3行でいうと
- AIの調べものは、短く答える「検索AI」と、数分かけて長い報告書を作る「Deep Research」の2種類。
- ChatGPT、Perplexity、Claudeは無料で検索つきの答えが使える。長い報告書の機能は、無料だと回数が少ないか使えない。
- 出典のリンクが付いても、答えが間違っていたり古かったりすることがある。リンクを開いて確かめる。
- 自分の事情を入れる前に、各社のデータの扱いを確かめる。
調べものは、検索の結果を何ページも開いて読み比べる作業です。そこをAIが代わりに探してまとめてくれるなら、ずいぶん楽になります。ただし、まとめが正しいかどうかは別の話です。
先に断っておきます。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。手順は、公式のページに書かれている範囲だけを書きました。僕らの考えは、段落の頭を「見立てです。」として分けています。
先に結論
- 調べものに使えるAIは、大きく2種類あります。ふつうの検索のように短く答える「検索AI」と、数分かけて何十ものページを読み、長い報告書にまとめる「Deep Research(ディープ・リサーチ。深い調べもの機能)」です。
- ChatGPT、Perplexity、Claudeは、無料で検索つきの答えが使えると公式に書かれています(ChatGPTの無料の検索は、10月8日に読んだ内容で、10月22日には確認できていません)。Geminiは、無料で使えるのはDeep Researchの側で確かめました。長い報告書を作る機能は、無料だと回数が少ないか、使えません。
- ChatGPT、Perplexity、Claudeは、答えに出典のリンクが付くと書いています。一方で、OpenAIの公式ヘルプは、出典の付いた答えが間違っていたり古かったりすることもあると認めています。リンクを開いて確かめる手間は、なくなりません。
検索AIとDeep Researchの違い
どちらも「AIがウェブを調べて答える」道具ですが、使いどころが違います。
| 検索AI | Deep Research | |
|---|---|---|
| 向く場面 | 急ぎの確認、1つの事実、最新のニュース | 比較検討、複数の観点がある調べもの |
| かかる時間 | 数秒から十数秒 | 数分(Geminiの公式ヘルプは通常5〜10分と説明) |
| 出てくるもの | 短い答えと出典リンク | 長い報告書と出典リンク |
| 使える回数 | 比較的多い | 少ない(無料だと特に) |
OpenAIの公式ヘルプも、急ぎの確認なら通常の検索やチャットのほうが速い、と書いています。
見立てです。「今日の天気」のような一言で済むことにDeep Researchを使うのは、もったいないです。どの道具も、回数に上限があるからです。
使える道具の候補
公式のページで確かめた4つです。2026年10月22日に読み直した時点のものです。ただし、ChatGPTの検索ページと料金ページは、10月22日に取り直せなかった(理由は「気をつけること」)ので、10月8日に読んだ内容のままです。
| 道具 | 検索つきの答え | 長い調べもの機能 | 無料での扱い(公式の記載) |
|---|---|---|---|
| ChatGPT(OpenAI) | 検索機能がある。ログインなしでも使えると、10月8日に読んだ内容にはあった(10月22日の取り直しでは確認できず) | Deep research | 料金ページで、無料プランの検索は「あり」、Deep researchは「限定」 |
| Gemini(Google) | 通常のチャットでの検索は、この記事では公式ページを読めていません | Deep Research | 18歳以上でログインが必要。AIプランなしでも使えると書かれ、上限は標準 |
| Perplexity | 回答すべてに出典の番号が付く | Research | 無料は、詳しい検索「Pro Search」が1日3回、Researchが月1回と書かれている |
| Claude(Anthropic) | ウェブ検索を使う(画面によってオンにする操作が違う) | Research | 料金ページで、ウェブ検索は無料にあり、Researchは有料のPro以上 |
ChatGPT
OpenAIのヘルプによると、ChatGPTは、最新の情報が役に立つ質問のとき、自分でウェブを検索することがあります。自分で指定するなら、「View all tools」から「Search」を選んで質問を入れます。入力欄で「/」を打って「Search」を選ぶ方法もあります。ウェブ検索が使えるプランについては、10月8日に読んだ内容では、Free、Go、Plus、Pro、Business、Enterprise、Eduの各プランで使え、ログインしていない人も使える、と書かれていました。ただし、10月22日に取り直した同じページの要約は、Plus、Team、Edu、Enterprise向けで、Freeは順次と読めるもので、食い違っています(「気をつけること」を見てください)。ただし、プランごとの利用上限があります。
長い調べものは、「/Deepresearch」と入力するか、「+」の道具メニューやサイドバーにあるDeep researchを選びます。始める前に、調べる計画を見て、直せます。終わると、使った出典の一覧と作業の履歴がついた報告書ができ、Markdown、Word、PDFで保存できます。プランごとの回数は、画面の使用量カウンターで見る、と書かれています。数字はヘルプに載っていません。
Gemini
Googleのヘルプによると、Deep Researchの使い方は次のとおりです。
- gemini.google.comを開く(ログインが必要)。
- 入力欄の「ファイルを追加」のメニューから、Deep Researchを選ぶ。
- 調べる先を選ぶ。Google検索は最初からオンです。GmailやGoogleドライブを加えることもできます。
- 調べたいことを入れて送ると、調査の計画が出る。直せます。
- 「リサーチを開始」を押す。
- 報告書ができたら開く。通常は5〜10分、複雑なテーマはもっとかかります。
18歳以上であることが条件です。使える回数については、ヘルプが2か所で別々の言い方をしています。一方は「1日の依頼数に上限がある」。もう一方は「5時間ごとにリセットされ、週の上限に達するまで使える」です。どちらが今の仕組みなのかは、読んだページでは判断できません。実際の残りは、Geminiの設定の「使用量の上限」で見られると書かれています。
Perplexity
Perplexityは、検索に特化したサービスです。ヘルプによると、質問に対してリアルタイムでウェブを検索し、まとめた答えに、元の資料へつながる番号つきの出典を付けます。調べものの機能は2つあります。詳しい検索の「Pro Search」と、数十回の検索をして多くの資料を読む「Research」です。
プランの比較ページには、無料の枠が数字で書かれています。Pro Searchは1日3回、Researchは月1回です。料金ページには、Proは年払いで月$17(通貨名の記載はなし)、無料は$0とあります。月払いの価格は、料金ページには載っていませんでした。Researchの所要時間は、ヘルプによって「3分以内」「2〜4分」と少し違います。ここでは「数分」とだけ書きます。
Claude
Anthropicのヘルプによると、ウェブ検索は、入力欄の左下の「+」ボタンから「Web search」を選んでオンにします。ヘルプには、新しい画面ではオンオフの切り替えがなく、必要だとClaudeが判断したときに検索する、という説明もあります。どちらの画面になるかは、読んだ範囲では分かりません。ウェブ検索を使った答えには、必ず出典が付く、と書かれています。無料のアカウントには利用上限があり、5時間ごとにリセットされると書かれています。ウェブ検索もその数に入ります。料金ページでは、ウェブ検索は無料から使え、Researchは有料のPro、Max 5x、Max 20xに入っています。
ヘルプによると、Researchは「ツールの呼び出しが5回以上かかり、1〜3分ほど要する作業」向けで、複数の出典と、つないだサービスの情報を合わせて、引用つきの長い報告書を作ります。Proの料金は、料金ページで、年払いなら月$17(一括$200)、月払いなら$20です。料金ページの価格には、税が含まれないと書かれています。ヘルプの記事(Pro プラン)には、月$20(米国の場合)とあり、地域によって現地通貨で表示され、税の扱いも地域で違うと書かれています。
最初の1回のやり方
公式に書かれた手順をもとに、ChatGPTの検索でやってみる流れです。ほかの道具でも、考え方は同じです。
- ChatGPTを開き、「View all tools」から「Search」を選ぶ(10月8日に読んだ手順です。10月22日に取り直したページには、入力欄の検索アイコンか「/」から選ぶと書かれていて、「View all tools」の記述はありませんでした)。
- 調べたいことを、できるだけ具体的に入れる。たとえば、調べたい制度の名前と、知りたい点。
- 答えが出たら、出典(Sources)を開く。
- 出典のページで、日付と、書き手(公式か、個人のブログか)を見る。
- 答えと出典が合っているかを、自分の目で確かめる。
OpenAIのヘルプは、確かめ方についてこう書いています(要約)。検索の結果と出典は、不完全だったり、古かったり、間違っていたりすることがある。出典を開いて、答えを支えているか確かめる。公開日や更新日を見る。正確さが大事なときは、信頼できる出典を使う。おかしいときは、出典や日付を指定して、検索し直してもらう。
見立てです。調べものは、「AIに答えをもらう」のではなく、「AIに資料を集めてもらう」と考えると、失敗しにくいと思います。答えを書き写す前に、出典の公式ページを1つは自分で開く。この習慣だけで、間違いをかなり減らせるはずです。
無料でどこまで使えるか
- ChatGPT:検索は無料で使える、と10月8日に読んだ料金ページにはありました(10月22日には確認できていません)。Deep researchは「限定」で、回数は公式ページに書かれていません。
- Gemini:AIプランなしでもDeep Researchが使えると書かれています。ただし、混み合う時間帯は使えないことがある、とも書かれています。有料のAI Proは、標準の4倍の上限と書かれています。
- Perplexity:無料は、Pro Searchが1日3回、Researchが月1回。ふつうの検索は「実質無制限」と書かれています。
- Claude:ウェブ検索は無料で使えますが、上限があります(5時間ごとにリセットと書かれています)。Researchは有料のみです。
見立てです。まず無料で、検索つきの答えを試すのが妥当だと思います。長い報告書が月に何度も必要になってから、有料を考えても遅くありません。
よくある失敗
- 出典のリンクを開かずに、答えを信じた。公式が、出典つきでも間違うことがあると書いています。
- 日付を見なかった。古い資料を根拠にしていることがあります。
- 質問がふわっとしていた。「いい方法は?」ではなく、対象と知りたい点を書くと、調べる範囲が絞れます。
- 急ぎの確認に長い調べものを使い、回数を使い切った。
- 個人の事情(家族の名前、病気の詳しい話など)を、そのまま入れた。次の節の、データの扱いを確かめてください。
入力した内容は、どう扱われるか
調べものでは、自分の状況を説明したくなります。公式の説明を、短く並べます。
| 道具 | 公式に書かれていること |
|---|---|
| ChatGPT | 設定の「Data controls」で「Improve the model for everyone」をオフにすると、新しい会話が学習に使われなくなる。一時チャットは、一時チャットのままなら学習に使われない |
| Gemini | 「Keep Activity(履歴の保存)」がオンだと、履歴がAIの改善に使われる。会話の一部は人の目で確認されることがある。オフでも、72時間は保存される |
| Claude | 設定の「Model Improvement」で選べる。シークレットチャットは、改善に使われない |
Perplexityについては、データの扱いの公式ページを、この記事では読めていません。
見立てです。調べものに、名前、住所、勤め先などを入れる必要はありません。入れる前に、「これは他人に見られても困らないか」を考えるのが安全です。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。
- 料金と上限は、変わりやすいです。2026年10月22日に読み直した時点のものです(ChatGPTの検索ページと料金ページを除く)。ChatGPTの料金ページは、10月22日には中身を読み取れず、金額を確認できていません。PerplexityとClaudeの料金ページの価格は「$」の表記のみで、通貨名は確認できていません。Perplexityは年払いの月額のみ、Claudeは年払いと月払いの両方が料金ページにあります。
- ChatGPTの検索ページ(help.openai.com の「ChatGPT search」)は、10月22日に取り直した要約が、10月8日に読んだ内容と食い違いました。10月22日の要約は、Plus、Team、Edu、Enterprise向けで、Freeには順次提供と読め、「View all tools」の記述も見つからず、古い版のように見えます。どちらが最新か確かめられていないので、検索が使えるプランの一覧、ログインなしで使えるか、検索の始め方の記述は、10月8日に読んだ内容のままで、確認が取れていません。
- ChatGPTのDeep researchの回数、GeminiのDeep Researchの回数、ClaudeのResearchの回数は、公式ページから数字を確認できていません。Perplexityの無料の数字は、プラン比較のヘルプ1ページの記載です。料金ページには同じ数字がありませんでした。
- Geminiの利用上限は、10月22日に読み直しても、ヘルプの中で説明が分かれています(Deep Researchのページは「1日の依頼数」、上限のページは「5時間ごとにリセットされ、週の上限まで」)。
- Perplexityの公式ページの一部は、こちらから開けませんでした。データの扱いは確認できていません。Geminiの通常の検索と、Deep Researchの報告書の出典の付き方も、読んだページでは確認できていません。
- 各社のウェブ検索の「質の違い」は比べていません。優劣は書いていません。
- 設定画面の名前は、公式の英語のページから書いています。日本語の画面では確かめていません。
- 医療、法律、お金の判断に関わる調べものは、AIの答えだけで決めず、公式の窓口や専門家に確かめてください。
出典
- ChatGPT search(OpenAI Help、2026年10月8日確認)
- Deep research FAQ(OpenAI Help、2026年10月22日確認)
- ChatGPT Pricing(OpenAI、2026年10月8日確認)
- How your data is used to improve model performance(OpenAI Help、2026年10月22日確認)
- Gemini Deep Research(Gemini Apps Help、2026年10月22日確認)
- Gemini Apps limits and upgrades(Gemini Apps Help、2026年10月22日確認)
- Gemini Apps Activity(Gemini Apps Help、2026年10月22日確認)
- How does Perplexity work?(Perplexity Help Center、2026年10月8日確認)
- What is Research mode?(Perplexity Help Center、2026年10月22日確認)
- Which Perplexity Subscription Plan is right for you?(Perplexity Help Center、2026年10月22日確認)
- Perplexity Pricing(Perplexity、2026年10月22日確認)
- Enabling and using web search(Claude Help Center、2026年10月22日確認)
- Using Research on Claude(Claude Help Center、2026年10月22日確認)
- What is the Pro plan?(Claude Help Center、2026年10月22日確認)
- Claude Pricing(Anthropic、2026年10月22日確認)
- Is my data used for model training?(Claude Privacy Center、2026年10月22日確認)
更新履歴
-
2026年10月25日 書き方を直しました。
- 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した
-
2026年10月22日 公式の資料を読み直して、次の点を直しました。
- 前:ChatGPTは無料で検索つきの答えが使え、ログインなしでも使えると書かれている → いま:10月22日には確認できず、10月8日に読んだ内容のまま
- 前:ChatGPTの手順は「View all tools」から「Search」を選ぶ → いま:10月22日のページは、入力欄の検索アイコンか「/」から選ぶと書き、「View all tools」の記述はない
- 前:Claudeのウェブ検索は、設定のアイコンから「Web search」をオンにする → いま:「+」ボタンから選ぶ。新しい画面ではオンオフがなく、必要とClaudeが判断したときに検索する、とも書かれている
- 前:Perplexity Proは月額$20、年払いの価格は載っていない → いま:年払いで月$17、月払いの価格は料金ページに載っていない
- 前:Claudeの無料のウェブ検索は1日の上限がある → いま:上限があり、5時間ごとにリセットされると書かれている
- 一部の出典は読めなかったため、その部分は前のままです。
