3行でいうと
- 候補はGamma、Canva、PowerPointのCopilot、GoogleスライドのGeminiの4つ。
- 無料で数字が確かめられたのは2つ。Gammaは登録時に400クレジットで毎月は増えず、Canvaは月に最大20回ほど。
- PowerPointとGoogleスライドは有料契約が前提の書き方で、無料の個人アカウントで使えるかは確認できていない。
- AIが作るのは下書き。数字、固有名詞、画像は自分の目で確かめる。
スライド作りでいちばん時間がかかるのは、見た目を整える作業と、最初の1枚目に向かう気持ちの重さです。AIに題材を伝えると、構成を考えて、スライドの形まで作ってくれる道具があります。
先に断っておきます。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。手順は、公式のページに書かれている範囲だけを書きました。僕らの考えは「見立てです。」で始まる段落に分けています。
先に結論
- 候補は4つです。Gamma、Canva、PowerPointのCopilot、GoogleスライドのGeminiです。
- 無料で数字が確かめられたのは2つです。Gammaは、登録時に400クレジット(AIを使うための持ち点)で、毎月は増えません。Canvaは、AIの道具が月に最大20回ほどです。
- PowerPointとGoogleスライドは、有料の契約(MicrosoftのCopilotのライセンス、Google Workspace、GoogleのAIプラン)が前提の書き方でした。無料の個人アカウントで使えるかは、確認できていません。
- AIが作るのは「下書き」です。数字、固有名詞、画像は、自分の目で確かめてください。
使える道具の候補
| 道具 | 何をするものか | 使うのに要るもの | 無料でどこまで |
|---|---|---|---|
| Gamma | 題材の文章や、貼った下書きから、スライド形式の資料を作る専用サービス | 登録(カード不要) | 登録時に400クレジット。毎月は増えない。1回の指示で作れるのは10枚まで。書き出したファイルにはGammaの表示が入る |
| Canva | デザインのサービスの中のAIで、スライドを作る | Canvaのアカウント | 無料プランで、AIの道具は月に最大20回ほど |
| PowerPoint(Copilot) | PowerPointの中のCopilotに頼んで、スライドを作る | Microsoft 365 Copilot(仕事用)かCopilot Pro(個人用)のライセンス | 公式ページに、無料の選択肢は書かれていません。ライセンスが前提の書き方です |
| Googleスライド(Gemini) | スライドの中のGeminiに頼んで、スライドや画像を作る | 対象のGoogle Workspaceか、Google AIプラン | 公式ページに、無料のアカウントが対象かは書かれていません |
Gamma
Gammaは、スライドの資料を作ることに特化したサービスです。公式の料金ページと、ヘルプ、公式の解説のページで確かめました。
- 入力は、文章の指示、貼りつけた下書き、アップロードした文書のどれか。
- 無料プランは、1回の指示で10枚まで。有料のPlusは100枚まで、と料金ページにあります。料金ページには、Free、Plus、Pro、Ultraの4つのプランが並んでいます。
- PDFやPowerPointのファイルを取り込める。書き出しは、PDF、PowerPoint、画像、Googleスライド(料金ページの記載)。ただし、公式の解説ページには「Googleスライドへの直接の書き出しはなく、PowerPointのファイルを開く」とあり、2つのページで食い違っていました。確認できていません。
- 無料の書き出しには、PDFでもPowerPointでも、Gammaの表示(ウォーターマーク)が入る、と公式の解説ページにあります。
- 公式の解説は、Gammaはカードを縦に並べる形式で、16対9のふつうのスライドではないため、発表の前に書き出したファイルを確かめるよう勧めています。
クレジットについて、ヘルプではこう書かれています。無料の人は、登録時に400クレジットをもらい、毎月は増えません。友達の紹介で200クレジットずつ増えますが、持てるのは最大2,000までです。AIで作るときの消費は、スライドの枚数と画像で変わり、決まった数は書かれていません。有料のPlusは、月に1,000クレジットを例に挙げています。料金ページには、10月22日の取得でも金額は載っていませんでした(月払い・年払いの切り替えがあり、通貨は書かれていません)。
なお、公式の解説ページの一部には「毎月クレジットがもらえる」「登録時にクレジットがもらえる」とも書かれていました。ヘルプの書き方と食い違うため、ヘルプの記載を本文に使いました(10月22日に読み直しても、食い違いはそのままでした)。
Canva
Canvaの料金ページでは、10月8日に読んだとき、無料は0ドル、Proは年払いで1人あたり144ドル、Businessは年250ドルでした(米ドル表示、年払いと月払いの切り替えがあります)。10月22日はページが取得できず、金額は読み直せていません。
無料プランのAIは、ヘルプ(AI access)にこう書かれています。「標準のAIの道具」または「プレミアムのAIの道具」を、合わせて月に最大20回ほど使えます(Pro Liteも同じ枠)。20回は簡単な指示での見積もりで、複雑な指示だともっと減ります。無料は毎月1日の午前0時(UTC)に戻ります。プレゼンテーションの作成ページには、Canva AIでプレゼンテーションを作る機能は「プレミアムのAIの道具」で、月のAIの使用量に数えられる、と書かれています。有料プランは枠が別で、たとえばProは「プレミアム200回またはウルトラ20回」と書かれています。
PowerPoint(Copilot)
Microsoftのヘルプでは、Copilotでプレゼンテーションを作るには、Microsoft 365 Copilot(仕事用)かCopilot Pro(個人用)のライセンスが要る、と書かれています。テンプレートやPDFから作る方法は、仕事用のライセンスが必要とされています。無料の選択肢は、このページには書かれていません。
Googleスライド(Gemini)
Googleのヘルプには、「Ask Gemini」で頼みごとをしたり、新しいスライドを作ったり、画像を作ったりできると書かれています。使うには、対象のGoogle WorkspaceかGoogle AIプランが要ります。無料のアカウントについては、書かれていません。
最初の1回のやり方
Gamma
- gamma.appで登録する(カードは要らない)。
- 文章の指示、貼りつけた下書き、文書のどれかを入れる。指示には、題材、聞く人、口調を書くとよい、と公式の解説にあります。
- 作らせる。できたら、構成と要点を読む。
- 直す。小さな直しは、作り直さずに編集で行うほうがよい、と公式の解説は書いています。
- PDFかPowerPointで書き出すか、リンクで共有する。
Canva
- ホーム画面の左のメニュー(スマートフォンでは下のメニュー)から、Canva AIを開く。
- 「プレゼンテーション」を選ぶか、作りたいものを書く(声で入れることもできます)。
- 必要なら、プラスの印からファイルやCanvaのデザイン、ブランドキットなどを足す。
- 送信し、出てきたアウトライン(章立て)を見て、必要なら直す。
- 「プレゼンテーションを生成」を押す。
最新の話題を入れたいときは、Web Researchという調べ物の機能が使えると書かれています(スイッチの形かは書かれていません)。アウトラインが出るのは、ホームのCanva AIから作ったときだけで、編集画面のテンプレートのタブから作ると選択肢が少ないことがある、とも書かれています。できたあとは、Canvaの編集画面で直し続けられます。
PowerPoint(Copilot)
公式のページに書かれた、Copilotのチャットでの手順です。「Agent Mode」を使う手順は、このページには書かれていませんでした(機能の名前や画面が変わった可能性がありますが、確認できていません)。
- PowerPointで新しいプレゼンテーションを始める。
- 「ホーム」のリボンにあるCopilotのボタンを押す。
- 「Create a presentation about」を選ぶか、入力する。
- 作りたい内容を続けて書き、送信する。
このほかに、スライドの上のCopilotのメニューから作る方法(Microsoft 365 Insiders向けに順次提供中、と書かれています)もあります。出てきた話題の案を直して「Generate slides」を押します。
Googleスライド
- Googleスライドでプレゼンテーションを開く。
- 右上の「Ask Gemini」を押す。
- 提案された指示を選ぶか、自分の言葉で書いて、Enterを押す。
新しいスライドは「Help me create a slide」で作れ、ドライブのファイルを「@」で指定できます。
無料でどこまで使えるか
- Gamma:400クレジットを使い切るまで。毎月は増えない。1回10枚まで。書き出しにはGammaの表示が入る。
- Canva:AIの道具が月に最大20回ほど。標準とプレミアムの合計。
- PowerPoint:読んだページには、無料の範囲が書かれていません。
- Googleスライド:読んだページには、無料のアカウントが対象かが書かれていません。
見立てです。初めて試すなら、登録だけで始められるGammaか、すでにアカウントがあるならCanvaが、近道だと思います。ただ、どちらも無料の枠は小さいので、毎週のように資料を作る人は、有料の話になりそうです。会社がMicrosoft 365やGoogle Workspaceを契約しているなら、まずIT担当者に、Copilotが使えるかを聞くのが早いと思います。
よくある失敗
- 枚数を欲張った:Gammaの無料は、1回の指示で10枚までです。
- クレジットを一度に使った:Gammaの無料クレジットは、毎月は増えません。小さな直しは、作り直さずに編集で行うほうがよい、と公式の解説が勧めています。
- 言語を混ぜた:PowerPointのページには、指示から作るプレゼンテーションの出力言語は、一度に1つだけと書かれています。
- 書き出したら崩れた:Gammaの公式の解説が、書き出したファイルを発表前に確かめるよう勧めています。
- 会話が消えた:Googleスライドのヘルプによると、Geminiとの会話の履歴は、ブラウザを更新したり、開き直したりすると失われます。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。
- 料金と無料の範囲は、変わりやすいです。2026年10月22日に読み直した時点のものです(Canvaの料金ページは取得できなかったため、金額は10月8日のままです)。
- Gammaの料金(金額)は、10月22日に読んだページにも載っていませんでした。Gammaの無料クレジットの説明は、ヘルプと公式の解説ページで食い違いがありました。Googleスライドへの書き出し方法も、ページどうしで食い違っていました。
- Canvaの料金ページは、長いため前半だけ読んでいます(後半は読めていません)。表示は米ドルで、税の扱いは地域で変わります。
- PowerPointとGoogleスライドについて、無料の個人アカウントで使えるかは、確認できていません。PowerPointのCopilotの料金は、読んだページには書かれていません。PowerPointの手順は、Microsoftのページに書かれている内容だけを載せています。
- 外部に出す資料を、AIの道具に入力してよいかは、職場の決まりによります。社外秘の数字や顧客の名前は、決まりを確かめてから。
- 公式のページにも、AIの作ったものは不正確なことがある、人が確認して直すように、とあります。出典のない数字や、画像の権利は、自分で確かめてください。
- 設定画面の名前は、公式のページから書いています。手元の画面と違うことがあります。
出典
- Pricing(Gamma、2026年10月22日確認)
- How do credits work in Gamma?(Gamma ヘルプ、2026年10月22日確認)
- Gamma: Create a Full Presentation From a Text Prompt(Gamma、2026年10月22日確認)
- I need a free AI to generate slides(Gamma、2026年10月22日確認)
- Can I create presentations with AI without paying(Gamma、2026年10月22日確認)
- Pricing(Canva、2026年10月8日確認)
- AI access(Canva ヘルプ、2026年10月22日確認)
- Create a presentation with Canva AI(Canva ヘルプ、2026年10月22日確認)
- Create a new presentation with Copilot in PowerPoint(Microsoft サポート、2026年10月22日確認)
- Collaborate with Gemini in Google Slides(Google ドキュメント エディタ ヘルプ、2026年10月22日確認)
更新履歴
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2026年10月25日 書き方を直しました。
- 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した
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2026年10月22日 公式の資料を読み直して、次の点を直しました。
- 前:PowerPointは、右下のCopilotからAdd Contentで「Agent Mode」を選ぶ手順 → いま:「ホーム」のCopilotのボタンから「Create a presentation about」を選ぶ手順。Agent Modeはページに書かれていない
- 前:PowerPointは、Microsoft 365にCopilotが含まれていること → いま:Microsoft 365 Copilot(仕事用)かCopilot Pro(個人用)のライセンスが要る
- 前:Canvaの無料のAIは月に最大20回ほど → いま:Pro Liteも同じ枠。有料は枠が別で、たとえばProは「プレミアム200回またはウルトラ20回」
- 前:CanvaはAI入力欄の下の「デザイン」から「プレゼンテーション」を選ぶ → いま:「プレゼンテーション」を選ぶか、作りたいものを書く(声も可)。アウトラインが出るのはホームのCanva AIからのときだけ
- 前:Canvaの料金(Proは年144ドル、Businessは年250ドル)に日付の注記なし → いま:10月8日に読んだ値と明記。10月22日はページが取得できず読み直せていない
- 前:Gammaの料金ページに金額なし → いま:10月22日も金額なし。Free、Plus、Pro、Ultraの4プランが並んでいる
- 一部の出典は読めなかったため、その部分は前のままです。
