3行でいうと

  • 表計算のAIの使い方は3つです。表の中でAIを呼ぶ、ファイルを渡して答えをもらう、Excelに追加の部品を入れる、です。
  • ExcelのCopilotはMicrosoft 365の有料契約が前提で、Personalは月2,130円です。ファイルはOneDriveに保存します。
  • ChatGPTとClaudeは、無料でもファイルを渡せます。ChatGPTの無料は1日3ファイルまでです。
  • 名前や連絡先が入った表はAIの会社に送られます。学習への利用の扱いは道具ごとに違います。

「売上の表から月ごとの合計を出したい」「この数式がなぜエラーになるのか分からない」。そんなとき、数式の本を探すより、日本語で聞いたほうが早い場面があります。表計算のAIは、使う場所によって、道具の選び方が変わります。

先に断っておきます。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。答えの正確さ、日本語での使い心地は、確かめていません。僕らの考えは「見立てです。」で始まる段落に分けています。

先に結論

使える道具の候補

公式のページで確かめた4つです。2026年10月22日に読み直した時点のものです(ChatGPTの料金ページだけは今回読めず、10月8日に読んだままです)。

道具 使う場所 何ができるか(公式の記載) 無料でどこまで 有料の入口
Copilot in Excel(Microsoft) Excelの中 数式の提案、洞察、グラフとピボットテーブル、書式の変更 無料で使えるかは確認できていません Microsoft 365 Personal 月2,130円から
Gemini in Google Sheets(Google) スプレッドシートの中 表、数式、グラフの作成、データの分析、条件付き書式やピボットの操作 スプレッドシートは無料。Geminiの機能は、対象のプランか、試験プログラムへの参加が必要 Google AIプランやWorkspaceの対象プラン
ChatGPT(OpenAI) チャットの画面 表のファイルを渡すと、要約、表づくり、グラフ、計算を行う 無料でも使える(上限あり)。1日3ファイル 有料プランは上限が増える
Claude(Anthropic) チャットの画面、Excelの追加部品 Excelファイルを作る。追加部品では、開いているブックの質問や修正 無料でもファイル作成が使える。Excelの追加部品はPro以上 Pro 月20ドル

Copilot in Excel

Microsoftの公式ページによると、Copilot in Excelは、数式の列の提案、グラフやピボットテーブルでの洞察、棒グラフを作る、上位の値を太字にする、割合の差を計算する列を足す、といった指示を実行します。

使う条件は、次のとおりです。

日本の料金(日本の公式ページの表示、税込か税抜かの明記はありません)は、次のとおりです。

プラン 月払い 年払い
Microsoft 365 Personal 2,130円 21,300円
Microsoft 365 Family 2,740円 27,400円
Microsoft 365 Premium 3,200円 32,000円

Personalに「無料版より高い使用上限のCopilot」が含まれると書かれています。年払いの割引の表示(Personalで4,260円)は、月払い12か月分と年払いの差と一致しました。

Gemini in Google Sheets

Googleのヘルプによると、スプレッドシートの右上の「Ask Gemini」から、表、数式、グラフの作成、データの分析、条件付き書式、ピボットテーブル、ドロップダウン、並べ替えなどを頼めます。

使える人は、対象のGoogle WorkspaceかGoogle AIのプランの人です。個人のアカウントでも、「Google Workspace Experiments」という試験的なプログラムで試せる、と書かれています。公式のスプレッドシートの紹介ページも、誰でもGoogleアカウントがあればスプレッドシートは作れるが、Geminiの一部の機能はWorkspaceのプランが必要、と書いています。Google AIのプランの紹介ページは、Proでスプレッドシートの作業支援が含まれると説明しています。日本円の金額は、読んだページに出ていませんでした。

セル単位でAIを呼ぶ=AI("指示", 範囲)という関数も、同じ試験プログラムの機能として説明されています。制約は、出力が文字だけであること、シート全体は見えないので必要な範囲を指定すること、元に戻せず作り直しだけであること、一度に生成されるのは先頭の350セルまでであること、などです。

Excelのファイル(.xlsx)は、先にGoogleスプレッドシートの形式に保存しないと、Geminiの機能が使えない、とも書かれています。

ChatGPT

OpenAIのヘルプによると、.xls、.xlsx、.csvのファイルを渡せます。できることとして、行や列の要約、傾向と外れ値の指摘、表づくり、グラフの作成、Pythonでの計算や変換が挙がっています。棒、折れ線、円、散布のグラフは、インタラクティブな形に切り替えられます。

表計算のファイルは、1つ約50MBまでです。無料のユーザーは、1日3ファイルまでアップロードできます。「3時間あたり80ファイルまで」という制限は、ヘルプでは全ユーザー共通の書き方になっています(有料の人だけの別の数字は、読んだ範囲では見つかりませんでした)。ChatGPTの料金ページは、無料は「アップロードつきのメッセージが限られる」、有料は増える、と書いています。日本円の金額は、読んだページに出ていませんでした。

ファイルの整え方も、ヘルプに書かれています。1行目に分かりやすい見出しを置く、1行に1件のデータにする、1つのシートに無関係な表を複数置かない、空白の行や列でデータを分けない、です。

加工した結果をファイルとして書き出す方法は、このヘルプの記事に書かれておらず、確認できていません。

Claude

Claudeには、2つの使い方があります。

  1. チャットの画面で、Excelのファイル(.xlsx)を作ってもらう。公式のヘルプは「動く数式のついた財務モデルをExcelで」という例を挙げています。無料、Pro、Max、Team、Enterpriseで使えます。ファイルの大きさは、アップロードもダウンロードも30MBまでです。
  2. Excelに「Claude for Excel」という追加部品を入れる。開いているブックについて質問すると、セルを示した答えがもらえます。数式のつながりを保ったまま前提の数字を変える、エラーの原因を探す、新しいモデルを作る、並べ替え、フィルタ、ピボットテーブルの編集、条件付き書式、ドロップダウンの作成もできる、と説明されています。使えるのはPro、Max、Team、Enterpriseです。

追加部品が使えないのは、Excel 2016と2019の買い切り版、iPad、Androidです。データテーブルとマクロ(VBA)も対象外です。

Claudeの料金は、料金ページで、Proが月払い20ドル、年払いなら200ドル(月に17ドル相当)です。日本円は表示されていませんでした。

最初の1回のやり方

公式のページに書かれている範囲で、使い方別に書きます。

Excelで使う(Copilot)

  1. ブックをOneDriveかSharePointに保存する。
  2. リボンの「Copilot」を押すか、セルの横のCopilotの印を押して、チャットの画面を開く。
  3. 日本語で頼む。例:「売上の列の合計を出して、上位3件を太字に」。

Googleスプレッドシートで使う

  1. スプレッドシートを開く。Excelのファイルなら、先にGoogleスプレッドシートの形式で保存する。
  2. 右上の「Ask Gemini」を押して、横の画面を開く。
  3. 提案から選ぶか、自分で指示を書いて、Enterを押す。
  4. 結果を表に入れる。再読み込みや、スプレッドシートを閉じると、会話の履歴は消えるので、残したい結果はその場で入れる。

ChatGPTやClaudeで使う

  1. ファイルを整える(1行目に見出し、1行に1件)。
  2. 本物の個人情報は消すか、仮の名前に置き換えておく。
  3. ファイルを渡して、「この表の月ごとの合計を出して、折れ線グラフにして」のように頼む。
  4. 出てきた数字を、元の表と見比べる。

見立てです。最初の依頼は「元のファイルを触らず、コピーで試す」がよいと思います。Claude for Excelの公式のヘルプも、広い範囲を直させる前に、信頼できるコピーで始めることを勧めています。

無料でどこまで

見立てです。いまMicrosoft 365を契約しているなら、まず自分の契約がCopilot in Excelの対象かを確認すると、追加の費用なしで試せる可能性があります。まだ何も契約していないなら、ChatGPTかClaudeの無料枠にコピーのファイルを渡して、答えの質を見るのが、費用のかからない試し方だと思います。

よくある失敗

気をつけること

出典

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