3行でいうと

  • 年齢の条件は会社ごとに違います。ChatGPTは13歳以上で18歳未満は保護者の許可が必要、Claudeは18歳以上です。
  • Geminiは、個人のGoogleアカウントで13歳以上です。13歳未満は、保護者がオンにしたときの別の仕組みがあります。
  • 保護者向けの機能は、ChatGPTとGeminiで公式ヘルプに書かれていました。ChatGPTでは、子どもの会話を親は読めません。
  • フィルターは完全ではないので、設定をしたうえで、使い方を子どもと話し合うことが前提です。

この記事は、公式・一次資料(各社の利用規約・公式ヘルプ、文部科学省の公式資料)を読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。法律や、お子さんの個別の事情に当たるかどうかの判断は、学校や専門家にご相談ください。

先に結論

何が問題なのか

具体的に、親が迷う場面を挙げます。

年齢の条件は、サービスの利用規約に書かれています。条件を満たさない年齢で使うことは、規約の上で認められていません。また、保護者向けの機能は、すべての会社が持っているわけではありません。

公式資料に書かれていること

年齢の条件

サービス 公式に書かれた年齢の条件 確認元
ChatGPT(OpenAI) 13歳以上、または各国で同意できる年齢のどちらか高いほう。18歳未満は、保護者の許可が必要 OpenAIの利用規約(2026年1月1日施行の版)、OpenAIヘルプ「Is ChatGPT safe for all ages?」
Claude(Anthropic) 18歳以上、またはその地域で同意できる最低年齢のどちらか高いほう Anthropicの消費者向け利用規約(ページには2025年10月8日施行と表示)
Gemini(Google) 個人または学校のGoogleアカウントは、13歳以上(または各国の該当年齢)。仕事用アカウントは18歳以上。13歳未満は、保護者が管理するファミリーリンクのアカウントで、保護者がオンにしたとき Gemini アプリのヘルプ、Google ファミリー向けヘルプ

OpenAIのヘルプは、13歳未満の子どもについて、「ChatGPTは13歳未満の子ども向けではない」と書いています。教育で使うときは、大人が実際のやりとりを行うこと、という趣旨です。13〜18歳でも、不適切な出力が出ることがあるので注意を、と書かれています。

日本で「同意できる最低年齢」が何歳として扱われるのかは、僕らが読んだ資料では確認できていません。

ChatGPT:保護者向けの機能と年齢予測

OpenAIのヘルプ「Parental controls」には、次のことが書かれています。

  • つなぎ方:「設定」→「保護者向けコントロール」で、保護者から子どもへ、または子どもから保護者へ、招待を送ります。招待は電話番号かメールで送れます。1人の保護者は複数の子どもとつなげますが、子ども1人がつなげる保護者は1人です。
  • 保護者が変えられる設定(初期値つき):静かな時間(初期はオフ。使えない時間帯を決める)、保存されたメモリの参照(地域によって初期値が違う)、モデルの改善に会話を使うか(初期はオン)、音声モード(オン)、画像生成(オン)、センシティブな内容を減らす(オン)、学習モード(公式の表記は「Study mode」、オフ)・学習時間(オフ)。ほかに、ヘルス(提供されている場合)、Codexのネットワークアクセス、クラウドブラウザの設定も一覧にあり、初期はいずれもオンです。「センシティブな内容を減らす」は、暴力的な表現、危険な流行のチャレンジ、性的・恋愛的なロールプレイ、極端な美の基準などへの安全策を足す、と説明されています。
  • 保護者が見られないもの:会話の内容、履歴、リアルタイムの利用状況は見られません。
  • 安全の通知:深刻な自傷の心配や、摂食障害につながりうる行動を、訓練を受けた審査担当者が見つけた場合や、暴力に関わる会話でアカウントが停止された場合などに、保護者へ通知が届きます。通知に会話の全文は付かず、「リアルタイムの監視ではない」と書かれています。
  • やめるとき:子どもも保護者も、いつでも連携を解除できます。子どもが解除すると、保護者に通知が届きます。子どもが18歳になると、保護者向けコントロールと通知は終わります。

もう1つ、「年齢予測」というヘルプがあります。ChatGPTが、話題、使う時間帯、アカウントができてからの期間などの手がかりから、18歳未満らしいアカウントかどうかを推定し、そう判断した場合は「ChatGPT for Teens」の体験を自動でオンにします。誕生日を入力済みでも、対象になりえます。18歳以上なのに誤って判定された場合は、第三者の会社(Persona)で、顔写真や身分証明書による年齢確認ができる、と書かれています。

Gemini:ファミリーリンクでの管理

Googleの「Guide your child's Gemini Apps experience」には、次のことが書かれています。

  • 13歳未満(または各国の該当年齢)の子どもが使うには、保護者がオンにする必要があります。保護者はいつでも、ファミリーリンクでオン・オフを切り替えられます。子どもが最初に使い始めると、保護者にメールが届きます。
  • フィルターは不適切な内容を防ぐためのものですが、「完全ではない」と書かれています。保護者が望まない内容を子どもが見ることもあり、その場合は報告できます。
  • 未成年には、AIが人間のふりをしたり、人間の感情があると言ったり、有害な人物を演じたりしないようにする追加のフィルターが入る、と書かれています。
  • 13歳未満には、履歴の保存設定(Keep Activity)は使えません。「OK Google」とVoice Matchも使えません。
  • 提供は段階的で、欧州経済領域、スイス、英国では、管理アカウントでの提供はありません。日本が対象に含まれるかは、このページには書かれておらず、僕らは確認できていません。
  • 別のGeminiのヘルプには、ファミリーリンクで管理されたアカウントでは、Geminiのウェブアプリにはアクセスできない、と書かれています。

Googleは、保護者が子どもに伝えておくことも書いています。Geminiは友だちや相談相手ではなくAIの道具であること、答えが間違っていることがあるので確かめること、住所、学校名、家族の情報のような個人情報を書き込まないこと、です。

Claude:確認できていません

Anthropicの利用規約に、18歳以上という条件があることは確かめました。一方で、保護者が子どもの利用を管理する機能がClaudeにあるかどうかは、僕らが読んだ公式ページの範囲では確認できていません。

学校での考え方:文部科学省のガイドライン

文部科学省のページによると、「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン」は、Ver.2.0が2024年12月26日に公表されています。2026年10月23日の時点でも、同じページで確認できた最新版でした。学校向けの文書ですが、家庭でも参考になる部分があります。

  • 利用するときは、年齢制限や保護者の同意の必要性を、サービスの最新の利用規約で確認し、守ること。
  • 子どもがAIを使う場合、プロンプト(AIへの指示文)に、氏名や写真などの個人情報を入力させないようにすること。
  • 保護者に対しても、AIを使う目的や使い方を知らせること。子どもが学校の外でAIを使うことも踏まえて、不適切な使い方をしないよう周知すること。
  • ブラウザや検索エンジンなどに最初から入っているAIでも、同じ考え方であること。
  • 入力した情報を学習に使わせない設定(オプトアウト)ができるサービスは、その設定をしたうえで使うことが考えられる、と書かれています。

今日からできる対策

どれも、上で読んだ公式の文書に書かれたことを土台にした、僕らの整理です。

見立てです。保護者向けの設定は、あくまで安全策の「一部」だと思います。ChatGPTの通知は深刻な場合に限られ、Geminiのフィルターも不完全と書かれています。どちらも、親が気づける範囲には限りがあります。だから、設定を入れたうえで「困ったときは、すぐ話してほしい」と伝えておくことが、公式の機能を補うために必要だと考えます。

見立てです。会社ごとに条件が違うので、「どのサービスなら使ってよい」と家庭で一覧を作っておくと、迷いが減ると思います。学校や習い事で指定されたサービスがあれば、それを優先するのが分かりやすいです。

気をつけること

出典

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