3行でいうと

  • 同じ「M5 Pro」「M5 Max」でも、選べるメモリの量と帯域幅(1秒に運べるデータ量)は構成で違う。
  • MacBook Neoは8GBのみ。AirやMac miniなどは16〜32GBで、48GB以上はM5 ProとM5 Maxの機種に出てくる。
  • 価格は円で、「から」は最小構成の金額。メモリを増やした追加代金は取得できていない。
  • 見立てでは、あとから増やせるかの公式の文が見つからず、購入時に決めるつもりで選ぶのが無難。

この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。僕らの考えは、段落の頭を「見立てです。」として分けて書きます。Macの中でAIを動かす道具そのものの話は、当サイトの「ローカルLLMの全体の地図」と「ローカルAI用のマシンの選び方」にあります。この記事は、その手前の「どのMacのどの構成を選ぶか」に絞ります。

先に結論

何が変わったか

2026年10月22日に読み直したAppleの日本語ページ(Mac全体の一覧)では、MacBook Neo、MacBook Air、MacBook Pro、iMac、Mac mini、Mac Studioが並んでいます。Mac miniとMac Studioに「New」の印がついていました。

機種ごとのチップは、Appleの仕様ページによると次のとおりです。

AIの面では、Appleのページがうたう内容が機種ごとに少し違います。Mac miniのページは、OllamaやLM Studio Bionicのような「AIを自分のMacの中で動かす」アプリが動かせると書いています。Mac Studioのページは、M5 Maxについて「ローカルで大規模言語モデルを実行することもできる」と説明しています。MacBook Airのページは、M5のGPU、Neural Engine、ユニファイドメモリが連携することで、最新の大規模言語モデルの実行までこなせる、と書いています。

用語を3つだけ説明します。

仕様と価格(Apple公式、仕様は2026年10月22日に読み直し)

Appleの日本語の仕様ページと購入ページから、機種ごとにまとめました。価格は円、最小構成の「から」の金額です。購入ページには、分割払いの月額(税込)が「から」の形で出ています。この月額を24倍すると、本体価格とほぼ一致します(支払い回数はページに書かれておらず、24回は僕らの推定です)。たとえばMacBook Air 13インチは、9,366円×24=224,784円で、224,800円とほぼ同じです。月額は「税込」と書かれているので、本体価格も税込と読めますが、本体価格に「税込」と明記した文は見つけていません。

機種 チップ 最小構成のメモリと保存容量 選べるメモリ 帯域幅 最小構成の価格
MacBook Neo A18 Pro 8GB、256GB 8GBのみ 60GB/s 119,800円(512GBは137,800円)
MacBook Air 13インチ M5(10コアCPU、8コアGPU) 16GB、512GB 16GB、24GB、32GB 153GB/s 224,800円(10コアGPUは242,800円)
MacBook Air 15インチ M5(10コアGPU) 16GB、512GB 16GB、24GB、32GB 153GB/s 264,800円
MacBook Pro 14インチ M5 16GB、1TB 16GB、24GB、32GB 153GB/s 339,800円
MacBook Pro 14インチ M5 Pro(15コアCPU、16コアGPU) 24GB、1TB 24GB、48GB(64GBは20コアGPUの構成) 307GB/s 429,800円
MacBook Pro 14インチ M5 Max(18コアCPU、32コアGPU) 36GB、2TB 36GB、48GB、64GB、128GB 460GB/s(40コアGPU構成は614GB/s) 699,800円
MacBook Pro 16インチ M5 Pro(18コアCPU、20コアGPU) 24GB、1TB 24GB、48GB、64GB 307GB/s 519,800円
MacBook Pro 16インチ M5 Max(18コアCPU、32コアGPU) 36GB、2TB 36GB、48GB、64GB、128GB 460GB/s(40コアGPU構成は614GB/s) 749,800円
iMac 24インチ M4(8コアCPU、8コアGPU) 16GB、256GB 16GB、24GB(32GBは10コアGPUの構成) 120GB/s 249,800円(10コアGPUは289,800円)
Mac mini M6(12コアCPU、12コアGPU) 16GB、256GB 16GB、24GB、32GB 16GB構成は153GB/s、24GBと32GB構成は170GB/s 149,800円
Mac mini M5 Pro(15コアCPU、16コアGPU) 24GB、512GB 24GB、48GB、64GB 307GB/s 299,800円
Mac Studio M5 Max(18コアCPU、32コアGPU) 36GB、512GB 36GB、48GB、64GB、128GB 460GB/s(40コアGPU構成は614GB/s) 419,800円
Mac Studio M5 Ultra(30コアCPU、64コアGPU) 96GB、1TB 96GB、256GB、512GB 1.2TB/s 949,800円

表の読み方で、公式ページに書かれていた注意を3つ挙げます。

  • MacBook ProとMac Studioの48GB、64GB、128GBは、チップの名前だけでは決まりません。仕様ページの書き方によると、M5 Maxの128GBは「40コアGPU」の構成に結びついています。M5 Proの64GBは「20コアGPU」の構成です。16コアGPUのM5 Proでは、選べるのは24GBと48GBまでです。
  • Mac miniのM6は、16GB構成だけ帯域が153GB/sで、24GBと32GBでは170GB/sです。Appleのページに、そう書かれています。Mac miniのM5 Proも、最小構成は15コアCPU・16コアGPUの24GB、64GBの構成は18コアCPU・20コアGPUとして並んでいました。
  • Mac Studioの512GBは、M5 Ultra(36コアCPU、80コアGPU)の構成に結びついています。この構成の最小の価格は、10月8日に読んだ購入ページでは1,183,800円からと出ていました。10月22日の取得では、この価格は読めませんでした。メモリの量や保存容量の内訳は、確かめていません。Mac Studioのページの脚注には、512GBのM5 Ultraのメモリ構成は10月下旬に発売、とあります。

2回確かめた数字:メモリの選択肢と帯域は、機種ごとの仕様ページと、機種の紹介ページ(Mac mini、Mac Studioなど)の2か所で一致しました。価格は、購入ページの「から」の金額と、分割払いの月額を24倍した金額(24回は僕らの推定)で、ほぼ一致しました。

Appleが示しているAIの速さの根拠

Mac miniのページには、「最大13.5倍速いLLMプロンプト処理」という表示があります。何と比べた倍率かは、文では書かれていません。グラフでは、M6が13.5倍、M4が2.8倍で、M1の棒には数字がないため、基準はM1のMac miniと読めます(読んだ範囲での推測で、ページの文には明記がありません)。つまり「M4より13.5倍」ではありません。同じページの本文には「M4よりも最大4.8倍高速」とあり、その脚注には、M6の試作機とM4(どちらも32GBのメモリと2TBの保存容量)を同じ条件で比べた測定と書かれています。グラフの13.5倍と2.8倍の比(約4.8倍)と合います。測り方は脚注に書かれています。2026年7月にAppleが測ったもの。M6は試作機(32GBのメモリ、2TBの保存容量)、M4は32GB、M1は16GBのメモリです。4ビットに圧縮した140億パラメータのモデルをLM Studioで動かし、8,000トークンの入力で、最初の1文字が出るまでの時間を比べています。M1だけメモリが半分なので、メモリをそろえた比較ではありません。

ここでの注意は、これは「最初の1文字が出るまで」の時間だということです。続きの文章が出る速さ(1秒に何文字か)の比較ではありません。長い文章を読み込ませて、答えが出始めるまでの待ち時間の話です。Appleの発表であり、僕らが確かめた数字ではありません。

見立てです。公式の速さの数字は、自分の使い方にそのまま当てはまるとは限りません。同じ脚注にあるとおり、モデルの大きさと入力の長さを決めて測った値だからです。

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向く人・向かない人

見立てです。公式の仕様表から考えると、次のように分けられます。

  • MacBook Neo(8GB):メモリが選べません。Apple Intelligenceの対応表にはMacBook Neoが入っていますが、ほかのAIアプリを自分のMacの中で動かす用途には、メモリの余裕が少ないと考えます。写真の整理や文章の手伝いのような軽い使い方向きです。
  • MacBook Air(16GBから):持ち歩きながら、小さめのモデルを試すのに向きます。24GB以上にするかどうかは、動かしたいモデルのファイルの大きさで決めます。
  • Mac mini M6(16GBから32GB):机に置いて、AIを動かし続けたい人向きです。16GBと24GB・32GBで帯域が違う点に注意してください。
  • M5 Pro、M5 Max、M5 Ultra:大きなモデルを載せたい人向きです。価格は上がります。M5 Maxは48GB以上を選ぶと40コアGPUの構成になる点も、費用に響きます。
  • 向かない人:AIを月に数回、チャットで使うだけの人です。その場合は、Macの中で動かすより、チャットAIのサービスのほうが手軽で安く済むことが多いと思います。当サイトの「チャットAIの有料プラン」の記事も参考にしてください。

買う前の確認点

  1. 今のMacの使われ方を見る。 Appleのサポートによると、アクティビティモニタの「メモリ」の画面で、メモリプレッシャー(メモリがどれだけ効率よく使われているか)や、使用中のメモリの量、スワップ(ディスクに逃がした分)を確認できます。見立てです。今の作業でスワップが増えているなら、メモリの余裕が足りない目印になると思います。これはAppleの説明ではなく、僕らの読み方です。
  2. 動かしたいモデルのファイルの大きさを調べる。 当サイトの前の記事では、「ファイルの大きさが、メモリの半分から6割に収まる」ものを選ぶと余裕がある、という見立てを書きました。公式の数字ではありません。
  3. 構成の表で、帯域とGPUのコア数まで見る。 名前が同じでも、帯域は違います。
  4. 保存容量も見る。 モデルのファイルは、数GBから数十GBあります。MacBook Neoは256GBか512GBです。MacBook Airの最小構成は512GB、Mac miniのM6の最小構成は256GBです。
  5. 「から」の価格は最小構成。 メモリを増やした構成の価格は、購入画面で確かめてください。
  6. 学割や下取りで変わる。 Appleのページには、学生・教職員向けの価格や下取りの割引が出ています。たとえばMacBook Air(学割で206,800円から)、MacBook Neo(学割で104,800円から)の表示がありました。条件はAppleのページで確認してください。

気をつけること

  • この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。数字はすべてAppleの日本語の公式ページに書かれていたものです。
  • 価格は変わることがあります。10月22日に読み直せたのは、各機種の分割払いの月額から逆算できる最小構成の価格(MacBook Neo、MacBook Air 13インチ、MacBook Pro 14インチのM5、Mac miniのM6、Mac StudioのM5 Max)だけで、10月8日の値と一致しました。それ以外の構成の価格は、購入ページの取得では読めず、10月8日に読んだ値のままです。本体価格の「税込」の明記は見つけていません(月額は税込と書かれています)。
  • メモリを増やしたときの追加代金は、取得できていません。
  • 「購入後にメモリを増やせるか」を説明した公式の文は、読んだページには見つかりませんでした。MacBook Neoの質問欄に、「仕様は後から変更できない」とあるだけです。
  • Appleの対応表の脚注には、一部の機能について「M3以降と12GB以上のユニファイドメモリを搭載したMac」という条件が書かれています。10月22日に読み直すと、これはSiriの話し方のカスタマイズと、音声入力の精度向上の脚注でした。MacBook NeoはM3以降の条件に当たらないように見えますが、これはページの文ではなく僕らの読みです。
  • Appleの「13.5倍」は、Appleの試作機での測定です。最初の1文字が出るまでの時間の比較で、続きの速さではありません。
  • 他社のパソコンとの優劣は、この記事では比べていません。Windows側の選び方は、当サイトの「AIのためのGPU・パソコンの選び方」にあります。

出典

更新履歴

  • 2026年10月25日 書き方を直しました。
    • 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した