3行でいうと
- 個人アカウント(Free、Go、Plus、Pro)では、カスタムGPTを新しく作ることも公開することもできません。作れるのは、Business、Enterprise、Eduのワークスペースで、設定と権限が許す場合です。既存のGPTは、使い続けられます。
- OpenAIは、カスタムGPTを終了し、プラグインへの移行を勧めています。影響を受けるEnterpriseでは、2026年12月11日に終了の予定で、新規作成は10月26日に終わる予定と書かれています。
- 共有は、特定の人(最大100)、ワークスペース、リンク、GPT Storeの段階があり、公開には条件があります。これから作るなら、作ったGPTがいつまで使えるかを先に確かめる必要があります。
この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は、OpenAIの公式ヘルプを、2026年10月16日に読んでまとめたものです。僕らの考えは「見立てです」と書いた部分に分けました。
先に結論
- 作れる人が限られている。 個人プランは、新規の作成と公開ができません。Business、Enterprise、Eduのワークスペースだけが、管理者の設定のもとで作れます。
- 終了が予告されている。 作成の手引きなどのページに、カスタムGPTを終了し、プラグインに移すことを勧める、と書かれています。日程はEnterpriseのものが詳しく、ほかのプランは「同じ流れの見込み」とだけあります。
- 共有の仕組みは細かい。 誰に見せるか(自分だけ、特定の人、ワークスペース、リンク、GPT Store)と、何をしてよいか(チャットのみ、設定も見る、編集)を別々に決めます。
- ヘルプの数字がそろっていない点がある。 知識ファイルの上限と、移行機能の目標日が、ページごとに違います。
前提:用語をそろえる
- カスタムGPT(GPTs):指示、知識ファイル、使う機能、外部サービスとのつなぎ込みを組み合わせた、特定の用途のChatGPTです。
- プラグイン:OpenAIが、カスタムGPTの後に勧めているものです。ヘルプによると、ツール、知識、くり返し使う手順をまとめ、ChatGPTとCodexで使えます。
- スキル:プラグインの部品の1つで、指示と手順の案内にあたります。カスタムGPTの「指示」は、移行するとスキルになる、と書かれています。
- コネクタ(apps):ChatGPTを外部のサービスにつなぐ部品です。ヘルプでは「app」と呼ばれています。
- 共有リンク:URLを知っている人が開ける共有です。使えるかどうかは、設定で変わります。
誰が作れるのか
「Creating and editing GPTs」と「GPTs in ChatGPT」のヘルプを、プラン別に整理しました。
| プラン | 新しく作る・公開する | 既存のGPT |
|---|---|---|
| Free、Go、Plus、Pro(個人) | できない | 使える。編集は、対象のプランと権限がそろえば可能 |
| Business、Enterprise、Edu | ワークスペースの設定と、役割の権限による | 同上 |
作成と編集はWebで行い、モバイルアプリは使うだけです。どのChatGPTのユーザーも、GPTを使うことはできます(会話を始めるにはサインインが必要)。
作り方と、設定する項目
作る手順は、サイドバーの「Explore」の中の「GPTs」(またはchatgpt.com/gpts)から「Create」を選び、会話形式のビルダーか、項目を直接入れる設定画面のどちらかで進めます。保存の前に「Preview」で動きを見られます。編集は自動で下書きに保存され、「Create」か「Update」で反映します。過去の版は「バージョン履歴」から戻せます。
設定の項目は次のとおりです(ヘルプに書かれている範囲)。
- 指示。 動き方、口調、構成を決めます。ヘルプは、手順を段階にして書く、長い禁止リストより「こうする」と書く、良い例と悪い例を入れる、見出しで整理する、を勧めています。
- 知識(Knowledge)。 参照ファイルです。ルールは、知識ファイルではなく指示に書くようにとされています。
- おすすめのモデル。 推奨するモデルを設定できます。
- 機能。 ウェブ検索、画像生成、canvas、Code Interpreter & Data Analysis、appsを入れたり切ったりします。
- Actions。 外部のAPIにつなぎます。OpenAPIスキーマ(JSONかYAML)が必須で、認証は「なし」「APIキー」「OAuth」の3種類です。GPTは、appsとActionsを同時には使えません。
知識ファイルの上限が、ページで食い違っています
作成のヘルプには、知識として入れられるのは1つのGPTにつき最大20ファイル、1ファイルは最大512MBとあります。ところが、ファイルのアップロードのFAQには、「1つのGPTにつき最大10ファイル」とあります(1ファイル512MBは同じです)。FAQには、CSVや表計算のファイルは約50MB(行の大きさによる)という記述もあります。
どちらが現在の数字かは、僕らは確かめられていません。見立てですが、ヘルプの更新時期がずれているのだと思います。作る前に、ビルダー画面の表示を確かめるのが確実です。
知識ファイルは、GPTを削除するまで保持され、削除後は30日以内に取り除かれると、FAQにあります(セキュリティや法律上の理由で保持が必要な場合を除く)。
共有の範囲:誰に、何を許すか
「Sharing and publishing GPTs」のヘルプによる、共有の段階です。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 招待のみ | 個人アカウントは自分だけ。ワークスペースでは、特定の人・グループを足せる |
| リンクを知っているワークスペースの人 | ワークスペースの人が、リンクで開ける |
| ワークスペース全体 | 全員が使える |
| リンクを知っている人なら誰でも | アカウントで公開リンクが使える場合だけ |
| GPT Store | 資格のあるGPTだけ。アカウントの資格、ワークスペースの設定、権限による |
許す内容は3段階です。「Can chat」は使うだけ。「Can view settings」は、使うことに加えて、複製と設定の閲覧ができます(公開リンクとGPT Storeでは選べません)。「Can edit」は、直接変更できます。
特定の人やグループへの直接の共有は、管理されたワークスペースだけで、最大100の受け取り先です。人でもグループでも1つと数え、グループの人数は関係ありません。ワークスペース全体への共有には、この上限は当てはまらないと書かれています。直接共有すると、受け取る人にメールでリンクが届きます。
公開の条件
GPT Storeなど、広く公開するときの条件は、同じヘルプに次のように書かれています。
- 公開できるかは、プランと、ワークスペースの設定、役割の権限で決まります。
- 次のようなGPTは、公開できないことがあります。ワークスペースが公開を無効にしている、未対応のアプリ連携を使っている、Actionsに有効なプライバシーポリシーのURLがない、共有やポリシーの確認で止められた、などです。
- 広く公開するには、ビルダープロフィール(名前、検証済みのドメインのサイト、検証済みのSNSなど)が必要なことがあります。個人は請求情報かドメインの所有の証明で、ワークスペースでは管理者の設定や承認が要ることがあります。
- 公開できなかったときは、修正して再試行する、異議を申し立てる、非公開のまま使う、のどれかです。異議申し立ての間は、そのGPTを編集・更新・共有できません。
使う側の安全については、「GPTs in ChatGPT」のヘルプに、作った人は、利用者それぞれの会話を見られない、とあります。一方で、appsや外部APIを使うGPTでは、入力の一部が第三者のサービスに送られることがあり、OpenAIはそのサービスのデータの扱いを管理しない、と書かれています。学習は、Business、Enterprise、Eduでは既定で使われず、個人プランでは、オプトアウトしなければ使われることがあります。
終了の予定と、プラグインへの移行
ここが、いまGPTを作ろうとする人に、いちばん大事な部分です。
作成と共有のヘルプのいくつかに、同じ告知が出ています。OpenAIは、カスタムGPTを終了し、仕事の流れをプラグインに移すことを勧めています。影響を受けるEnterpriseのワークスペースでは、2026年12月11日に終了する予定で、それまでは既存のGPTを使えます。ほかのプランも、同じ流れになる見込みと書かれています。
移行の別のヘルプには、Enterpriseの節目が、変更の可能性つきで出ています。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2026年9月11日 | 管理者への通知 |
| 2026年9月22日 | 移行の体験と、利用者へのバナーの目標(全ワークスペースに同時とは限らない) |
| 2026年10月26日(予定) | 新しいカスタムGPTの作成が終わる。既存のGPTは使える |
| 2026年12月11日 | 終了予定 |
同じ移行の体験の目標が、別のヘルプでは「2026年9月17日」と書かれています。どちらが新しいか、僕らは確認できていません。
移行すると、次のように扱われると書かれています。
- 元のGPTは読み取り専用になり、作成者は削除できません。以後の変更は、プラグインのほうに行います。
- 最新の公開版が使われ、下書きや未公開の編集は移りません。
- 指示はスキルに、つないだappsはappsに、知識ファイルは参照ファイルとしてコピーされます。
- 選んでいたモデルは移らず、Enterpriseの既定が適用されます。
- 過去の会話は移りません。
- カスタムActionsは移りません。代わりに、独自のMCPサーバーなど、技術的な準備が必要なことがあります。
- 公開の共有設定は引き継がれず、置き換え先が、元の利用者全員に使えるようにもなりません。
- 移行の操作は、「My GPTs」から「Migrate to plugin」を選びます。作成者かワークスペース管理者が、公開済みのGPTを対象に行います。移行後のプラグインは、非公開で始まります。
プラグインのヘルプには、プラグインがスキル、apps、画面表示などの拡張を含められること、新しいものは非公開で始まり、特定の人・グループやワークスペースで共有できることが書かれています。ワークスペース内の共有と公開は、BusinessとEnterpriseで使えるとあり、ワークスペースのディレクトリへの公開は一般公開ではありません。
選び方の目安(見立てです)
ここからは、公式の説明を読んだうえでの僕らの見立てです。OpenAIの推奨ではありません。
- 個人アカウントの人は、「新しく作る」前提を外します。 作れない、と書かれているからです。すでに持っているGPTは使えますが、いつまでかは、個人プランの日程は読んだ範囲に書かれていません。通知を見るのが確実です。
- ワークスペースの管理者・作成者は、いま作るなら、プラグインを前提にしたほうがよいと思います。 Enterpriseでは新規作成が10月26日に終わる予定で、12月に終了します。いま作ったGPTは、すぐ移行の対象になるはずです。
- Actionsを使っているGPTは、移行の見積もりを先に立てます。 Actionsは移らず、代わりの準備が要ることがあると書かれています。
- 公開しているGPTは、置き換え先の公開の扱いを決めます。 公開の設定は引き継がれず、使っていた人全員に届くとも限りません。使っている人への案内が要ります。
- 移行したら、普段の仕事と、少し難しい仕事の2つで確かめます。 モデルと会話が移らない点も、動きの違いに関わると思います。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。2026年10月16日に、OpenAIの公式ヘルプを読んだ内容です。
- 終了の日程は、Enterpriseのものが詳しく、ほかのプランは「同じ流れの見込み」としか読めていません。Business、Eduなどの個別の日程は確認できていません。
- 移行の体験の目標日(9月17日と22日)と、知識ファイルの上限(20と10)は、どちらが現行か確認できていません。「Migrate to plugin」が実際に画面に出ているかも、確かめていません。
- プラグインのヘルプは、カスタムGPTからの移行には触れていません。移行の中身は、別の移行ヘルプの記述に拠っています。
- GPT Storeの審査基準と、管理者向けの設定の細部は、読んでいません。日本での提供状況も確認していません。
- WebFetchは要約を返すため、文言は言い換えています。要約が混ぜた推論は、事実として使っていません。
- 学習への利用や、外部サービスへ送られるデータの扱いは、プラン・設定で変わります。会社の資料や個人情報を入れるときは、所属先の決まりを先に確かめてください。法律やセキュリティの助言ではありません。
出典
- Creating and editing GPTs(OpenAI Help Center、10月16日確認)
- Sharing and publishing GPTs(OpenAI Help Center、10月16日確認)
- GPTs in ChatGPT(OpenAI Help Center、10月16日確認)
- Configuring actions in GPTs(OpenAI Help Center、10月16日確認)
- カスタムGPTの終了と移行の案内(OpenAI Help Center、10月16日確認)
- Plugins in ChatGPT(OpenAI Help Center、10月16日確認)
- File Uploads FAQ(OpenAI Help Center、10月16日確認)
更新履歴
- 2026年10月25日 書き方を直しました。
- 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した
