3行でいうと

  • 「出力の権利はユーザー」と書く規約が多数派ですが、言い回しは違います。 OpenAI、Anthropic、Midjourneyは、出力の権利をユーザーに与える、または所有を認める趣旨の文があります。Adobeは「InputとOutputはあなたのContent」と書き、所有の譲渡とは書きません。Microsoft個人向けのCopilot規約は、応答の所有権をユーザーに与えるとは明記していません。
  • 商用利用の可否を、そのままの言葉で書く規約は少数でした。 「商用で使ってよい」と明示する文は、読んだ規約本文では見つからないものが多く、Microsoft Copilotの個人向け規約は「個人の使用に限る」と書きます。Adobeは、ヘルプ(製品ページ)で、ベータでない機能の出力を商用プロジェクトで使える、と書きます。
  • 著作権などの補償(IP indemnity)は、個人向けでは、読んだ範囲に見つかりませんでした。 補償を書くのは、OpenAIのAPI・Enterprise・Business Terms、AnthropicのCommercial Terms(API、Team、Enterprise)、Googleの一部の有料サービス(Gemini in Workspace、Google CloudのAPIなど)、MicrosoftのCustomer Copyright Commitment、xAIのEnterprise規約、Adobeの法人向けプランです。条件と除外は、会社ごとに違います。
  • 画像・動画・音楽の別条件は、会社ごとに濃淡があります。 OpenAIは音声会話の出力を非商用に限る旨を書き、AdobeとGoogleは「どのモデルが補償の対象か」を細かく分けます。Anthropicは、画像・動画・音声に固有の条件を、読んだ範囲に書いていません。
  • 規約が「あなたのもの」と書いても、日本の著作権法で保護されるかは別の話です。 日本の法解釈は、この記事では断定しません。業務で使うときは、専門家に確かめてください。

この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は、2026年10月22日に読んだ各社の公開ページの整理です。規約はWebFetchの要約を通して読んだので、引用のように見える英文も要約ツールを通ったものです。読み切れていない箇所は、断定せず「読めていない」と書きました。法律の助言ではありません。

先に結論

前提:用語をそろえる

読み方の物差し

確かさ 意味 見分け方
文書に書かれている 取得したページの要約に、その内容がある 節の番号や項目の名前がある
製品ページの記述 規約ではなく、ヘルプや製品説明の記述 変更されやすく、契約の内容とは限らない
書かれていない 読んだ範囲に、その項目や語がなかった 「見つからなかった」という趣旨の結果
読めていない 別の文書にある、取得できなかった、などで読み切れていない 読んだ範囲と読めなかった範囲を、そのつど書く

一覧表①:個人向け(個人の契約)で、出力の権利と商用利用

セルは僕らの言い換えです。「書かれていない」は、読んだ範囲での話です。

文書(版) 出力の権利の書きぶり 商用利用 日付
OpenAI Terms of Use(row版URL) Inputの権利はユーザーに残る。Outputは、法の許す範囲でユーザーのもの。OpenAIは自社の権利をユーザーに譲渡する。他のユーザーの出力と第三者の出力は対象外 row版では、商用利用を明示で許す文は読んだ範囲に見つからず。非row版のページ(日付の記載なし)には「商用目的を含む」と読める文があり、文面が違う(どちらが自分に適用されるかは確認できず)。事業での利用は別のBusiness Termsの対象と案内 2026-01-01発効
Anthropic Consumer Terms(Free・Pro・Max) Inputの権利はユーザーに残る。Outputについて、Anthropicが持つ「権利があれば」その権利をユーザーに譲渡する、という書き方 商用利用を許す一般の文は見つからず。競合製品づくり、再販は禁止(3節)。評価目的の提供は非商用に限る(2節) 2025-10-08
Google Terms of Service(米国版、日本版も同日) ユーザーのコンテンツはユーザーのもの。Googleは、サービスで生成された原コンテンツの所有権を主張しない、と書く。AI出力の帰属に特化した文は見つからず 商用利用の可否を述べる文は見つからず。生成AIの出力を別のAI開発に使うことは禁止 2026-07-30発効
Microsoft Services Agreement Microsoftは「Your Content」の所有権を主張しない。AIサービスの出力の知的財産は、ユーザーが自分で判断する、という趣旨(14.s.vi) 商用の可否を述べる文は、読んだ範囲に見つからず 公開2026-07-30、発効2026-09-30
Microsoft Copilot Terms of Use(個人向け) Your Content(プロンプトと応答)はMicrosoftのものではない。応答や作成物の所有権をユーザーに与える、という文は明記されていない 「個人の使用に限る」と書く(「WHO CAN USE COPILOT」の節) 2026-08-18発効
xAI Terms of Service(Consumer) ユーザーコンテンツ(InputとOutput)の所有権は、法の許す範囲でユーザーが保持する(4節)。同時に、会社に広い利用許諾を与える 商用利用の明示の許可・禁止は見つからず。事業での利用は別のEnterprise規約と案内 2026-10-12更新
Midjourney Terms of Service 作ったAssetsを、法の許す限りユーザーが所有する(4節)。他人の画像をアップスケールした場合、元の作者のものが残る。会社への広い利用許諾あり 年間売上が100万ドルを超える会社(の従業員)は、ProまたはMegaが所有の条件(4節)。Free・試用の扱いは、要約では見つからず 版の発効2026-05-27
Adobe Generative AI Product Specific Terms(Firefly) InputとOutputは「あなたのContent」。所有を譲渡する、という文は見つからず。Outputは知的財産権で保護されないことがある、と書く(3.2) 規約の本文に許可・禁止の文は見つからず。Firefly FAQ(製品ページ)は、ベータでない機能の出力を商用プロジェクトで使える、と書く 規約2026-04-23発効、FAQ 2026-05-13

読み方の注意。出力の権利について、OpenAIとxAIは「to the extent permitted by applicable law」の趣旨を付けます。AnthropicとOpenAIは、譲渡する権利に「if any(あれば)」を付けています。いずれも、法律上の保護が別にあることを前提にした言い方です(これは僕らの読みで、法的な判断ではありません)。

一覧表②:法人・API・事業者向けで、出力の権利と商用利用

文書(版) 出力の権利の書きぶり 商用利用・用途の書き方 日付
OpenAI Business Terms 顧客はOutputを所有し、OpenAIは自社の権利を譲渡する(3.1)。出力の評価は顧客の責任(3.3) 対象はAPI、ChatGPT Enterprise、ChatGPT Teamなどの事業者・開発者向けサービス(冒頭、1.1) カレンダー上の発効日は書かれていない
Anthropic Commercial Terms(API、Team、Enterprise) 顧客はOutputsを所有し、Anthropicは自社の権利を譲渡する(B)。顧客のInputの権利も残る 顧客は、自社の顧客・エンドユーザー向けの製品にサービスを組み込める(A.1)。競合製品づくりと許可のない再販は禁止(D.4) 2025-06-17
xAI Terms of Service(Enterprise) 顧客はOutputの権利を永久に所有し、会社が譲渡する(3.2) 「顧客の事業目的に限る」(1.1) 2026-08-14更新
Adobe(Creative Cloud for teams・enterprise) 個人向けと同じ文書。InputとOutputは「あなたのContent」 用途は製品の説明(Firefly Product Description)と契約で確かめる。この点は読めていない 規約2026-04-23発効
Google Cloud・Workspace 読めていない(Cloud Service Termsの該当部分を読み切れていない) 読めていない Generative AI Indemnified Servicesの一覧ページ:2026-07-20
Microsoft(Product Terms) 読めていない 読めていない Customer Copyright Commitmentの案内ページは後述

一覧表③:著作権侵害の主張を受けたときの補償(IP indemnity)

ここが、個人向けと法人向けで一番ちがう所です。「補償あり」と書いても、対象のプラン、サービス、モデル、条件、金額の上限が付きます。

会社・文書 対象プラン・サービス 補償の内容 主な条件・除外(読めた範囲) 上限など 確かさ
OpenAI(個人向けTerms of Use) なし 会社がユーザーを守る文は見つからず。事業者・組織のユーザーが会社を守る義務(逆向き)がある 規約は、非侵害を含む保証を否認し、出力の使用は自己責任と書く 該当なし 書かれていない(補償)、文書に書かれている(逆向きの義務)
OpenAI(Service Terms 1節・3節) APIの出力(1(a))、ChatGPT Enterpriseの出力(3(b)。3節の見出しにはEdu・Healthcare・Businessも並ぶが、3(b)の本文は Enterprise customers と書く) 出力が第三者の知的財産を侵害するという主張に対する補償 除外の例:第三者サービス(Third Party Offering)の内容に由来する出力、侵害だと知っていた・知るべきだった場合、改変や他社製品との組み合わせ、ベータ(2節)。Prompt-to-Voiceの出力は対象外と読める記述(要約を通した読み) 金額は読めていない 文書に書かれている
OpenAI(Business Terms 10.1) API、ChatGPT Enterprise、ChatGPT Team、事業者向けサービス。ChatGPT Businessは名指しされていない サービス(モデルの学習データを含む)が第三者の知的財産を侵害するという主張に対する防御と補償。「著作権」ではなく「知的財産」と書く 除外:他社製品との組み合わせ、OpenAI以外による微調整・改変、顧客のInputや学習データ、規約・法令の違反、顧客のアプリ。通知と協力が必要。救済はこの条項に限る 責任の上限(直近12か月の支払額)は、補償の義務には適用されない(11.2、要約を通した読み) 文書に書かれている
Anthropic(Consumer Terms) なし 会社がユーザーを守る文は見つからず。11節に、ユーザーが会社を守る義務(逆向き)がある 非侵害の保証も否認 該当なし 書かれていない(補償)
Anthropic(Commercial Terms K.1) 有料の利用(API、Team、Enterprise) 「有料の利用」が第三者の知的財産を侵害するという主張に対する防御。出力から生じる主張も含む 除外(K.3):顧客による改変、他社の技術との組み合わせ、顧客のInput・データ、侵害と知っていた利用、出力に含まれる特許発明、出力の商取引での商標主張。通知と協力が必要。救済はこの条項に限る 賠償の上限(直近12か月の料金)はK条項の義務に適用されない(L.3.b)。「侵害時の代替措置」の条項は見つからず 文書に書かれている
Anthropic(Service Specific Terms、ベータ) ベータのサービス 「補償の義務を負わない」趣旨(B節) 本番での利用に向かないことがある、と書く 責任の上限は、1,000ドルと直近12か月の料金の小さいほう 文書に書かれている
Google(Gemini API Additional Terms、個人・開発者) Gemini API・Google AI Studio 補償の条項は見つからず(参照先のGoogle APIs Terms of Serviceは読めていない) 出力の利用責任はユーザー(Use of Generated Content) 該当なし 書かれていない
Google(Generative AI Indemnified Services、一覧) Gemini for Google Cloud、Gemini Enterprise Agent Platform API(旧Vertex AI API)で、一般提供版のGemini・Imagen・Veoなど、Gemini Enterprise、NotebookLM Enterprise、Gemini in Workspace、Google Vidsなど 一覧にあるサービスの「改変されていない生成出力」が第三者の知的財産を侵害するという主張にも、Googleの補償が及ぶ(Cloud Service Terms 20(i)(i)) 出力はGoogleの学習済みモデル等のみで作られたもの、という条件が見える(以降は読めていない)。Googleの2023年のブログは「意図的に侵害する使い方でない」ことを条件に挙げる。Lyriaは一覧に載っていない。個人向けのGeminiアプリは一覧に載っていない 読めていない 文書に書かれている(一覧と20(i)(i)の冒頭)、残りは読めていない
Microsoft(Copilot個人向け) なし Customer Copyright Commitmentは見つからず。ユーザーが会社を守る義務(逆向き)あり。「応答が他人の権利を侵害しない、とは約束できない」と書く 規約は、侵害しないことを約束しない 該当なし 書かれていない(補償)
Microsoft(Customer Copyright Commitment) Azure OpenAI(Foundry Models)、Copilot Studio、GitHub Copilot、GitHub製品(Learnのページ)。Microsoft 365 Copilotは同ページに名指しがなく、別のLearnページに類似の説明がある 第三者の知的財産の主張に対し、顧客を防御する(Learnの案内ページ)。別のLearnページは、不利な判決や和解額の支払いも書く 必須の緩和策:メタプロンプト、評価(レッドチーム)、保護素材の検出フィルターなど。コードの生成や文章の生成で要件が違う。行動規範の順守。要件を満たしたことを示す責任は顧客にある 読めていない(Product Termsに本体がある、と案内) 文書に書かれている(案内ページ)、契約本体は読めていない
xAI(Consumer) なし 会社がユーザーを守る文は見つからず。11節にユーザーが会社を守る義務(逆向き) 非侵害の保証も否認 該当なし 書かれていない(補償)
xAI(Enterprise 9.1) Enterprise規約のサービス 顧客の「認可された利用」が第三者の知的財産を侵害するという主張に対する防御と補償 除外:無料・ベータのサービス、Input、侵害するよう意図的または無謀に促した出力、無許可の組み合わせなど。救済はこの条項に限る 補償は責任の上限の対象外(8.2(a)) 文書に書かれている
Midjourney なし 会社がユーザーを守る文は見つからず。10節に、ユーザーが会社を守る約束(逆向き) サービスとAssetsは現状有姿で、非侵害の保証を否認(1節) 該当なし 書かれていない(補償)
Adobe(Product Specific Terms 8節) Creative Cloud for teams・enterpriseのうち、Firefly Output indemnification付きのPro Plusまたは「Edition 4」を契約した顧客。対象はFireflyの機能(Firefly Product Descriptionに載るもの)の出力で、書き出し後 著作権、商標、パブリシティ権、プライバシー権の侵害という主張に対する防御と、確定した賠償額の支払い 除外:改変、他の素材との組み合わせ、規約違反、Adobeの停止指示のあとの利用、利用の文脈、音声映像でない付属データ、それ自体で侵害する非テキストInput。通知と協力が必要 対象の出力1件、または請求1件(関連する一連の請求を含む)につき10,000ドルが上限。2年以内に提起する。救済はこの条項に限る 文書に書かれている
Adobe(パートナーモデルの製品説明) GoogleとOpenAIの画像・動画生成モデルのうち、契約が当該ページのURLを明示するもの。CC Edition 4(Premium Stock付き)、Adobe Express & Adobe Firefly、Acrobat Studio・GenStudio(Adobe Expressの出力のみ) Adobe以外が学習したモデルは、Fireflyの補償から除外し、「Creative Partner Model Supplemental Coverage」という別文書で扱う ベータなどの一般提供前は対象外。別文書の中身は読めていない 別文書の中身は読めていない 文書に書かれている(除外と対象の列挙)、補償の中身は読めていない

読み方の注意。OpenAIは、Service Termsでは「出力」の侵害主張、Business Termsでは「サービス」の侵害主張と、書き方が違います。両方を合わせて読んだうえで、契約本体(Services Agreementなど)は、読めていません。Googleは、補償の一覧ページ(2026-07-20)と、条項の冒頭までしか読めていません。Adobeの「商用で安全」という宣伝文句は、補償の条件とは別のものです。

一覧表④:画像・動画・音楽・音声の別条件

会社 読んだ範囲で書かれていたこと 確かさ
OpenAI Service Terms 6節(画像・動画):人の肖像を同意なく再現してはならない。公開して共有するには必要な権利が要る。8節(音声の会話):音声の出力は「非商用のみ」で、単体の音声録音として配布・再パッケージしてはならず、ユーザーに譲渡する出力の権利に含まれない。1(b)節(Prompt-to-Voice):本人の同意と必要な権利が要る。生成音声がAIによるものと明示する。OpenAIが付けたAI由来の印を意図的に消さない。画像生成(DALL-Eなど)固有の条件と、音楽の条件は、書かれていない。Soraの安全のページ(2026-03-23)に、2026-04-26以降Soraの製品は提供されない、という注記がある 文書に書かれている
Anthropic Consumer Terms、Commercial Terms、Service Specific Terms(2026-08-31)のいずれにも、画像・動画・音声の生成に固有の条件は書かれていない 書かれていない
Google Gemini API Additional Termsに、Imagen・Veo・Lyria固有の条件は書かれていない。Gemini Apps(製品ページ)には、画像、動画、音楽につく目に見える透かしの設定がある。補償では、Imagen・Veoは「一般提供版」だけがAPIの対象。Lyriaは一覧に載っていない 文書に書かれている(補償の一覧)、製品ページの記述(透かし)
Microsoft Copilot規約:Image CreatorやDesignerなどの名指しはない。他人の画像、声、動画を許可なく作る・編集することを禁じる(ディープフェイクを例示)。Services Agreementの「Covered Services」の一覧に「Image Creator from Microsoft Designer」が載るが、AI条項との結び付きは読めていない 文書に書かれている、読めていない
xAI Consumer ToSとEnterprise ToSに、画像・動画(Imagine)固有の条件は書かれていない。AUP(2026-08-14):実在の人物を欺いてなりすますこと、実在の人物の肖像を性的に加工することなどを禁じる。出所のメタデータや透かしを取り除くことも禁じる 文書に書かれている
Midjourney 11節(Image EditorとVideo Model):同じ規約のもとにある。入力と生成の権利を持ち、他人の権利を侵さず、描かれうる人の許可を得る。ビデオの出力に、別の所有の規則は見つからず。音楽は書かれていない 文書に書かれている
Adobe Fireflyの出力は、画像、動画、音声など。パートナーモデルは別枠(第三者のモデルは一般規約3.12、補償は別文書)。Content Credentialsの扱いは次の表 文書に書かれている

一覧表⑤:「AIで作った」と表示する条件、来歴の印

多くの規約は、「AI由来の印(透かし、メタデータ)を消さない」「人が作ったと偽らない」までを書きます。「作品にAI生成と書きなさい」と全般に義務づける文は、読んだ範囲では多くありません。

会社 「人が作った」と偽ること 印を消すこと AI使用の表示を求める文
OpenAI Terms of Useが、人が作ったと偽ることを禁じる(「What you cannot do」) Service Termsは、Prompt-to-VoiceでAI由来の印を意図的に消さないよう求める。ヘルプ(製品ページ)は、画像にC2PAとSynthIDが付き、メタデータは取り除かれることがある、と書く(日付は「22日前」の相対表示) 一般の義務は見つからず。Prompt-to-Voiceでは、生成音声がAIによるものと明示する
Anthropic Consumer・Commercial Termsに該当文は見つからず。Usage Policyは、利用者と直接やり取りするチャットボットに、AIであることの開示を求める 見つからず Usage Policyは、高リスクの判断にAIを使ったとき、本人に明示することも求める。選挙の文脈では、合成と開示されていないメディアを禁じる。Usage Policyの日付は、ページが2026-11-12と表示した(読んだ日より後で、意味は確かめられていない)
Google Terms of Serviceが、生成AIのコンテンツを人が作ったと誤解させることを禁じる。Generative AI Prohibited Use Policy(最終更新2024-12-17)は、欺く目的で出所を偽ることを禁じる。Gemini API Termsには、見つからず Gemini Apps(製品ページ、日付なし):目に見える透かしは設定で切り替えられる。SynthIDとContent Credentialsは、この設定の対象外 一般の義務は見つからず。Gemini API Termsには、法令で必要な場合に利用者への帰属表示(attribution)が必要なことがある、という趣旨
Microsoft Copilot規約とServices Agreement 14.s.viiが、AIを使ったかについて誤解させることを禁じる 両方が、Content Credentialsなどの印を隠す・変える・消すことを禁じる 一般のラベル義務は見つからず
xAI Consumer ToSには見つからず。Enterprise ToS 3.2は、Outputが人が生成したと偽ることを禁じる。AUPは、AIの使用について他者を誤解させる、または透明性を欠くことを禁じる項目を持つ(章番号なし) AUPは、出所のメタデータや透かしを取り除くことを禁じる Consumer ToSの4節:出力に、AI生成・加工の旨の表示を付けるよう求められることがあり、利用者はそれに従うと同意する。会社が付けることもある
Midjourney Community Guidelinesの項目(9節)が、Assetsの性質や出所について、受け手を意図的に誤導することを禁じる 見つからず 一般の義務は見つからず
Adobe 出力の出所について、他人を誤解させることを禁じる(3.1) 透かしとContent Authenticity Initiativeのメタデータ(Content Credentials)を取り除く・変えることを禁じる。Adobeが付けることがある(User Guidelines 6節) 受け手へのAI使用の開示を、利用者に求める文は見つからず

一覧表⑥:出力が他人と似る可能性、入力に他人の著作物を使うとき

会社 出力が似る可能性の注意 入力(他人の著作物・顔・声)の注意
OpenAI 他のユーザーも似た出力を受け取りうる(Terms of Use)。Business Termsは「出力は一意とは限らない」と書き、他のユーザー向けの応答は顧客のOutputではないとする(3.4) ユーザーは入力に必要な権利を持つと表明する。他人の権利の侵害は禁止。著作権の苦情は別の手続き。Usage Policiesも知的財産の侵害を禁じる
Anthropic Consumer・Commercial Termsに、似る可能性の文は見つからず ユーザーは入力に必要な権利・許諾を持つと表明(Consumer 4節、Commercial L.1)。補償は、顧客が提供した入力に由来する主張を除外(K.3)
Google Gemini API:Googleは同じ・似た内容を他の人にも生成しうる。Cloud Service Terms 20(b)にも同趣旨 ToS:他人の知的財産を侵害するコンテンツは削除されうる。入力の第三者権利に特化した文は、Gemini API Termsには見つからず
Microsoft Copilot規約:応答は自分だけのものとは限らない、と書く。Services Agreementには、似た出力の文は見つからず ユーザーはコンテンツの権利を持つと約束する。他人の権利を侵害しない。他人の顔・声の加工は許可が要る
xAI Consumer ToSの4節:異なるユーザーが似た出力を受け取りうる。会社は責任を負わない。Enterprise ToS 3.2:同一またはほぼ同じ出力が別のユーザーに出うる ユーザーは入力に必要な権利があると表明。AUPは著作権・商標などの侵害を禁じる
Midjourney 似る可能性の文は見つからず 権利を持つ入力だけを使う(4節、11節)。他人の画像をアップスケールしても、元の作者のものが残る
Adobe 他のユーザーが同一または類似の出力を生成しうる(3.2)。出力は知的財産権で保護されないことがある 入力に第三者の知的財産で保護された素材を含めるには、十分な権利が要る。第三者の著作物に実質的に似た出力を狙う入力は禁止(2節)。参照画像に他人の著作物を入れることも、User Guidelinesが禁じる

日本の著作権法との関係(断定しません)

① OpenAI

読んだもの:Terms of Use(row版URL)、Service Terms、Business Terms、Usage Policies(2025-10-29発効)、Provenance signalsのヘルプ、API出力の著作権のヘルプ、Soraの安全のページ。Soraの利用規約ページは取得できませんでした。EEA・スイス・英国は別のEU向け規約です。

項目 確かさ 内容
出力の権利(個人向け) 文書に書かれている Terms of Use:Outputは、法の許す範囲でユーザーのもの。OpenAIは自社の権利を「We hereby assign to you all our right, title, and interest, if any」(あれば、の限定つき)と譲渡する
出力の権利(事業者向け) 文書に書かれている Business Terms 3.1:顧客がOutputを所有し、権利を譲渡する。3.3:出力の用途と正確さの評価は顧客の責任
APIの出力のヘルプ 製品ページの記述 APIが生成した内容について、OpenAIは著作権を主張しない、と書く。日付は「2か月前」の相対表示だけ
補償 文書に書かれている 上の一覧表③を参照。個人向けには補償がなく、API・Enterpriseの出力と、Business Termsのサービスについて補償がある
音声・画像・動画 文書に書かれている 上の一覧表④。音声会話の出力は非商用のみ
表示・来歴 文書に書かれている/製品ページの記述 上の一覧表⑤
Usage Policies 文書に書かれている 知的財産の侵害の試みを禁じる。似顔・肖像は、同意なしに本人と誤認させる使い方を禁じる。AI生成の表示を求める文は、読んだ範囲に見つからず

読み方の注意。Business Termsに、カレンダー上の発効日は書かれていません。補償の本体が別の契約書(Services Agreementなど)にあるかは、読めていません。

② Anthropic

読んだもの:Consumer Terms(2025-10-08)、Commercial Terms(2025-06-17)、Service Specific Terms(2026-08-31)、Usage Policy、法務文書の一覧ページ。

項目 確かさ 内容
どの契約か 文書に書かれている 法務一覧ページは、Free・Pro・MaxはConsumer Terms、API・Team・EnterpriseはCommercial Termsの対象、と案内する
出力の権利(個人向け) 文書に書かれている 4節:Anthropicが持つ「if any」の権利をOutputsについて譲渡する。Inputの権利はユーザーに残る
出力の権利(事業者向け) 文書に書かれている B:顧客がOutputsを所有し、Anthropicが権利を譲渡する。顧客のInputの権利も残る
補償 文書に書かれている Commercial Termsにあり、Consumer Termsにはない。上の一覧表③
画像・動画・音楽 書かれていない 固有の条件は、読んだ範囲になかった
似る可能性 書かれていない Consumer・Commercial Termsに該当文なし
Usage Policy 文書に書かれている/確認できず 他者の知的財産の侵害の禁止、AIとの対話の開示など。日付がページ上は2026-11-12で、読んだ日より後。意味は確認できず

③ Google

読んだもの:Terms of Service(米国版と日本版)、Gemini API Additional Terms、Generative AI Prohibited Use Policy、Generative AI Indemnified Servicesの一覧、Cloud Service Terms(途中まで)、補償についてのGoogleのブログ(2023-10-12)、Geminiアプリの透かしの設定ヘルプ。

項目 確かさ 内容
旧Generative AI Additional Terms 文書に書かれている ページ自身が、2024-05-22の規約更新のあと、ほとんどのユーザーに適用されない、と書く。僕らは今の規約として扱わない
出力の権利 文書に書かれている ToS:ユーザーのコンテンツはユーザーのもの。Googleは所有権を主張しない。AI出力の帰属に特化した文は見つからず
商用利用 書かれていない 可否を述べる文は見つからず。生成AIのコンテンツを人が作ったと誤解させること、他のAI開発に使うことは禁止
補償 文書に書かれている 上の一覧表③。対象の一覧と、条項の冒頭までを読んだ。条件の続きは読めていない
Geminiアプリの透かし 製品ページの記述 画像、動画、音楽につく目に見える透かしの設定がある。SynthIDとContent Credentialsは対象外。インド、韓国、ベトナムでは、設定が見える条件にAI Ultraが挙がる。日本は触れられていない。ページに日付なし
個人向けの補償 書かれていない Geminiアプリは補償の一覧に載っておらず、Gemini API Termsに補償の条項は見つからなかった

④ Microsoft

読んだもの:Services Agreement(前半約10万字を通して、後半約2.5万字は補償・AIの語を探して)、Copilot Terms of Use(個人向け)、Customer Copyright Commitmentの案内(Learn)、Microsoft 365 Copilotのプライバシーに関するLearnページ、2023年のブログ。Product Termsは読めていません。

項目 確かさ 内容
出力の権利 文書に書かれている Services Agreement 14.s.vi:ユーザーが出力の知的財産について自分で判断する。Copilot規約:応答の所有権をユーザーに与えるとは明記されていない
第三者の請求(個人向け) 文書に書かれている Services Agreement 14.s.viii:AIサービスの使用に関する第三者の請求(出力の著作権を含む)には、ユーザーが単独で対応する。Copilot規約:ユーザーが会社を守る義務。応答が他人の権利を侵害しないとは約束できない
Customer Copyright Commitment 文書に書かれている 上の一覧表③。Learnの二つのページで、書き方が違う(防御のみ/防御と支払い)。契約本体は読めていない
Microsoft 365 Copilotの出力 文書に書かれている プライバシーのLearnページは、会社は出力の所有権を主張しない、と書く。出力が著作権で保護されるかは判断しない、とも書く
日付の揺れ 確認できず Customer Copyright Commitmentのページは、フッターが2026-03-20、メタデータが2026-07-13。Microsoft 365 Copilotのページは、表示が2026-08-18、メタデータが別の日付

⑤ xAI(x.ai、Grok)

読んだもの:Terms of Service(Consumer、2026-10-12更新)、Terms of Service(Enterprise、2026-08-14更新)、Acceptable Use Policy(2026-08-14発効)、法務文書の一覧。会社名は、ページ上は「SpaceXSI」「SpaceXAI LLC」と混在しています。

項目 確かさ 内容
出力の権利(個人向け) 文書に書かれている 4節:InputとOutputを合わせたUser Contentの所有権を、法の許す範囲でユーザーが保持する。同時に、会社に広い利用許諾を与える
出力の権利(事業者向け) 文書に書かれている Enterprise 3.2:顧客がOutputを永久に所有し、会社が権利を譲渡する
商用利用 文書に書かれている Enterpriseは事業目的に限る(1.1)。Consumerは明示の許可・禁止が見つからず
補償 文書に書かれている Enterpriseの9.1にあり、Consumerにはない。一覧表③
表示 文書に書かれている Consumerの4節で、AI生成・加工の旨の表示を付けるよう求められることがある。ほかは一覧表⑤
訓練内容の公開要約 読めていない 法務一覧に、Grok Imagineなどの訓練内容の公開要約のPDFが載っている。内容は読めていない

⑥ Midjourney

読んだもの:Terms of Service(Version Effective Date: 2026-05-27)。コミュニティガイドラインは、規約の9節に取り込まれた部分だけを読みました。

項目 確かさ 内容
出力の権利 文書に書かれている 4節:Assetsは、法の許す限りユーザーが所有。ただし年間売上100万ドル超の会社(の従業員)は、ProまたはMegaでなければ所有できない。ダウングレードや解約のあとも、所有は続く
公開 文書に書かれている 既定では、Your Contentは公開・リミックス可能。Pro・MegaのStealthで、公開しないよう会社が最善の努力をする。共有の場(Discordの部屋など)で作ったものは、その場には見える
補償 書かれていない 会社がユーザーを守る文は見つからず。10節は、ユーザーが会社を守る約束
著作権の苦情 文書に書かれている 5節:DMCAとテイクダウンの手続き
日本向け 書かれていない 日本向けの条項は見つからず。カリフォルニア州法とサンタクララ郡の仲裁(6節)

⑦ Adobe(Firefly)

読んだもの:Generative AI Product Specific Terms(2026-04-23)、Generative AI User Guidelines(2026-05-15)、Firefly FAQ(2026-05-13)、Adobe Stockの「AI Studio」ヘルプ(2026-08-18)、パートナーモデルの製品説明(2026-05-08)、パートナーモデルの紹介ページ、Enterpriseの紹介ページ。General Terms of Use(2025-10-03)とFirefly Product Descriptionは、中身を読めていません。旧版のGenerative AI Additional Terms(2024-06-04のPDF)は、現行版と比べるために一部を読みました。

項目 確かさ 内容
出力の権利 文書に書かれている 「InputとOutputは、あなたのContent」。Outputは知的財産権で保護されないことがあり、作成・利用の責任はユーザーにある(3.1、3.2)
商用利用 製品ページの記述 FAQ:ベータでない機能の出力は商用プロジェクトで使える。ベータは、製品内に別の記載がなければ使える。規約本文には許可の文が見つからず
「商用で安全」 製品ページの記述 AI Studioのヘルプ:自社モデルは、Adobeが許諾や権利を持つ内容で学習したものと説明する。「商用で安全」な出力にはAdobeが知的財産の補償を提供する、と書く。補償の条件は、そのページには書かれていない
パートナーモデル 製品ページの記述/文書に書かれている ヘルプ:使う前にそのモデルの規約を確かめる。Adobeは、学習データや出力に第三者の知的財産が含まれるかを確かめられない、と書く。製品説明:Adobe以外が学習したモデルはFireflyの補償から除外。一部のGoogle・OpenAIのモデルは別の追加補償の対象
補償 文書に書かれている 一覧表③。1件1万ドル上限など
旧版との違い 文書に書かれている 2024-06-04版は、無料ユーザーのテキスト入力と出力に会社への広い許諾を与える条項(4.1)がある。2026-04-23版の要約には、その条項が出てこなかった。読み落としか削除かは確認できず

共通する読み方

業務で使う前の、読み方チェックリスト

優劣の判定ではありません。「どこを確認してから使うか」の一覧です。

  1. 自分の契約を特定します。 個人向けか、API・Team・Enterpriseか。同じ会社でも、読む文書が違います。
  2. 出力の権利の文言を探します。 「所有」「譲渡」「主張しない」「あなたのContent」のどれか。「法の許す範囲」「あれば」が付いていないか。
  3. 商用利用の可否を確かめます。 禁止や「個人の使用に限る」の文がないか。事業者向けの規約が別にないか。
  4. 補償の有無を確かめます。 あるなら、対象のプラン、対象のサービスとモデル、条件、除外、上限を、一覧表③の形で書き出します。
  5. 画像、動画、音声の別条件を確かめます。 音声の出力は非商用、ベータは補償の外、パートナーモデルは別扱い、などの例があります。
  6. 表示と来歴の印を確かめます。 印を消す加工をしていないか。公開先(広告や選挙など)に別のルールがないか。
  7. 似る可能性を見込みます。 出力が他の人と似ることがあると、複数の規約が書いています。似た作品の有無を、公開前に確かめる運用を考えます。
  8. 入力を確かめます。 他人の著作物、顔、声、ロゴを入れていないか。入れるなら、権利を持っているか。
  9. 日付を控えます。 規約は変わります。相対表示のページは、いつの内容か分かりません。
  10. 迷う仕事は、専門家に確かめます。 規約の解釈は、会社や案件ごとに変わります。

気をつけること

出典

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