3行でいうと
- Veoは動画をつくるモデル(頭脳)、Flowはそれを使う作業画面の名前で、別物です。
- Geminiアプリでは「Gemini OmniがVeoに替わる」と公式にあり、Flowではどちらも選べます。
- Flowは18歳以上向けで、日本は対応地域です。Google AIのプランは月725円のPlusからです。
- 動画1本ごとにクレジットが減ります。日本ではクレジットの追加購入は今は使えません。
この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。動画生成AIの全体の比べ方は別の記事にあるので、ここではGoogleの動画生成だけを深く見ます。僕らの考えは、段落の頭を「見立てです。」として事実と分けます。
先に結論
- Veoは動画をつくるモデル(頭脳)の名前、Flowはそれを使って動画づくりをする作業画面の名前です。2つは別物です。
- Geminiアプリでは、公式のページが「Gemini OmniがVeoに替わる」と書いています。一方、Flowの中では、Veo 3.1とGemini Omni Flashの両方が選べます。
- Flowは18歳以上向けで、日本は対応地域に入っています。使うにはGoogle AIのプラン(日本では月725円のPlus、月2,900円のPro、月14,500円または32,000円のUltra)に入るのが基本です。
- 動画1本ごとに「クレジット」というポイントが減ります。月のクレジットは、Plusが200、Proが1,000、Ultraが10,000または25,000です。
- 日本では、クレジットの追加購入が今は使えない、とFlowのヘルプに書かれています。
名前の整理
| 名前 | 何か | 公式の説明 |
|---|---|---|
| Veo 3.1 | 動画をつくるモデル。Lite、Fast、Qualityの3種類 | 音つきの動画をつくる。Googleの動画生成モデルとして、開発者向けの文書にも載っている |
| Gemini Omni | 文章、画像、動画、音声を材料にして動画をつくり、会話で直せる新しいモデル | 2026年5月19日に発表。8月27日に「Gemini Omni 1.1 Flash」が出た |
| Flow | 動画や画像をつくって編集する、Googleの作業画面。公式ヘルプでは「AIの映画づくりの道具」 | パソコンのブラウザ向けが中心で、スマホ用のアプリもある |
| Geminiアプリ | 話しかけるAIアプリ。動画も、ここでつくれる | 公式ページは「Gemini OmniがGeminiアプリでVeoに替わる」と説明 |
「替わる」のはGeminiアプリでの話です。Flowのヘルプには、Veo 3.1の3種類とGemini Omni Flashが並んで載っています。
Flowでできること
公式ヘルプから、動画づくりに関わる機能を挙げます。
- 文章から動画:場面を文章で書いて、動画にします。
- 最初のコマと最後のコマを指定:2枚の画像を渡して、その間をつなぐ動画をつくります。1枚だけ渡して、その画像を動かすこともできます。
- 素材を渡す(Ingredients):登場人物や物の参考画像を渡して、別のクリップでも同じ見た目で出すようにします。「@」に続けて名前を打つと、登録した素材を呼べます。
- Flow Agent:会話で相談しながら動画や画像をつくる、組み込みのアシスタントです。「照明を変えて5案つくって」といった頼み方ができます。Agentへの質問そのものはクレジットを使いませんが、1日の回数に上限があります。Agentが動画や画像をつくるときは、クレジットを使います。
- 動画の延長と編集:つくった動画の続きをつくったり、すでにある動画に新しい指示で手を入れたりします。元の動画は残り、履歴から前の版に戻れます。
- アバター:自分の見た目と声のデータを登録して、「@me」で動画に出せます。作成の最後にはスマホで手順を進めます。アバターのデータは、Flowの「ツール」や公開リンクでは共有できない、と書かれています。
- ツール(Tools):「画像の色を変えるアプリを作って」のように頼むと、Flowが小さなアプリを作ってくれる機能です。Googleが用意したツールもあります。
- Flow TV:Veoでつくられた映像のショーケースです。クリップの元の指示文も見られます。
- 動画の材料になる画像は、Nano Bananaという名前の画像モデルで、Flowの中でつくれます。
どのモデルで何ができるか
FlowのヘルプにあるVeo 3.1の3種類とGemini Omni Flashの対応表です。
| 機能 | Veo 3.1 Lite | Veo 3.1 Fast | Veo 3.1 Quality | Gemini Omni Flash 1.1 |
|---|---|---|---|---|
| 文章から動画 | 4・6・8秒 | 4・6・8秒 | 4・6・8秒 | 4・6・8・10秒 |
| 最初のコマから動画 | 可 | 可 | 可 | 可 |
| 最初と最後のコマ | 可 | 可 | 可 | 可 |
| 素材を渡す | 可(8秒のみ) | 可(8秒のみ) | 不可 | 可 |
| 延長 | 可(8秒の動画) | 不可 | 不可 | 「近日対応」と表記 |
| 動画から動画への編集 | 不可 | 不可 | 不可 | 可(10秒まで) |
ヘルプには、Veo 3.1の8秒の動画は延長できるが、延長にはLiteを使う必要がある、とも書かれています。Omni 1.1の公式ブログ(8月27日)は、開発者向けに「10秒ずつ、合計40秒まで延長できる」と書いています。Flowのヘルプ表では、Omniの延長は「近日対応」の扱いで、書き方が食い違っています。
Omniの特長として、ヘルプは、360pの安い試し作り(720pの約半分のクレジット)、10秒のクリップ、アップロードした動画の編集、声のカスタマイズを挙げています。最初と最後のコマの指定は、Flowのウェブ版だけです。
使える条件
Flowのヘルプ(2026年10月22日確認)に書かれている条件です。
- 18歳以上で、年齢確認がすんでいること。
- 対応地域にいること。日本は、対応する国と地域の一覧に入っています。VPNを使っても、対応外の地域では使えない、と書かれています(入門のヘルプに記載。地域のページにはVPNの記載はありません)。
- Google AIのPlus、Pro、Ultraのどれかに入っていること。Proに入ると、最新のGemini Omni Flashを含む全体の機能が使える、とあります。
- パソコンでは、Chromeなどのブラウザ(Chromium系)が推奨です。他のブラウザやスマホは、まだ十分に調整されていない、とされています。
- 英語の指示文が最も推奨されています。日本語は対応言語の一覧に入っていますが、「言語や内容の複雑さで出来が変わる」と書かれています。
同じヘルプに、食い違いがあります。「使うにはプランへの加入が必要」という書き方と、「加入していなくても毎日50クレジットが付く」という書き方が、別の場所に両方あります。入門のページには、対象のWorkspaceプランなら追加料金なしで使え、毎日50クレジットが付く、という説明もあります。「加入していないと、世界時間の14〜17時ごろは動画をつくれないことがある」とも書かれています。無料でどこまで使えるかは、画面で確かめてください。
地域の制限もあります。ヨーロッパ経済領域(EEA)、スイス、イギリスでは、アップロードした動画の編集とアバターが使えません。どの地域でも、有名人の動画をつくること、実在する未成年者が写った動画を編集することは、できません。
料金とクレジット
プラン(日本、2026年10月22日確認)
Geminiの日本語の料金ページに出ている金額です。税込みかどうかは、ページから読み取れませんでした。
| プラン | 月額 | Flowのクレジット(毎月) |
|---|---|---|
| 無料 | 0円 | 毎日50(Flowのヘルプ)。料金ページの無料の欄にもFlowの記載あり |
| Google AI Plus | 725円 | 200 |
| Google AI Pro | 2,900円 | 1,000 |
| Google AI Ultra | 14,500円 または 32,000円 | 10,000 または 25,000 |
FlowのヘルプにはUltraが「$100」と「$200」の2段階で書かれています。日本の料金ページの14,500円と32,000円がそれぞれに当たると思われますが、対応づけは公式のページに明記されていませんでした。
毎日の50クレジットは、その日の最初の生成で補充され、使い切れなかった分は翌日に持ち越せません。月のクレジットも、翌月には持ち越せません。
1回の生成に何クレジットか
Flowのヘルプの表です。「1回の生成」あたりで、1つの指示で2本つくる設定のときは、その分も数えます。
| モデル | 非Ultra | Ultra |
|---|---|---|
| Veo 3.1 Lite | 10 | 5 |
| Veo 3.1 Fast | 20 | 10 |
| Veo 3.1 Quality | 100 | 100 |
| Gemini Omni Flash 720p | 4秒7、6秒10、8秒12、10秒15 | 同じ |
| Gemini Omni Flash 360p | 4秒4、6秒5、8秒6、10秒7 | 同じ |
| Omniでの動画の編集 | 40 | 40 |
| 1080pへの拡大 | 0(Plus以上) | 0 |
| 4Kへの拡大 | 使えない | 50 |
Ultraの人とファミリープランの管理者には、「低い優先度」のVeo 3.1 Liteが0クレジットで使える、とも書かれています。それ以外の人には使えない、とあります。失敗した生成にクレジットがかかるかどうかは、読んだヘルプでは確認できていません。
次は、僕らの計算です。月のクレジットだけで、8秒の動画を何本つくれるかの目安です(毎日の50クレジットは含めません)。
| プラン | Veo 3.1 Fast(20) | Omni 720p(8秒で12) |
|---|---|---|
| Plus(200) | 10本 | 16本 |
| Pro(1,000) | 50本 | 83本 |
つくり直しが入れば、実際の本数はこれより少なくなると思います。
見立てです。クレジットが足りなくなったとき、日本ではクレジットを追加で買えません。だから、日本でFlowを使うなら、最初から自分の使い方に合うプランを選ぶ必要があります。足りなければ、月が替わるのを待つか、上のプランに変える形になります。
開発者向けの入口
動画生成を自分のアプリに組み込む人向けです(普通に使うだけなら読み飛ばして大丈夫です)。
- Gemini API:開発者向けの文書にVeo 3.1の仕様があります。720p、1080p、4Kでつくれる(4Kは8秒のみ)、参考画像は最大3枚、1回の延長で7秒ずつ足せる(最大20回)、音は常に入る、など。つくった動画はGoogleのサーバーに2日間だけ置かれる、とあります。表には「Preview」(試験段階)と書かれた行もあります。10月22日に読み直したときは、Veo 3.1、Veo 3.1 Fast、Veo 3.1 LiteのPreview版(3つ)が「2026年10月22日に停止する」と書かれていて、Gemini Omni Flash(gemini-omni-1.1-flash)か、Googleの企業向けプラットフォームの正式版への移行が勧められています。公式の廃止予定の表は、この日付を「最も早い日付」と注記しています。読んだ日が停止予定日なので、実際に止まったかどうかは確認できていません。Veo 3 とVeo 3 Fastは「Stable(安定版)」と表示されていました。
- Gemini Omni 1.1 Flash:料金ページ(Gemini API)では、出力の動画が100万トークンあたり17.5ドル。注記には、720pの動画で「1秒あたりおよそ0.10ドル」とあります。無料枠はありません。古い「Gemini Omni Flash Preview」も、同じ10月22日に停止すると書かれています。1秒あたり5,792トークンで数える、という記載もあり、僕らの計算でも、17.5ドル×5,792÷100万で約0.10ドルになり、合いました。
- Google Cloud:10月8日に読んだ範囲では、Veo 3.1は2025年11月17日に正式版になり、同じページに「サポートの終了予定日は2026年11月17日以降」、ページの注に「Gemini APIでは、その日を過ぎても使えることがある」と書かれていました。このページは、いま「Gemini Enterprise Agent Platform」の文書に転送され、10月22日には本文が読めなかったため、この日付は確認し直せていません。
作った動画の扱い
- Flowで、Veo、Omni、Nano Bananaでつくったものには、見えない透かし(SynthID)が必ず入ります。AIがつくったと見分けるための印です。
- 見える透かしは、プロフィールの設定で切り替えられます。インド、韓国、ベトナムに住んでいる場合は、自動でつきます。
- 商用利用については、Flowのヘルプは「利用規約にしたがうこと」とし、「Googleは、つくった内容の所有権を主張しない」という趣旨の説明を載せています。広告や仕事に使う前に、規約の全文を読んでください。
どれから試すか
見立てです。
- まず試すだけなら、Geminiアプリで有料プラン(Plus)に入っていれば、Omniで動画がつくれます。Flowは、延長、素材の指定、最初と最後のコマなど、細かく作り込む作業のための画面だと読めます。
- Flowで作り込むなら、Veo 3.1 Fast(20クレジット)で構図を探り、決まったものをQualityや拡大で仕上げる、という使い分けが考えられます。クレジットの使い方としては、360pのOmni(8秒で6クレジット)で下書きをする手もあります。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。動画の出来、日本語の指示の通りやすさは、確かめていません。
- 料金は、2026年10月22日に確認した日本のページの金額です。税込みかどうかは確認できていません。変わることがあります。
- FlowのヘルプとGeminiの料金ページで、Ultraの2段階の対応づけ、無料でどこまで使えるか、Omniの延長機能の書き方に食い違いがありました。
- GeminiのAI Proの説明に「Veo 3.1 Liteの限定トライアル」と書かれていますが、同じサイトの動画生成のページは「OmniがVeoに替わる」と書いています。どちらが最新かは確認できていません。
- Veoが将来Flowから外れるかどうかは、確認できていません。
- 開発者向けのVeoの料金(秒あたり)は、今回の読み取りでも確認できていません。Gemini APIのVeo 3.1のPreview版は、10月22日に停止すると書かれています。
- 英語の公式ページの用語は、僕らが訳しています。日本語の画面名は確かめていません。
- クレジットの数字は「変わることがある」と公式が書いています。生成の前に、画面の設定で確かめてください。
出典
- Get started with Google Flow(Google Flow Help、Google、2026年10月22日確認)
- Learn about Google Flow models & supported features(Google Flow Help、Google、2026年10月22日確認)
- Manage your Google Flow credits(Google Flow Help、Google、2026年10月22日確認)
- Where you can use Google Flow(Google Flow Help、Google、2026年10月22日確認)
- Create videos in Google Flow(Google Flow Help、Google、2026年10月22日確認)
- Edit videos & build scenes in Google Flow(Google Flow Help、Google、2026年10月22日確認)
- Use the Google Flow Agent(Google Flow Help、Google、2026年10月22日確認)
- Create & use your avatar in Google Flow(Google Flow Help、Google、2026年10月22日確認)
- Create & manage Tools in Google Flow(Google Flow Help、Google、2026年10月22日確認)
- Gemini 動画生成(Gemini、Google、2026年10月22日確認)
- Gemini のプランと料金(Gemini 日本、Google、2026年10月22日確認)
- Introducing Gemini Omni(Google、2026年5月19日)
- Gemini Omni 1.1 Flash lets you build with more control(Google、2026年8月27日)
- Build with Veo 3.1 Lite(Google、2026年3月31日)
- Veo(Google DeepMind、2026年10月22日確認)
- Veo 3.1 video generation(Google AI for Developers、2026年10月22日確認)
- Gemini API pricing(Google AI for Developers、2026年10月22日確認)
- Deprecations(Google AI for Developers、2026年10月22日確認)
- Veo 3.1(Google Cloud Documentation、Google、2026年10月8日確認。10月22日は転送先の本文が読めず)
更新履歴
- 2026年10月25日 書き方を直しました。
- 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した
