3行でいうと
- 候補はCanva、Adobe Firefly、ChatGPT、Geminiの4つで、どれも無料で始められる。
- 商用利用を公式が「使える」と明るく書くのはCanvaとAdobe Firefly。ただし、規約を守ることなどの条件がつく。
- ChatGPTは利用規約で出力は利用者のものとされる。Geminiは商用利用を直接説明するページが見つからなかった。
- 「商用で使える」と書いてあることと、他人の権利を侵していない保証は別。結果の確認は利用者に求められている。
ブログの見出し画像や、お店のお知らせに添える絵。素材サイトで探すのも手間なので、AIに作ってもらえたら、と考える人は多いと思います。一方で、作った画像を仕事で使ってよいのかは、公式の説明をよく読まないと分かりません。
先に断っておきます。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。権利の話は、公式の説明を言い換えて紹介するだけで、法的な判断ではありません。個別の判断は、専門家に確かめてください。僕らの考えは「見立てです。」で始まる段落に分けています。
先に結論
- 候補は4つです。Canva、Adobe Firefly、ChatGPT、Geminiです。どれも無料で始められます。
- 商用利用について、公式が「使える」と明るく書いているのは、CanvaとAdobe Fireflyです。ただし、どちらも「規約を守ること」「他社のモデルは自分で判断すること」などの条件がつきます。
- ChatGPTは、利用規約で「出力は利用者のもの」と書かれています。Geminiは、読んだ範囲では、商用利用を直接説明するページが見つかりませんでした。
- 「商用で使えると書いてある」ことと、「他人の権利を侵していないと保証されている」ことは別です。公式も、結果の確認は利用者に求めています。
使える道具の候補
公式のページで確かめた4つです。2026年10月22日に読み直した時点のものです(Canvaの米国の料金ページだけは10月22日に読めず、10月8日に読んだ内容です)。
| 道具 | 画像づくりの入口 | 無料でどこまで | 商用利用についての公式の説明(言い換え) |
|---|---|---|---|
| Canva | 「AI画像生成」で文章から作る。スタイルや縦横の比率を選べる | 無料プランのAIは標準または高品質のものを最大20回。最高品質は使えない | 規約を守れば「どんな目的でも」使える、と書かれている。ただし他者の権利が問題ないかは利用者が確かめる |
| Adobe Firefly | 文章から画像を作る(Text to Image) | 無料プランで、1日あたりの生成回数がある。回数の数字は読めたページに書かれていない | Fireflyの自社モデルの出力は商用に使える、と書かれている。他社(パートナー)のモデルは、利用者が判断する |
| ChatGPT(OpenAI) | チャットで画像づくりを頼む | 無料でも画像づくりはあるが、別の上限がある。数字は公開されていない | 利用規約で、出力は利用者のものとされる。規約に他の制限がある |
| Gemini(Google) | Geminiアプリで画像の生成と編集 | 無料でも使える。上限はあるが数字は公開されていない | 読んだページに、商用利用や所有の説明は見つからなかった |
Canva
Canvaの画像生成のページには、文章を入れる、スタイルと縦横の比率を選ぶ、「AIで画像を生成」を押す、気に入った案を選んで直す、PNG・JPG・PDFで保存するかCanvaの編集画面で開く、という流れが書かれています。
商用利用については、AI製品の規約に次の趣旨が書かれています。
- 利用者は出力を所有する。ただし、Canvaのライブラリの素材に手を加えたり取り込んだりした出力は除く。
- 規約を守れば、出力を「あらゆる適法な目的」に使える。使うのは自己責任。
- 他の利用者も似た出力を受け取ることがある。
- Canvaは出力の正しさを確かめず、責任を負わない。商用で使う前には、専門家の助言を得るよう促している。
- 出自を示す印(C2PAなどのメタデータ)を消すこと、AIが作った内容を人が作ったと思わせることは禁止。
画像生成のページにも、「あらゆる目的」で使える(個人でも商用でも)が、使ってよいと認められた画像であることをCanvaが保証するわけではない、と書かれています。
料金は、日本のページで無料が0円、Canvaプロが年額11,800円です。無料のAIの枠は、標準または高品質のものを最大20回です。米国のページにも同じ「最大20回」の表示がありました。
Adobe Firefly
Fireflyは、Adobeアカウントを作れば無料で試せます。公式ページの手順は、サインインして、Text to Imageを開き、文章を入れて、生成を押す、という流れです。1回で最大4つの案が出ます。気に入った案を選ぶと編集画面で直すか、作り直せます。保存、クリップボードへのコピー、共有もできます。
Adobeの説明では、Fireflyの自社の画像モデルは、Adobe Stockの許諾済みの画像とパブリックドメインの素材で学習されたとされ、出力は商用の案件に使える、と書かれています。一方、他社のモデル(パートナーモデル)の出力が自分の案件に合うかどうかは、利用者自身が判断する、と書かれています。どのモデルで作ったかを、画面で確かめる必要があります。
有料プランの月額は、日本のページ(税込)でStandardが1,580円(毎月2,000クレジット)、Proが3,180円(4,000クレジット)です。日本のページには、ほかにPro Plus(月6,600円、10,000クレジット)とPremium(月31,680円、50,000クレジット)も並んでいました。米国向けの英語のページでは、Standardが月9.99ドル、Proが月19.99ドル(クレジットの数は日本のページと同じ)と表示されていました。表示する地域によって通貨や金額が変わることがあります。無料プランの1日あたりの回数は、数字を確認できていません。
ChatGPT
OpenAIの利用規約には、利用者は入力の権利を持ち続け、出力を所有する、と書かれています。OpenAIは、出力に対する自社の権利を利用者に譲る、という書き方です。ただし、他の利用者が似た出力を受け取ることがある、とも書かれています。ほかにも、出力を確認してから使うこと、競合するAIを作るために使わないことなどの条件があります。読んだ範囲では、「商用利用してよい」という言葉そのものは出てきませんでした。
ChatGPTで作った画像には、出自を示すC2PAのメタデータが入る、とOpenAIのヘルプに書かれています。10月22日に読み直したヘルプには、C2PAのほかに、画像そのものに埋め込む見えない透かし(SynthID)も入ると書かれています。入る範囲は、製品やモデル、書き出し方、ファイルの形式、作った時期で変わることがある、ともあります。このメタデータは、サイトへのアップロードや編集、形式の変換などで消えることがあり、残ることが保証されているわけではない、とも書かれています。
無料プランでは、画像づくりも使えますが、別の上限があり、数字は書かれていません。
Gemini
Geminiのページには、画像に目に見えない透かし(SynthID)と、見える透かしの両方を入れてAI生成と分かるようにする、と書かれています。アップロードした画像が、GoogleのAIで作られたものかを、Geminiに尋ねることもできる、とも書かれています。
商用利用や所有については、アプリのヘルプには書かれていませんでした。Googleの一般的な利用規約には、利用者の内容は利用者のもので、Googleのサービスで作られた内容についても「Googleは所有を主張しない」という趣旨が書かれています。また、AIが作った内容を人が作ったと思わせることは禁止されています。ただし、これが画像づくりにどう当てはまるかの説明は、読めた範囲では見つかりませんでした。
無料プランでは、画像の生成と編集が使えます。上限は5時間ごとに戻り、週ごとの上限もあります。回数の数字は公開されていません。
商用利用の確かめ方
法的な判断はしません。公式の説明を読むとき、次の順で見ると、抜けが減ると思います。これは僕らの組み立てた確認の流れです(見立てです)。
- その道具の規約や公式の説明に、「出力は利用者のもの」「商用に使える」という記載があるか。
- 無料と有料で、条件が違わないか。
- 自社のモデルか、他社のモデルか。Fireflyはここが分かれます。
- 道具の素材ライブラリの写真を加工していないか。Canvaでは、この場合は利用者の出力にならない、と書かれています。
- 人物、ブランド、ロゴ、キャラクターに似ていないか。公式の説明では確かめられないので、自分の目で見て、不安なら使わないほうが安全だと思います。
- 画像に入る印(透かし、メタデータ)を、勝手に消していないか。CanvaとGoogleは、AIが作ったと分からなくする使い方を禁止しています。
- 作った日、道具、プランを記録しておく。後で規約が変わっても、いつの条件で作ったかを説明できます。
最初の1回のやり方
Canvaで作る場合の、公式の流れです。
- Canvaにログインする。
- AI画像生成を開く。
- 作りたい絵を、場面と雰囲気まで具体的に書く。
- スタイルと縦横の比率を選ぶ。
- 「生成」を押して、案を見る。
- 直したい点を書き足して、作り直す。
- 保存するか、Canvaの編集画面で文字や枠を足す。
Fireflyの場合は、サインインしてText to Imageを開き、文章を入れて生成します。
見立てです。ブログのアイキャッチなら、文字を画像の中に入れず、あとから自分で足したほうが、直しやすいと思います。お店のチラシなら、料理や商品そのものはAIで作らず、実物の写真を使うほうが、お客さんとの食い違いが起きにくいと思います。これは公式の手順ではなく、僕らの考えです。
無料でどこまで使えるか
- Canva:AIは標準または高品質のものを最大20回。最高品質は使えません。
- Adobe Firefly:無料プランで1日あたりの回数があります。数字は確認できていません。
- ChatGPT:無料でも画像づくりはあります。別の上限があり、数字は公開されていません。
- Gemini:無料でも使えます。5時間ごとと週ごとの上限があり、数字は公開されていません。
見立てです。ブログ1本分の画像なら、まずCanvaかFireflyの無料で足りる人が多そうです。毎日使うなら、無料の枠はすぐ尽きるかもしれません。
よくある失敗
- 無料の枠を、試し撃ちで使い切る:先にどんな絵がほしいかを文章にしてから生成すると、無駄が減ります。
- 他社のモデルで作ったことに気づかない:Fireflyのパートナーモデルは、利用者の判断になります。
- 画像の中の文字が崩れる:AIの画像の文字は、読める形にならないことがあります。文字は後から足すほうが確実だと思います(見立てです)。
- 似た画像が他の人にも出る:ChatGPTとCanvaの規約は、他の人にも似た出力が出ることがあると書いています。独占できる前提では使えません。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。
- 権利の話は、公式の説明の言い換えです。法的な判断ではありません。商用で使う前に迷ったら、専門家に確かめてください。
- 料金と無料の範囲は変わりやすいです。2026年10月22日に読み直した時点のものです(Canvaの米国のページを除く)。10月8日にAdobeの日本のページで「10月12日まで」と書かれていた上位プランの特別価格は、10月22日に読み直した日本のページには見つかりませんでした(期限が過ぎたとみられます)。
- Geminiのアプリの商用利用の扱いは、確認できていません。Googleの一般的な利用規約の記載は、画像づくりに直接ふれたものではありません。
- ChatGPTの無料プランの画像の回数、Fireflyの無料の1日の回数、Geminiの回数の数字は、確認できていません。
- ChatGPTの画像には、ヘルプにC2PAとSynthIDの両方が入ると書かれていますが、入る範囲は製品や時期で変わるともあります。手元の画像にどれが入っているかは、確かめていません。
- OpenAIの利用規約は、openai.com/policies/terms-of-use/ のページも、この記事で取り上げた row-terms-of-use のページも、どちらも2026年1月1日発効と表示されていました。どちらのページにも、「商用」の語は出てきませんでした。どちらが自分のアカウントに当てはまるかは、確かめていません。
- Canvaの米国の料金ページは10月22日に読めず、米国側の「最大20回」と年額144ドルの表示は10月8日の確認のままです。日本のページでは10月22日も、無料のAIが最大20回、プロが年額11,800円と読めました。
- 人物、ブランド、ロゴ、キャラクターに似た画像を使ってよいか、日本の法律でどうなるかは、この記事では確かめていません。
- Microsoft Designerなど、他の道具の公式の説明は、料金や条件が読めなかったため、今回は取り上げていません。
- 設定画面や機能の名前は、公式のページから書いています。手元の画面と違うことがあります。
出典
- AI Product Terms(Canva、2026年10月22日確認)
- AI画像生成(Canva、2026年10月22日確認)
- Canva 料金(日本、Canva、2026年10月22日確認)
- Canva 料金(米国、Canva、2026年10月8日確認)
- Adobe Firefly plans(Adobe、米国、2026年10月22日確認)
- Adobe Firefly 料金プラン(Adobe、日本、2026年10月22日確認)
- Firefly Text to Image(Adobe、2026年10月22日確認)
- Terms of Use(OpenAI、2026年10月22日確認)
- C2PA in ChatGPT Images(OpenAI ヘルプ、2026年10月22日確認)
- ChatGPT Free Tier FAQ(OpenAI ヘルプ、2026年10月22日確認)
- Gemini image generation(Google、2026年10月22日確認)
- Gemini Apps の利用上限(Google ヘルプ、2026年10月22日確認)
- Gemini Apps ヘルプ(Google、2026年10月22日確認)
- Google 利用規約(Google、2026年10月22日確認)
更新履歴
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2026年10月25日 書き方を直しました。
- 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した
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2026年10月22日 公式の資料を読み直して、次の点を直しました。
- 前:ChatGPTの画像に入るのはC2PAのメタデータ → いま:10月22日のヘルプでは、C2PAに加えて見えない透かし(SynthID)も入ると書かれている
- 前:Canvaの有料は日本のStandard 1,580円とPro 3,180円、米国は9.99ドルと19.99ドル → いま:日本のページにPro Plus(月6,600円)とPremium(月31,680円)もあった
- 前:Adobe日本ページに上位プランの特別価格「10月12日まで」の記載 → いま:10月22日のページには見つからなかった(期限が過ぎたとみられる)
- 前:書かれていなかった → いま:OpenAIの利用規約は2つのページとも2026年1月1日発効で、どちらにも「商用」の語はなかった
- 前:透かしの種類はヘルプの記載を完全には確かめられていない → いま:C2PAとSynthIDの両方が入ると書かれているが、入る範囲は製品や時期で変わるとある
- 前:書かれていなかった → いま:Canvaの米国の料金ページは10月22日に読めず、「最大20回」と年額144ドルは10月8日のまま
- 一部の出典は読めなかったため、その部分は前のままです。
