3行でいうと
- 候補はSuno、ElevenLabs Music、GeminiアプリのLyria 3.5の3つで、文章で頼んで歌入りの曲を作れる。
- SunoとElevenLabsは、無料のままでは作った曲を仕事やお金を稼ぐ使い方に回せない。
- Sunoは、有料プランでダウンロードした曲を商用で使えると書いている。
- Geminiは有料プランなしでも使えるが、作った曲の商用の扱いは読んだページに書かれていなかった。
曲を作るAIは、聴いて遊ぶだけなら無料で試せます。ところが、動画のBGMにしたい、配信したい、と思った瞬間に、プランと規約の話が出てきます。道具を選ぶ前に、ここを知っておくと迷いません。
先に断っておきます。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。曲の出来、日本語の歌の自然さは、確かめていません。僕らの考えは「見立てです。」で始まる段落に分けています。権利の話は、公式の説明を短く言い換えただけで、法的な判断ではありません。
先に結論
- 候補は3つです。Suno、ElevenLabs Music、GeminiアプリのLyria 3.5です。どれも、文章で頼んで歌入りの曲を作れます。
- 無料で数字まで確かめられたのは、SunoとElevenLabsです。ただし、どちらも無料のままでは、作った曲を仕事やお金を稼ぐ使い方に回せません。Sunoの無料プランは非商用、ElevenLabsの無料プランは料金ページに「個人利用のみ」とあります。
- 商用で使いたいなら、有料プランが入口です。Sunoは、有料プランで「ダウンロードした曲」を商用で使えると書いています。ここは言葉の違いが大きいので、後の節で詳しく見ます。
- Geminiは、AIの有料プランに入っていなくても音楽づくりが使えると、Googleの使用量の説明に書かれています。ただし、作った曲の商用の扱いは、読んだページには書かれていませんでした。
使える道具の候補
公式のページで確かめた3つです。出典欄に2026年10月22日と書いたページは10月22日に読み直し、2026年10月8日と書いたページは10月8日に読んだ時点のままです。
| 道具 | 何ができるか(公式の記載) | 無料でどこまで | 有料の入口 |
|---|---|---|---|
| Suno | 曲の雰囲気や歌詞を書くと、歌入りの曲を作る。1回の生成で最大8分(v6系のモデル。10月8日に読んだヘルプの記載) | 毎日50クレジット。月のダウンロードなし。商用の権利なし | Pro 月8ドル表示、毎月2,500クレジット、ダウンロード月20曲、商用の権利あり |
| ElevenLabs Music | 歌詞、伴奏だけの曲、歌入りの曲を作る。ジャンルや雰囲気、構成を指定でき、サビなど一部だけ作り直せる | 月1万クレジット(約11分)。料金ページでは「個人利用のみ」 | Starter 月6ドル、Creator 月22ドル(最初の月は半額)、Pro 月99ドル |
| Gemini(Lyria 3.5) | 文章か写真から、歌入りまたは伴奏だけの曲を作る。最長3分。ダウンロードと共有ができる | AIの有料プランなしでも使える。上限の数字は書かれていません | 使用量の上限が上がる。音楽の上限の数字は確認できていません |
Suno
Sunoの料金ページには、Free、Pro、Premierの3つが並びます。Freeは1日50クレジットで、使えるのは無料向けのモデル(v6-mini)です。月ごとのダウンロードはなく、商用の権利もありません。
Proは表示が月8ドルで、毎月2,500クレジット、ダウンロードは月20曲、商用の権利ありです。Premierは月24ドルで、毎月1万クレジット、ダウンロードは月60曲です。
ここで、金額の読み方に注意があります。ページには「年払いにすると、Proは年に24ドル、Premierは72ドル安くなる」と書かれています。画面の内部データには、Proの月払いが10ドル、日本円で月1,500円という数字もありました。つまり、画面の8ドルは年払いにしたときの月あたり、と読めます。10月22日に読んだ料金ページには、Proが「月8ドル」で「年払いで24ドル節約」、Premierが「月24ドル」で「年払いで72ドル節約」と書かれていました。年の合計額そのものはページに出ていません。Proの節約額24ドルを12か月で割ると月2ドルなので、月払いは10ドルになり、8ドルは年払い換算という読みと合います。ただしこれは僕らの計算で、月払いの金額そのものはページに出ていません。月払いが10ドルというのは、10月8日に読んだ内部データの数字と、この計算からの推定で、確定ではありません。契約の前に、購入画面の金額を確かめてください。
クレジットは、毎月または毎日の分が持ち越せません。買い足した分は期限がありませんが、使うには有効なプランが必要です。
ElevenLabs Music
ElevenLabsは、文章の読み上げ、文字起こし、効果音なども扱うサービスで、音楽はその中の1つの機能です。
料金ページでは、Freeが月0ドルで1万クレジット、Starterが月6ドルで3万クレジット、Creatorが月22ドル(最初の月は半額の11ドル)で12万1千クレジット、Proが月99ドルで60万クレジットです。音楽は1分あたり約900クレジットと、同じページのよくある質問にあります。
次は、僕らの計算です。1万クレジットなら約11分、3万なら約33分です。音楽のページにも、Freeは11分、Starterは33分と出ていて、計算が合いました。
ただし、規約の側には食い違いがありました。2026年10月9日更新(10月22日に確認)の音楽の規約(モデル別の条件)の表には、毎月の生成の上限が、Free 11分、Starter 17分、Creator 62分、Pro 304分と書かれています。料金・音楽のページの分数とは違います。どちらが正しいのか、確認できていません。実際に使うときは、契約の画面の数字を見てください。
Gemini(Lyria 3.5)
Googleの公式ページは、Geminiアプリの音楽づくりを「Lyria 3.5」というモデルで動かしている、と説明しています。文章や写真から曲を作れ、最長3分、歌入りか伴奏だけかを選べます。18歳以上が対象で、Geminiアプリが使える国ならどこでも使えると書かれています。
Geminiアプリで作った曲には、見えない透かし(SynthID)が入ります。Googleのしくみで、AIが作った音かどうかを後から調べるためのものです。
使用量については、別の公式ページに、機能の表で「音楽の生成」がAIのプランに入っていない人にもチェックされています。数字の上限は書かれていません。
表に入れなかった道具
- Udio:公式のヘルプに、無料プランは毎日10クレジット、月100クレジット、1日に作れるのは130秒の曲3つまで、Standardは月2,400クレジット、Proは月6,000クレジット、という説明があります。ただし、この記事の日付は2025年10月29日です。料金は2025年5月の記事に、Standard 月10ドル、Pro 月30ドルとありました。今の料金、ダウンロード、商用の条件は、読めたページでは確認できませんでした。
- Stable Audio:Stability AIの公式ページは、Stable Audio 3.0を「権利処理済みのデータで学習した」モデルの一族と説明し、アプリもあります。10月22日に読み直すと、MediumとSmallはオープンウェイトとして無料でダウンロードできるとも書かれていました。しかし、個人向けの料金や無料の範囲は、読めたページに書かれていませんでした。
歌詞はどうするか
- Suno:自分で書いた歌詞を入れる欄が、Customという画面にあります。公式のヘルプは、入れた歌詞の権利は自分のものだ、と書いています。
- Gemini:自分の文章を、構成の印([Verse 1]など)付きで渡せると、公式のページにあります。歌詞の主題や、入れたい個人的な出来事を書くだけでも頼めます。
- ElevenLabs Music:歌詞づくりも一緒にできると書かれています。ジャンル、雰囲気、楽器、構成を指定できます。
見立てです。歌詞は、自分で書くか、チャットのAIに案を出してもらって自分で直す、という流れが安全だと思います。自分で書いた歌詞は自分のもの、とSunoのヘルプが書いているので、あとで権利を考えるときの足場になります。
最初の1回のやり方
公式のページに書かれている範囲です。
Suno
- suno.com/create を開く。
- 「Simple」を選び、作りたい曲を1〜2文で書く。思いつかないときは、サイコロの印で例文が出る。
- 自分の歌詞を使うなら、上の「Custom」に切り替えて、歌詞の欄に入れる。
- 気に入った曲は、ダウンロード枠を使って保存する。この枠は、曲を作るクレジットとは別に数えられる。
Gemini
公式ページの案内は、Geminiアプリで曲の説明を書く、または写真を渡す、という形です。コツとして、ジャンルと年代、テンポ、楽器、歌い手の声の質、歌詞の主題を書くと整う、と書かれています。細かい画面の手順は、読んだページにありませんでした。
ElevenLabs Music
公式のページには「Generate music free」のボタンがあり、ジャンル、雰囲気、楽器、構成を指定する形が説明されています。画面の手順の詳細は、確認できていません。
無料でどこまで
- Suno:毎日50クレジットで、無料向けモデルで作れます。公式のヘルプによると、無料プランの曲は、仕事ではなく私的な目的に使え、共有はできます。お金を稼ぐ使い方はできません。月のダウンロード枠はありません。
- ElevenLabs:月1万クレジット(約11分)まで。料金ページは「個人利用のみ」と書いています。
- Gemini:有料プランなしでも使えます。使用量の上限は、公式の表に数字がありません。
見立てです。作ってみて、自分が欲しい曲の方向が出るかを見る段階までは、無料で足ります。保存して使う段階から、有料の話になります。
権利の話:公式の説明を短く言い換える
ここは、法的な判断ではありません。各社が自分のページに書いていることの紹介です。個別の使い方は、専門家や各社の規約の全文で確かめてください。
Suno
- 有料プラン(ProかPremier)の人は、プランの期間中にダウンロードした曲を、商用に使えます。売上の取り分をSunoが取ることはない、と書かれています。
- ヘルプによると、配信サービスに出す、映画やテレビやゲームに使う許諾を出す、自分で売る、といった使い方が例に挙がっています。
- 無料プランで作った曲は、私的な、お金にならない使い方だけです(10月22日に読んだ無料プランのヘルプも、非商用だけで収益化できない、共有は自分のリンクからできる、という内容でした)。有料に入ったあとの無料のときの曲の扱いは、10月22日に読んだ無料プランのヘルプには書かれていませんでした。有料のヘルプには、商用の権利は有料の期間中にダウンロードした曲に付く、とあります。
- 著作権については、ヘルプが「商用で使える権利」と「著作権が認められるか」は別だと書いています。アメリカでは人が作ったものに著作権が付くので、プロンプトを書いただけでは曲を作ったことにならない、自分で書いた歌詞は自分のもの、という説明です。国によって扱いが違うので、その国の著作権の窓口に確かめるよう案内されています。
- 配信業者によっては、著作権で守られない曲を受け付けないことがある、とも書かれています。
ElevenLabs Music
- 音楽のページは、曲を「広い商用の使い方向けに権利処理されたもの」と説明し、権利はプランで変わると書いています。
- よくある質問は、通常のプランで、映画・テレビ・商業のゲーム以外のオンライン、オフラインの商用利用ができる、と答えています。規約の表は、ここにラジオも除外に加えています。
- 規約の表では、StarterとFreeは、音楽配信サービスへの出し方(ストリーミング)が禁止、Creator以上は可能、と読めます(10月22日の読み直しでも同じでした)。音楽のページのStarterの欄には「商用、ストリーミングなし」と書かれていました。規約の表のFreeには「ダウンロードなし」とも書かれていると読めます。Freeには、公開するときの表示(ElevenLabs Musicと書く)が条件、とも書かれています。料金ページの「個人利用のみ」との関係は、はっきりしません。確認できていません。
- FreeからProまでは「個人での利用向け」という条件が付いています。
Gemini
- 公式ページは、曲をダウンロードして共有できることを書いています。商用での使い方は、読んだページに書かれていませんでした。確認できていません。
よくある失敗
- 作っただけで、保存の枠を使い切った:Sunoは、作る数(クレジット)と保存する数(ダウンロード)が別です。
- 無料で作った曲を、動画の広告に使った:Sunoでは、無料の曲は非商用だけです。
- 年払いと月払いの金額を取り違えた:Sunoの画面の8ドルは、年払い換算の月額と読めます。
- 曲の数をクレジットで考えた:ElevenLabsは、文章や声など他の機能とクレジットを分け合います。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。
- 料金と上限は変わりやすいです。出典欄の確認日(2026年10月8日または10月22日)に読んだ時点の米ドルの表示です。税込みかどうかは確認できていません。10月8日に読んだElevenLabs Starterの最初の月1ドル(10月18日まで)は、10月22日の料金ページには載っていませんでした。
- Sunoの月払いの金額は、画面の内部データから読んだもので、確定ではありません。
- ElevenLabsは、ページと規約で毎月の分数が食い違っています。Freeの権利の書き方も、料金ページと規約の表で合っていません。
- Geminiの音楽の使用量の数字と、商用の扱いは、確認できていません。
- Udio、Stable Audioは、今の条件を確認できていません。
- 既存の曲に似た曲、実在の歌手に似た声の曲を作ると、別の問題が出ることがあります。この記事は、その判断をしていません。
- 配信や販売をする、お金を稼ぐ、という使い方は、各社の規約の全文と、専門家に確かめてください。
出典
- Pricing(Suno、2026年10月22日確認)
- What rights do I have with a paid subscription?(Suno Help、2026年10月22日確認)
- What rights do I have with the free plan?(Suno Help、2026年10月22日確認)
- Do I have the copyrights to songs I made?(Suno Help、2026年10月8日確認)
- Make a song in Simple Mode(Suno Help、2026年10月8日確認)
- Can I use my own lyrics?(Suno Help、2026年10月8日確認)
- How long will my song be?(Suno Help、2026年10月8日確認)
- AI Music Generator(ElevenLabs、2026年10月22日確認)
- Pricing(ElevenLabs、2026年10月22日確認)
- Eleven Music Model-Specific Terms(ElevenLabs、2026年10月9日更新、2026年10月22日確認)
- Lyria 3.5(Gemini、Google、2026年10月22日確認)
- Gemini Apps の使用上限(Gemini ヘルプ、Google、2026年10月22日確認)
- Credits and credit limits(Udio Help、2026年10月22日確認)
- Changing or canceling your subscription(Udio Help、2026年10月8日確認)
- Stable Audio(Stability AI、2026年10月22日確認)
更新履歴
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2026年10月25日 書き方を直しました。
- 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した
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2026年10月22日 公式の資料を読み直して、次の点を直しました。
- 前:ElevenLabsのCreatorは月22ドル → いま:月22ドル(最初の月は半額)。Starterの最初の月1ドルは10月22日のページに載っていない
- 前:ElevenLabsの規約の更新日は2026年5月26日 → いま:2026年10月9日更新(上限の分数は同じで、食い違いも残る)
- 前:Stable Audioは、個人向けの料金や無料の範囲が不明 → いま:MediumとSmallはオープンウェイトとして無料でダウンロードできると追記(料金は不明のまま)
- 前:Sunoの有料に入ったあとの無料曲の扱いは、商用の権利は付かないとされていた → いま:10月22日のヘルプには書かれていない。商用の権利は有料の期間中にダウンロードした曲に付く
- 前:Suno Proの月8ドルは、年払いの月あたりと読める → いま:ページで月8ドル・年払いで24ドル節約と確認。月払い10ドルは推定のまま
