3行でいうと
- 最初は文字を打つより、声で話しかけるほうが入りやすそうです。ChatGPTにもGeminiにも、スマホで声で会話する機能があります。
- 教える順番は、便利な使い方より先に「入れてはいけないもの」です。パスワードや確認コード、住所、電話番号は入れません。
- AIはもっともらしい間違いを出すことがあります。各社も、答えをうのみにしないよう書いています。
- 詐欺の備えは、電話の決まりを先に作ります。警察庁は、電話でお金の話が出たら一旦切って、家族などに相談するよう書いています。
この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。手順は、公式のヘルプに書かれた範囲だけを書き、教え方についての僕らの考えは「見立てです。」で始めて分けます。
先に結論
- 最初に覚えてもらうなら、文字を打つより「声で話しかける」ほうが入りやすそうです。ChatGPTにもGeminiにも、スマホで声で会話する機能が公式ヘルプにあります。ただし、無料でどこまで使えるかは、書き方に差があります。
- 教える順番は、「便利な使い方」より先に「入れてはいけないもの」です。パスワード、確認コード、住所や電話番号のような、他人に知られたくない情報は、AIの画面にも入れません。Googleの公式ページにも、人に見られたくない内容は入れないよう書かれています。
- AIはもっともらしい間違いを出すことがあります。各社の規約やヘルプにも、答えをうのみにしないよう書かれています。
- 詐欺の備えは、AIとは別に、電話の決まりを先に作ります。警察庁のページには、電話でお金の話が出たら、一旦切って、家族などに相談するよう書かれています。
使える道具の候補
公式のヘルプで確かめた3つです。2026年10月22日に読み直した時点のものです。ただし、ChatGPTの声の機能のページ(Voice Mode FAQ)は10月22日には読めず、声についての記述は2026年10月8日に読んだ内容のままです。
| 道具 | 声での会話 | 写真を見せる | 年齢などの条件(公式の記載) |
|---|---|---|---|
| ChatGPT(OpenAI) | スマホのアプリで、入力欄のVoiceのマークを押して話しかける。無料でも「限られた範囲」で使える | 入力欄の「+」から写真やファイルを追加できる。無料プランにも画像の入力はあり、回数などの上限がある | 利用規約では13歳以上。18歳未満は保護者の許可が必要 |
| Gemini(Google) | Androidのアプリで「Live」を押して話す。「Hey Google, let's talk Live」と声をかける方法も書かれている | Liveの中で、カメラに映したものを見せられる | 13歳以上(または各国で決められた年齢)と書かれている |
| Claude(Anthropic) | 読んだヘルプには、声での会話の記載がありませんでした | 読んだヘルプには、写真の見せ方の説明がありませんでした | 18歳以上であること |
ClaudeはスマホのアプリがiOSとAndroidにあります。無料プランには、5時間ごとに戻る使用量の枠があります。ただし、親に最初に勧める道具としては、声で話せると確かめられたChatGPTかGeminiのほうが説明しやすい、というのが僕らの見立てです。
声の機能の細かい点
- ChatGPT(この項目と次の「ChatGPTの録音について」は、10月8日に読んだ内容で、10月22日には再確認できていません):ヘルプによると、手順は4つです。入力欄のVoiceのマークを押す。マイクの許可を求められたら許可する。初めてなら声の種類を選ぶ。話し始める。無料プランは、新しい声のモデルを「限られた範囲」で使えます。使える量は24時間の幅で数えられ、上限に近づくと知らせが出る、と書かれています。具体的な量は、読んだページに数字がありません。
- ChatGPTの録音について:声の会話の録音は、文字に起こした記録といっしょに履歴に残り、30日間保存されると書かれています。会話を消すと、30日以内に録音も消えます。声を学習に使うかは、利用者が選ぶ形で、選ばなければ使われない、とも書かれています。
- Gemini:ヘルプはAndroid向けの手順を載せています。Geminiのアプリの下の「Live」を押すか、画面を左へ動かして始めます。Liveは、まだウェブ版のGeminiでは使えない、と書かれています。Googleのアカウントが必要です。
- Geminiの日本語:ウェブ版のGeminiは日本語が対応言語に入っています(70以上の言語と書かれたヘルプ)。ただし、Liveが日本語で使えるかは、読んだページで確認できていません。
- Geminiの料金:米国向けの料金ページには、無料プランの欄にGemini Liveが書かれています。日本のページでの確認はしていません。
最初の1回のやり方
以下は、公式の機能の説明から組み立てた想定です。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。
- 一緒に準備する。 アカウント(ChatGPTはメールなどで登録、Geminiは自分のGoogleアカウント)は、本人の名前で作ります。ChatGPTのヘルプには、アカウントがなければ登録が必要とあります。登録に使える方法の詳しい書き方は、読んだページにありませんでした。
- 最初に決める設定をする。 ChatGPTの個人アカウントでは、設定のデータ管理の中に「Improve the model for everyone」(みんなのためにモデルを良くする)という項目があります。オフにすると、新しい会話はOpenAIのモデルの学習に使われません。画面の名前は英語のページで確かめたもので、日本語の画面では確かめていません。
- 声で話しかけてみる。 最初のお題は、個人の情報がいらないものにします。「肉じゃがの作り方を教えて」「孫の誕生日のお祝いの言葉を考えて」「この言葉の意味は何」といったものです。
- 答えを確かめる習慣をつける。 料理の分量、薬、お金、法律のような話は、AIの答えをそのまま信じない、と最初に決めておきます。
- 写真を見せるなら、先に隠す。 郵便物や書類を写真で見せると、読み上げてもらえることがあります。ただし、ChatGPTのヘルプには、日本語を含む、ラテン文字以外の文字は、読み取りが苦手な場合があると書かれています。住所や名前が写っているものは、その部分を隠すか、見せないでください。
見立てです。最初の10分は、「面白い」と思ってもらえることがいちばん大事だと思います。そのうえで、教えるのは3つだけにするのがよいと思います。声で話せること。個人の情報は入れないこと。答えは間違うことがあること。紙に大きく書いて、画面のそばに貼る手もあります。
入れてはいけないもの
ここは、公式のページで確かめたことを書きます。
- Googleの「Gemini アプリのプライバシー」のページには、人間の確認者(外部の委託先を含む)が一部の会話を読むことがあり、確認された会話は最長3年保存される、と書かれています。「確認者に見られたくない機密の情報は入れないで」という趣旨の注意もあります。
- OpenAIの一時的なチャット(Temporary Chat)は、履歴に残らず、モデルの改善に使われません。ただし、安全のために最長30日保持されることがあります。
- Claudeでは、個人向けのプランで、会話を改善に使うかどうかを利用者が選びます。使う設定のとき、匿名化した会話が最長5年保持されることがあります。履歴に残らない「Incognito chat」は、学習に使われません。
パスワード、確認コード、暗証番号、マイナンバー、他の人の個人情報は、どの設定でも入れない、というのが基本です。詳しくは別の記事(AIに入れてはいけない情報、学習に使われないようにする設定)に書きました。
詐欺への備え:AIの前に、電話の決まりを
AIを使う親には、AIそのものの話より前に、いまの詐欺の形を知っておいてもらうほうが大事かもしれません。AIが関わる詐欺の細かい手口は、別の記事(AIを使った詐欺の手口と備え)に書きました。ここでは、警察庁と米国FBIの公式ページに書かれた、最低限の備えだけを挙げます。
- 警察庁のオレオレ詐欺のページ:犯人は「風邪で声が変わった」「携帯が壊れて番号が変わった」と言って信用させ、お金を求める。警察官を名乗って「口座が悪用されている」「逮捕状が出ている」と言う手口もある。多くは「+」で始まる国際電話番号から来る。
- 同じページ:電話でお金の話が出たら、一旦電話を切って、すぐ家族などに相談する。固定電話は国際電話の利用休止や、番号表示、非通知の拒否が使える。携帯電話は、知らない番号の着信拒否を設定する。受け子と呼ばれる犯人が現金を取りに来るので、本物の子どもが来ることはない、とも書かれています。
- 相談先:警察相談専用窓口 #9110、消費者ホットライン 188 が、同じページに載っています。
- FBI(2024年12月3日の注意喚起):家族で秘密の言葉や言い回しを決めておき、相手が本人かを確かめるのに使う。銀行などの組織を名乗る相手には、いったん切って、自分で調べた番号にかけ直す。
見立てです。AIに「この電話は詐欺ですか」と聞いて安心するやり方は、勧めにくいと思います。AIも間違うことがあるからです。AIが「大丈夫そうです」と答えても、お金の話が出たら切って家族に連絡する、という決まりのほうを優先してほしいです。AIを使った詐欺の見分けに、AIの答えをどこまで使ってよいかを書いた公式の資料は、僕らは見つけられていません。
無料でどこまで
- ChatGPT:文字の会話は、悪用を防ぐ制限つきで「無制限」と公式のヘルプに書かれています。写真やファイルの入力、音声には別の上限があり、数字は書かれていません。無料プランでは、一部の国で広告が出ることがあります。日本で出るかは、確認できていません。
- Gemini:米国向けの料金ページで、無料プランにGemini Liveが含まれています。日本向けの内容と使える量は、確認できていません。
- Claude:無料プランは、5時間ごとに戻る枠があります。
よくある失敗
- パスワードや暗証番号を、そのままAIの画面に入れてしまう。入力した内容は、サービス側に送られます。
- AIの答えを、医師や専門家の話より信じてしまう。GoogleのヘルプにはGeminiの答えを、医療、法律、お金などの専門家の助言の代わりにしないよう書かれています。
- 人についての答えを、そのまま信じる。Googleのヘルプには、人についての答えは不正確なことがあるので、とくに確かめるよう書かれています。
- 広告や、AIの名前をかたるアプリに入ってしまう。公式のアプリかどうかは、会社の公式ページからたどる、と決めておくと安全です。(この点は、僕らの考えで、公式の資料では確認できていません。)
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式のヘルプや規約を読んでまとめたものです。
- 声での会話の機能は、変わりやすいです。ChatGPTの声のページは10月22日に取得できず、10月8日に読んだ内容のままです。ChatGPTの無料プランの音声のモデル名と上限、Geminiの日本での使い方は、確認できていません。
- Claudeの声や写真の使い方は、読んだ公式ヘルプに説明がなく、確認できていません。
- 「最初の1回のやり方」は、公式の機能の説明から僕らが組み立てたものです。画面の名前や並びは、読んだ英語のページの名前で、日本語の画面と違うことがあります。
- 教え方についての段落(「見立てです。」)は、僕らの考えで、公式の資料にはありません。
- 警察庁の番号や仕組み(#9110、188、国際電話の利用休止など)は、変わることがあります。詐欺の被害にあったときの個別の対応は、警察や消費生活センターに相談してください。
- 医療、法律、お金の判断を、AIの答えだけで決めないでください。
出典
- Voice Mode FAQ(OpenAI Help、2026年10月8日確認。10月22日は取得できず)
- ChatGPT Image Inputs FAQ(OpenAI Help、2026年10月22日確認)
- ChatGPT Free Tier FAQ(OpenAI Help、2026年10月22日確認)
- What is ChatGPT?(OpenAI Help、2026年10月22日確認)
- Data controls FAQ(OpenAI Help、2026年10月22日確認)
- Terms of Use(OpenAI、2026年1月1日施行、2026年10月22日確認)
- Use Gemini Live on Android(Gemini Apps Help、2026年10月22日確認)
- Gemini Apps Privacy Hub(Gemini Apps Help、2026年10月22日確認)
- Learn about responses from Gemini Apps(Gemini Apps Help、2026年10月22日確認)
- Gemini supported languages and countries(Gemini Apps Help、2026年10月22日確認)
- Gemini 料金ページ 米国版(Google、2026年10月22日確認)
- Get started with Claude(Claude Help Center、2026年10月22日確認)
- How do you use personal data in model training?(Claude Privacy Center、2026年10月22日確認)
- オレオレ詐欺(警察庁・SOS47、2026年10月22日確認、index.html で取得)
- Criminals Use Generative Artificial Intelligence to Facilitate Financial Fraud(FBI IC3、2024年12月3日、2026年10月22日確認)
更新履歴
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2026年10月25日 書き方を直しました。
- 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した
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2026年10月22日 公式の資料を読み直して、次の点を直しました。
- 前:Geminiの最低年齢は、読んだヘルプに記載がなかった → いま:13歳以上(または各国で決められた年齢)と書かれている
- 前:FBIの注意喚起は、電話の相手が本人か疑わしいときはかけ直す → いま:銀行などの組織を名乗る相手には、切って自分で調べた番号にかけ直す
- 前:ChatGPTの声の機能も10月8日の読み直し済みとして書いていた → いま:声のページは10月22日に取得できず、10月8日の内容のままと明記した
- 一部の出典は読めなかったため、その部分は前のままです。
