3行でいうと

  • 最初は文字を打つより、声で話しかけるほうが入りやすそうです。ChatGPTにもGeminiにも、スマホで声で会話する機能があります。
  • 教える順番は、便利な使い方より先に「入れてはいけないもの」です。パスワードや確認コード、住所、電話番号は入れません。
  • AIはもっともらしい間違いを出すことがあります。各社も、答えをうのみにしないよう書いています。
  • 詐欺の備えは、電話の決まりを先に作ります。警察庁は、電話でお金の話が出たら一旦切って、家族などに相談するよう書いています。

この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。手順は、公式のヘルプに書かれた範囲だけを書き、教え方についての僕らの考えは「見立てです。」で始めて分けます。

先に結論

使える道具の候補

公式のヘルプで確かめた3つです。2026年10月22日に読み直した時点のものです。ただし、ChatGPTの声の機能のページ(Voice Mode FAQ)は10月22日には読めず、声についての記述は2026年10月8日に読んだ内容のままです。

道具 声での会話 写真を見せる 年齢などの条件(公式の記載)
ChatGPT(OpenAI) スマホのアプリで、入力欄のVoiceのマークを押して話しかける。無料でも「限られた範囲」で使える 入力欄の「+」から写真やファイルを追加できる。無料プランにも画像の入力はあり、回数などの上限がある 利用規約では13歳以上。18歳未満は保護者の許可が必要
Gemini(Google) Androidのアプリで「Live」を押して話す。「Hey Google, let's talk Live」と声をかける方法も書かれている Liveの中で、カメラに映したものを見せられる 13歳以上(または各国で決められた年齢)と書かれている
Claude(Anthropic) 読んだヘルプには、声での会話の記載がありませんでした 読んだヘルプには、写真の見せ方の説明がありませんでした 18歳以上であること

ClaudeはスマホのアプリがiOSとAndroidにあります。無料プランには、5時間ごとに戻る使用量の枠があります。ただし、親に最初に勧める道具としては、声で話せると確かめられたChatGPTかGeminiのほうが説明しやすい、というのが僕らの見立てです。

声の機能の細かい点

最初の1回のやり方

以下は、公式の機能の説明から組み立てた想定です。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。

  1. 一緒に準備する。 アカウント(ChatGPTはメールなどで登録、Geminiは自分のGoogleアカウント)は、本人の名前で作ります。ChatGPTのヘルプには、アカウントがなければ登録が必要とあります。登録に使える方法の詳しい書き方は、読んだページにありませんでした。
  2. 最初に決める設定をする。 ChatGPTの個人アカウントでは、設定のデータ管理の中に「Improve the model for everyone」(みんなのためにモデルを良くする)という項目があります。オフにすると、新しい会話はOpenAIのモデルの学習に使われません。画面の名前は英語のページで確かめたもので、日本語の画面では確かめていません。
  3. 声で話しかけてみる。 最初のお題は、個人の情報がいらないものにします。「肉じゃがの作り方を教えて」「孫の誕生日のお祝いの言葉を考えて」「この言葉の意味は何」といったものです。
  4. 答えを確かめる習慣をつける。 料理の分量、薬、お金、法律のような話は、AIの答えをそのまま信じない、と最初に決めておきます。
  5. 写真を見せるなら、先に隠す。 郵便物や書類を写真で見せると、読み上げてもらえることがあります。ただし、ChatGPTのヘルプには、日本語を含む、ラテン文字以外の文字は、読み取りが苦手な場合があると書かれています。住所や名前が写っているものは、その部分を隠すか、見せないでください。

見立てです。最初の10分は、「面白い」と思ってもらえることがいちばん大事だと思います。そのうえで、教えるのは3つだけにするのがよいと思います。声で話せること。個人の情報は入れないこと。答えは間違うことがあること。紙に大きく書いて、画面のそばに貼る手もあります。

入れてはいけないもの

ここは、公式のページで確かめたことを書きます。

パスワード、確認コード、暗証番号、マイナンバー、他の人の個人情報は、どの設定でも入れない、というのが基本です。詳しくは別の記事(AIに入れてはいけない情報、学習に使われないようにする設定)に書きました。

詐欺への備え:AIの前に、電話の決まりを

AIを使う親には、AIそのものの話より前に、いまの詐欺の形を知っておいてもらうほうが大事かもしれません。AIが関わる詐欺の細かい手口は、別の記事(AIを使った詐欺の手口と備え)に書きました。ここでは、警察庁と米国FBIの公式ページに書かれた、最低限の備えだけを挙げます。

見立てです。AIに「この電話は詐欺ですか」と聞いて安心するやり方は、勧めにくいと思います。AIも間違うことがあるからです。AIが「大丈夫そうです」と答えても、お金の話が出たら切って家族に連絡する、という決まりのほうを優先してほしいです。AIを使った詐欺の見分けに、AIの答えをどこまで使ってよいかを書いた公式の資料は、僕らは見つけられていません。

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