3行でいうと

  • 連携の許可は、「何を見られるか」「何をされるか(読むだけか、書き換えるか)」「いつ確認を求められるか」を決めるものです。
  • 外す場所は、拡張機能はChromeの拡張機能の管理、アプリ連携はGoogleアカウントやAIサービスの設定にあります。外しても、すでに相手の手元にあるコピーは消えない、とGoogleのヘルプは書いています。
  • 画面を操作するAIの拡張機能は、画面に見えているものも読めます。AnthropicのヘルプはClaude in Chromeを、安全分類器はあるが、まだ危険がある道具と説明しています。

この記事は、公式のヘルプを読んでまとめたものです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。「見立てです。」と書いた段落は、僕らの考えです。

先に結論

読んだ公式ページから言えることは、次の4つです。

  1. 許可には種類がある。 Googleのヘルプは、アプリへのアクセスを「基本のプロフィールだけ」「データを見て、コピーできる」「データを管理(編集・作成・削除)できる」に分けています。
  2. 「確認を求める頻度」と「許可の範囲」は別。 OpenAIのヘルプは、ChatGPTの権限設定は「いつ確認を求めるか」を決めるもので、新しいアクセスを与えるものではない、と書いています。
  3. 外す場所は、許可した場所ごとに違う。 下の表にまとめました。
  4. Google以外が作ったアプリへの許可は、自分で決める。 Googleは、連携アプリはGoogleが作ったものではないので、信頼できるものにだけ許可するよう書いています。

たとえ話:ビルに入る業者への「入館証」

僕らのたとえです。公式の文書にあるものではありません。

連携の許可は、ビルに入る業者に渡す入館証に似ています。受付だけに入れる証もあれば、全フロアに入れる証もあります。「見るだけ」の人もいれば、書類を持ち出したり、机の中身を入れ替えたりできる人もいます。渡す前に確かめるのは、どのフロアか、見るだけか動かせるか、帰ったあと証を回収できるか、です。

回収しても、業者がコピーを取った書類は戻りません。このたとえは確認の順番を覚えるためのものです。

3種類の「許可」と、外す場所

連携には、大きく3つの形があります。公式のヘルプで確かめた内容です。画面の名前は、公式の英語のページに書かれたものです。

形 渡るもの 確認する場所・外す場所
ブラウザの拡張機能 開いたサイトのデータの読み取りや変更など。インストール時に、許可の警告が出る Chromeの More > Extensions > Manage extensions。Detailsで、サイトへのアクセスを選べる。Removeで削除
アプリやコネクタ(GoogleドライブをAIにつなぐ等) 相手のサービスの中の、検索、閲覧、場合によっては作成・更新 ChatGPTは Settings の Plugins(古い表示ではApps)。Claudeは Customize > Connectors。Googleアカウント側は「View your linked apps」
画面を操作するAI(Claude in Chromeなど) ページの読み取り、クリック、移動、スクリーンショット Claudeの拡張機能の設定の Permissions で、許可したサイトを確認して取り消す

ブラウザの拡張機能

Chromeウェブストアのヘルプによると、サイトのデータの読み取りと変更の許可は、あとから変えられます。選べるのは、拡張機能を選んだときだけ、特定のサイト、すべてのサイト、の3つです(英語では「On specific sites」「On all sites」などの表記)。許可したサイトの一覧は、Detailsの Permissions の Allowed sites にあります。

Chromeの開発者向け文書には、インストール時に許可の警告が出ること、更新で、警告の出る許可が増えると、利用者が承認するまで拡張機能が無効になることが書かれています。開いているサイトにだけ一時的にアクセスする「activeTab」という許可は、警告が出ない、ともあります。

見立てです。「すべてのサイト」を許可した拡張機能は、開く全部のページが対象です。必要がなければ、特定のサイトだけに絞るのが、最小権限の考え方に近いと思います。

アプリやコネクタ

OpenAIのヘルプによると、ChatGPTのアプリは、つなぐ前に、相手のサービスのログイン画面で「求められるサービスと権限」を確認します。権限の設定は、「いつ確認を求めるか」を決めるもので、新しいアクセスは与えません。つないだアプリには、会話の内容、メモリ(オンのとき)、基本的な技術情報、おおよその位置情報などが渡ることがあります。個人向けの無料や有料のプランでは、アプリの情報は、「Improve the model for everyone」がオンのとき、学習に使われることがあります。

Anthropicのヘルプによると、Claudeのコネクタは「OAuth」というログイン方式でつなぐため、Claudeにパスワードは見えません。それでも、サインインのときに求められる権限を見て、要らないものは断るよう書かれています。独自に追加するコネクタは、Anthropicが確認したものではなく、信頼できるサーバーにだけつなぐよう書かれています。

画面を操作するAIの拡張機能

Claude in Chromeは、2026年8月26日付のヘルプによると、Claudeがサイトを読み、クリックし、移動する拡張機能で、Chromeにだけ対応します。Pro、Max、Team、Enterpriseのプランで使えると書かれています(無料プランの記載は確認できていません)。ヘルプは、安全分類器はあるが、まだ危険がある、と書いています。

安全のページには、サイトに隠された悪意のある指示で、意図しない動きをさせられるおそれ(プロンプトインジェクション)があり、危険がゼロではない、とあります。Claudeは作業中のタブの画面を撮るので、見えている内容は写ります。避けるべき場面として、金融口座や投資の管理、法律文書や契約書の扱い、医療や健康の情報、機密の会社データがある仕事のアカウント、他人の個人情報が載ったサイトなどが挙げられています。

確認の頻度を決める設定(ChatGPTとClaude in Chrome)

ChatGPTのアプリの権限は、Always ask、Allow read actions、Allow low-risk actions(初期値)、Allow all actions の4段階です。最後は、確認なしで動くので、危険が高い、とヘルプにあり、標準の選択肢には出ない場合があります。

Claude in Chromeの承認の方式は、Manually approve、Automatically approve、Skip all approvals の3つです(それぞれの細かな動作は、読んだ要約では確認できていません)。サイト単位では、1回だけ許可、または「Always allow actions on this site」を選べ、1回だけの許可がいちばん安全と書かれています。ダウンロード、機密情報の入力、認可の付与の前には、常に確認を求めます。

2026年10月16日に読んだ内容です。名前や初期値は変わることがあります。

許可する前に確かめる4つの質問

見立てです。公式のヘルプを土台にした、僕らの整理です。

  1. それは、何を見られますか。 許可の画面の文を、読み飛ばさない。Googleのヘルプも、データを見てコピーできる許可と、データを管理できる許可を、別の種類として書いています。
  2. それは、何をできますか。 読むだけか、書き換え・削除・送信までか。書き込みができるものは、特に慎重に。
  3. 本当に必要な範囲ですか。 特定のサイトだけ、読むだけ、などに絞れないか。
  4. 外す場所を知っていますか。 上の表の場所を、許可する前に見ておく。

誤解されやすい点

「パスワードを渡していないから、安全」 OAuthでは、Claudeにパスワードは見えない、と書かれています。でも、許可した範囲のデータには、アクセスできます。Googleのヘルプは、パスワードを第三者のアプリに教えてはいけない、と書いています。

「許可を外せば、全部消える」 Googleのヘルプは、許可を外すとアプリはデータにアクセスできなくなるが、すでにコピーを持っているかもしれず、消してほしいときは開発者に頼む必要がある、と書いています。

「一度許可したら、そのまま」 Chromeの開発者向け文書は、更新で警告の出る許可が増えると、承認するまで無効になると書いています。ただし、読んだ範囲で、すべての拡張機能に当てはまるとは書かれていません。

今日からできること、やってはいけないこと

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