3行でいうと
- 4社の公式は、選ぶ軸の置き方が違います。OpenAIとAnthropicは「席の種類(標準と上位)」、Googleは「Workspaceのプランの階段」、Microsoftは「いまのMicrosoft 365に足すアドオン」として並べています。
- 会社の資料を入れるなら、まず見るのは学習への扱いです。2026年10月22日に読み直した範囲では、4社とも、法人向けの条件で、既定では会社のデータを学習に使わないと読めます。個人プランは、Claudeの料金ページで学習が「Opt-out」(学習を断る形)と表示されています。設定画面での操作は確かめていません。
- モデルの選びは、その次です。Anthropicは、自分の仕事で試験をして決めるのが最重要、モデルを替えるより設定(effort)の調整のほうが効くことが多い、と書いています。判断基準は、情報の種類、いまの道具、仕事の種類、席の数、試験の結果の順です。
この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は、公式の料金ページ、ヘルプ、プライバシーの文書を、2026年10月22日に読み直してまとめたものです(ChatGPTのモデルと「考える」段階のヘルプだけは、10月22日に取得できず、10月16日に読んだ内容のままです)。契約や法律、セキュリティの助言ではありません。僕らの考えは「見立てです」と書いた部分に分けました。
先に結論
- まず「何を入れるか」を決める。 取引先の資料や個人情報を入れるなら、法人向けプランの条件(学習、管理、保存)が先です。入れないなら、個人のプランでも足りる場合があります。
- 次に「いまの道具」を見る。 すでにGoogle WorkspaceかMicrosoft 365を使っているなら、その中のAIが、いちばん手続きの少ない選択肢になりえます。使っていなければ、ChatGPT BusinessかClaude Teamは、単独で始められる形です。
- モデルは「仕事の種類」で割り振る。 OpenAIとAnthropicには、日常向けの設定やモデルと、むずかしい仕事向けのものがあります。全部の仕事に最上位を使う必要はなさそうです(見立てです)。
- 最後に、自分の仕事で試す。 Anthropicの文書も、そう書いています。
4社の条件を、公式の並べ方で見る
2026年10月22日に読み直した内容です。料金は、各ページの表示のままです(ドル表記)。国や通貨で変わります。
| 席・プランの並べ方 | 読めた料金 | 最低人数 | 法人向けの学習の扱い | |
|---|---|---|---|---|
| ChatGPT Business(OpenAI) | Standard席とPremium席。Premiumは使用量がStandardの5倍で、5時間ごとの上限なし | Standard 月払い25ドル/年払い20ドル、Premium 月払い125ドル/年払い100ドル(1人あたり・月) | 2席(合計) | 「ワークスペースのデータで学習しない」と記載 |
| Claude Team(Anthropic) | Standard席とPremium席(Premiumは5倍)。混ぜて買える | Standard 年払い20ドル/月払い25ドル、Premium 年払い100ドル/月払い125ドル(1席・月) | 2席、1つのプランで最大150席 | 「既定では学習しない」と記載 |
| Google Workspace(Gemini) | Starter、Standard、Plus、Enterpriseの階段。AIの範囲がプランで違う | Starter 7ドル、Standard 14ドル、Plus 22ドル(1人・月、税別の表示)。年払い(1年契約)は16%引きの表示で、上の金額が月払いか年払いのどちらかは、読んだ要約からは読み切れませんでした。Enterpriseは問い合わせ。2026年11月4日〜2027年2月4日の導入割引(Starter 20%、Standard 30%、Plus 50%引き)も表示されています。ただし、割引の期間と対象は、カードに「3か月」、脚注に「最初の20人まで・12か月」とあり、ページの中で食い違っています | 最大300人(Enterpriseは無制限) | 顧客のデータは、事前の許可なく生成AIの学習に使わない、と記載(プライバシーのページ) |
| Microsoft 365 Copilot Business | Microsoft 365の対象プランに足すアドオン | 年払い18ドル(21ドルから割引の表示)/月払い25.20ドル(1人・月) | 読んだページには書かれていません | プロンプトと応答は、基盤のモデルの学習に使われない、と記載 |
読み方の補足です。
- ChatGPT Business。 ヘルプによると、StandardにはGPTs、Projects、Apps、会社の知識、エージェント、Deep Researchが含まれます。管理は、利用者と権限、利用状況、支出の管理、請求の一本化です。請求書払い、発注書、ゼロデータ保持、HIPAA用の契約などは、自分で買うBusinessではなく、契約を結ぶ形の提供が要る、とあります。OpenAIのプライバシーの文書は、Businessの管理機能として、多要素認証、メンバー・管理者・オーナーの3つの役割、SAMLのシングルサインオン、基本の利用分析を挙げています。
- Claude Team。 料金ページによると、Claude Code、Cowork、資料や表の作成機能、Microsoft 365との連携、SSO、コネクタの管理、利用分析、請求の一本化が含まれ、API用のクレジットが月500ドルまで共有できます。含まれないものとして、ロールベースのアクセス、SCIM、監査ログ、コンプライアンスAPI、保存期間のカスタム、HIPAA対応が挙がっています。これらはTeamに含まれないものとして挙がっています。なお、自分で申し込むEnterpriseは、1席20ドルに、使った分のAPI料金が加わり、20席からと表示されています。
- Google Workspace。 比較表では、GmailとVidsのGeminiは全プランにあり、Docs、Sheets、Slides、Drive、Meet、ChatのGeminiは、Standard以降でした。Starterのアプリ内のGeminiは「限定」です。プライバシーのページは、Geminiアプリのチャットとアップロードしたファイルは人の目で確認されない、Gemini Notebookは組織部門やグループ内の一部の利用者だけに有効にできる、Geminiアプリの会話は管理者が3、18、36か月後の自動削除を選べる、と書いています。
- Microsoft 365 Copilot Business。 Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teamsの中のCopilot、チャット、調査・分析、Researcher、Analystなどの標準のエージェントが含まれます。プロンプトと応答は、保存の方針の対象で、eDiscoveryとPurviewで扱えます。管理の細かい内容は、元のプランで変わる、と書かれています。
席数の目安として、公式の表示価格を単純にかけ算すると、たとえば10人でChatGPT BusinessのStandardを年払いにすれば、月200ドルです。Claude Teamも同じ計算になります。税や追加の利用は入っていません。
モデルの名前と、仕事の割り振り
アプリで使う場合、どのモデルが使えるかは、プランと設定で決まります。
- ChatGPT。 ヘルプによると、考える量の段階(Instant、Medium、High、Extra High、Pro)があり、Pro、Business、Enterpriseは、Medium、High、Extra High、Proが選べます。Instantは日常の質問用、Proはむずかしい仕事用という説明です。Businessの管理者は、ワークスペースで使えるモデルを管理できる、とあります。StandardとPremiumの席で、使えるモデルが違うかは、読んだページには書かれていませんでした。
- Claude。 料金ページの「Models and usage」の表では、TeamはOpus、Sonnet、Haikuが使えます。Fableは、要約の上では、上位席で週の上限の50%までと読めました。Enterpriseは全モデルが含まれる、とあります。
Anthropicのモデル選びの文書は、Fable 5.1、Opus 5.5、Sonnet 5.5、Haiku 5.5のそれぞれについて、使い道を並べています。ただし、各モデルの説明の細部は、僕らの記録に十分な裏づけがないため、この記事には載せません。
この文書は、出発点を2つ書いています。Haiku 5.5から始める案と、Opus 5.5から始める案です。そのうえで、自分の仕事の試験を作ることが最も重要な段階、としています。ChatGPTは考える量の段階、Google Workspaceは「最も高性能なモデル」を使えるかどうかがプランで分かれる(Starterはなし、Standard以降はあり)、という形です。モデルの階段が、プランと設定の中に組み込まれています。小さな会社がアプリで使う分には、プランの条件のほうが先に効くことが多いと思います。これは見立てです。
アプリの上の「考える量」と席の関係
ChatGPTのヘルプでは、Plusは、MediumとHighまでです。Free、Goでは、InstantとThinkで、GPT-5.6 Lunaとあります。段階ごとの使用上限の数字は、読んだページに書かれていません。公式の表示では、Premium席の違いは使用量(5倍)です。席の「上位」を選ぶ理由は、賢さよりも、使用量の余裕であることが多そうです。これは見立てです。「考える量」の使い分けは、別の記事で扱っています。
判断の手順(見立てです)
読んだ文書から組み立てた、僕らの手順です。各社の推奨ではありません。
- 入れる情報の種類を、3段階に分ける。 公開してよい情報、社内限定の情報、取引先や個人の情報(預かりもの)。預かりものを入れる前には、取引先との契約、会社の規程、法人向けの条件を確かめます。助言ではありません。
- すでに使っている道具を確かめる。 Google WorkspaceかMicrosoft 365なら、まずそのAIの範囲を、自社のプランで確かめます。Workspaceは、AIの範囲がプランで違いました。Copilot Businessは、対象のプランが前提です。
- 仕事を3つに分ける。 日常の文章と要約、資料の突き合わせや分析、コーディングや自動化、です。前の2つは軽いモデルや既定の設定、最後は上位のモデル、という分け方を、まず仮置きします。
- 席の種類を決める。 全員を標準席にして、使用量が足りない人だけ上位席にする(Anthropicは、席の種類を混ぜられると読めます。OpenAIについては確認できていません)。上位席が要るかは、使用量の不足で判断する、という考え方です。
- 2〜4週間、少人数で試す。 自分の会社の実際の資料と仕事で、10〜20の「確認用の依頼」と、期待する答えのメモ(テストセット)を作ります。Anthropicは、自分の仕事に合わせた試験を作ることを「最も重要な段階」と書いています。
- 管理者の設定を決める。 使えるモデル、連携するアプリ、会話の保存期間(Workspaceは管理者が決められると記載)、退職者の席の扱い。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は、公式のページとヘルプを2026年10月22日に読み直した内容です(ChatGPTのモデルと「考える」段階のヘルプは、10月16日に読んだ内容のままです)。WebFetchは要約を返す仕組みなので、文言は言い換えで、細かい条件や注記は確認できていません。
- 料金は、国、通貨、税、契約の形で変わります。Google Workspaceの金額は、月払いか年払いかが要約から読み切れず、導入割引の条件はページの中で食い違っていて、確かめられていません。ChatGPT BusinessのStandardとPremiumで使えるモデルの違い、Copilot Businessの最低人数は、読んだページに書かれていませんでした。
- ChatGPTのヘルプのURLは「gpt-52-in-chatgpt」ですが、本文にはGPT-5.6やGPT-6のことが書かれていました。正式な題名は確認していません。OpenAIのプライバシーの文書の題名も、内容から付けたもので、正式な題名は確認していません。
- Claude Teamでのモデルの扱い(Fableの上限など)は、ページの表の要約から読んだものです。契約前に、ページで確かめてください。
- 「学習に使わない」は各社の記載です。保存期間、人による確認、地域などの条件は、別の文書にあります。ここでは、4社のすべてを比べていません。
- GeminiやCopilotの裏で、どのモデルが動くかは、この記事では扱っていません。Copilot Businessのページには「LLM model choice」とあるだけで、中身は読めませんでした。
- 社内の規程や契約の検討、個人情報の取り扱いは、専門家や担当部門に確認してください。
出典
- ChatGPT Business(OpenAI Help Center、10月22日確認)
- Business data privacy, security, and compliance(OpenAI、10月22日確認)
- ChatGPTのモデルと「考える」段階の説明(OpenAI Help Center、10月16日確認)
- Claude Plans & Pricing(Anthropic、10月22日確認)
- Choosing a model(Anthropic Claude docs、10月22日確認)
- Google Workspace pricing(Google、10月22日確認)
- Generative AI in Google Workspace Privacy Hub(Google、10月22日確認)
- Microsoft 365 Copilot Business(Microsoft、10月22日確認)
更新履歴
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2026年10月25日 書き方を直しました。
- 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した
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2026年10月22日 公式の資料を読み直して、次の点を直しました。
- 前:個人プランは、設定で学習をオフにする形のものがある → いま:Claudeの料金ページで学習が「Opt-out」と表示。設定画面の操作は確かめていない
- 前:Google Workspaceの金額は、読んだページに出ていなかった → いま:Starter 7ドル、Standard 14ドル、Plus 22ドル(1人・月、税別の表示)
- 前:その金額が月払いか年払いかの記載なし → いま:月払いか年払いかは、読んだ要約からは読み切れなかった
- 前:導入割引の記載なし → いま:2026年11月4日〜2027年2月4日に割引が表示。期間と対象はページ内で食い違っている
- 一部の出典は読めなかったため、その部分は前のままです。
