3行でいうと
- Claude Codeは作業をする側、GitHubは変更の記録を置いて、人が見てOKを出す側。
- つなぎ方は公式に4つ。手元で頼む、GitHubで「@claude」と呼ぶ、自動で点検する、Anthropicのクラウドで動かす。
- 自動の点検(Code Review)はTeamとEnterprise向け。費用は使った分のクレジット払いで、定額はない。公式ブログ(2026年3月9日付)には、1回の平均15〜25ドルとある。
- どの方法でも、AIが書いた変更は取り込む前に人が見る前提。鍵をリポジトリに直接書き込まない。
自分のお店のサイトや、仕事で使う小さな道具をAIに作ってもらうと、次に困るのが「AIが何を変えたのか、あとで分かるか」「間違いがあったとき、元に戻せるか」です。その受け皿になるのが、GitHubです。
先にお断りします。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。手順は「文書から組み立てた想定」で、使ってみたら書き足します。僕らの考えは「見立てです。」で始まる段落に分けました。
先に結論
- Claude Codeは作業をする側、GitHubは「変更の記録を置いて、人が見て、OKを出す」側です。役割が別なので、組み合わせる意味があります。
- つなぎ方は、公式の文書で確かめられたものが4つあります。手元のパソコンで頼む方法、GitHub上で「@claude」と呼ぶ方法、変更を自動で点検してもらう方法、Anthropicのクラウドで動かす方法です。
- 4つのうち、自動の点検(Code Review)は、TeamとEnterpriseという会社向けのプランだけです。公式ブログ(2026年3月9日付)は「研究プレビュー」(試験的な提供)と書いていますが、10月22日に読んだドキュメントのページでは、この言葉は見つかりませんでした。費用は定額ではなく、使った分のクレジット払いです。1回の平均は、ブログに15〜25ドルとあります。10月22日に読んだドキュメントの費用ページには、平均の金額は載っておらず、管理画面で確かめる形でした。
- 個人で始めるなら、手元で頼む方法か、クラウドで動かす方法が入口になりそうです。GitHubは無料のプランがあります。
- どの方法でも、AIが書いた変更は、取り込む前に人が見る前提で作られています。
それぞれ何か
Claude Code
公式の概要ページは、Claude Codeを「コードを読んで、ファイルを直して、命令を実行して、開発の道具とつながるAI」と説明しています。使える場所は、黒い画面(ターミナル)、VS Codeなどの編集ソフト、デスクトップアプリ、ウェブのブラウザです。基本の説明は、前の記事(Claude Codeとは何か)にまとめています。この記事では、GitHubとの関係だけを扱います。
Git(ギット)は、変更の履歴を記録する仕組みで、GitHubはその記録の置き場所です。公式の概要ページには、「Gitと直接やり取りする。変更をまとめ、コミットの説明文を書き、ブランチを作り、プルリクエストを開く」とあります。
GitHub
GitHubの公式の入門ページの説明を、言い換えて並べます。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| リポジトリ | 1つのプロジェクトのファイルを入れておく、フォルダのような入れ物 |
| ブランチ | 元の版(main)をそのままにして、別の版で作業するための枝分かれ |
| コミット | 変更を1まとまりにして保存したもの。理由を書いた説明文が付く |
| プルリクエスト | 「この枝の変更を、本体に取り込んでください」という依頼。取り込む前に、他の人が見て意見を言える |
| マージ | 枝の変更を本体に取り込むこと |
GitHubの公式のページでは、プルリクエストは「変更を取り込む前に、話し合って見直せる、GitHubの中心的な機能」と説明されています。
なぜ組み合わせるのか
見立てです。AIに作業を任せるほど、「何が変わったか」を人が確かめる作業が大事になります。GitHubのプルリクエストは、その確かめる場所として、もともと用意されています。AIが書いた変更も、人が書いた変更も、同じ形で見られます。
見立てです。もうひとつの利点は、戻せることです。コミットとして記録されていれば履歴が残るので、AIが大事なファイルを直してしまったときの備えになります。
つなぎ方:公式に書かれている4つの道
| 道 | どこで動くか | 使い方の入口 | 必要なもの |
|---|---|---|---|
| 1. 手元で頼む | 自分のパソコン | 「create a pr」(プルリクエストを作って)と頼む | Claude Codeの導入、GitHubの命令用ソフト(gh) |
| 2. @claudeで呼ぶ | GitHubの自動実行の仕組み(GitHub Actions) | 課題やプルリクエストのコメントで「@claude」と書く | リポジトリの管理者権限、秘密の鍵の登録 |
| 3. 自動で点検 | Anthropic側 | プルリクエストを開くと点検が始まる | TeamかEnterpriseのプラン、会社の管理者の設定 |
| 4. クラウドで動かす | Anthropicのクラウド | claude.ai/code から頼む | Pro、Max、Team、Enterpriseの一部、GitHubとの接続 |
道1:手元で頼む
いちばん素朴な方法です。公式の「よくある使い方」のページに、プルリクエストの作り方が書かれています。直接「create a pr for my changes」と頼むか、次のように段階を踏みます。
- 変更の内容を、まとめてもらう。
- 「create a pr」と頼む。
- 説明文に、足りない背景を書き足してもらう。
公式のページは、Claudeが作ったプルリクエストは、出す前に確かめるよう勧めています。リスクになりそうな点を挙げてもらう、という頼み方も載っています。後から探したいときは、「claude --from-pr 番号」で、そのプルリクエストに結びついた作業を開けます。
公式の文書には、プルリクエストを作る命令として「gh pr create」の名前が出てきます。ghは、GitHubを黒い画面から操作するための、GitHubの公式のソフトです。クラウド連携の手順では、事前に「gh auth login」でログインしておく、と書かれています。
道2:GitHub上で「@claude」と呼ぶ
GitHubの課題(やりたいこと、困りごとを書く欄)やプルリクエストのコメントに「@claude」と書くと、Claudeが答えたり、変更を作ったりします。公式の文書は、課題をプルリクエストに変える、コメントからバグを直す、といった使い方を挙げています。
設定は2通りあります。
- かんたん設定:Claude Codeの中で「/install-github-app」を実行します。GitHubのアプリの導入、秘密の鍵の登録、設定ファイルを入れるプルリクエストの用意までを案内してくれます。そのプルリクエストを自分で取り込むと、使えるようになります。
- 手動設定:アプリの導入、鍵の登録、設定ファイルのコピーを、自分でします。
どちらも、そのリポジトリの管理者の権限が要ります。かんたん設定はgithub.comのリポジトリだけが対象で、GitLabやBitbucketでは動きません。かんたん設定の前には、GitHubの命令用ソフト(gh)を入れて「gh auth login」でログインしておく、と書かれています。
秘密の鍵は2種類から選びます。
| 鍵の名前 | 何か |
|---|---|
| ANTHROPIC_API_KEY | 開発者向けの利用(APIキー)。使った分だけ、Anthropicに払う |
| CLAUDE_CODE_OAUTH_TOKEN | Claudeの月額プランを使うための長持ちする鍵。Pro、Max、Team、Enterpriseで使える |
APIキーは、AIの会社の機能を使うための合鍵です。人に見える場所には書かず、GitHubの「シークレット」に保存します。公式の文書は、鍵をリポジトリに直接書き込まないよう、はっきり警告しています。
誰が呼べるかにも決まりがあります。公式の文書では、課題やプルリクエストで呼ぶ人に、そのリポジトリの書き込み権限が要ります。ボット(自動の利用者)は、許可を書かない限り拒まれます。
道3:プルリクエストを自動で点検してもらう(Code Review)
公式のページによると、プルリクエストが開かれると、複数のAIが変更を読んで、問題のありそうな行にコメントを付けます。見るのは、動かなくなる誤り、安全上の弱点、見落とされた場合分けなどです。
- 見つけた点には、重さの印が付きます。「重要」(取り込む前に直すべき誤り)、「軽い指摘」、「前からある問題」の3種類です。
- 点検は、取り込みを止めたり、承認したりはしません。人の確認の流れは変わりません。
- 点検にかかる時間の平均は、公式ブログ(2026年3月9日付)に「約20分」とあります。10月22日に読んだドキュメントには、時間の記載は見つかりませんでした。
- 対象はTeamとEnterpriseです。データの保存をしない特別な契約(Zero Data Retention)の会社や、HIPAAの設定をした会社は対象外です。顧客が管理する暗号鍵(CMEK)を使う組織も、まだ対象外と書かれています。
- 点検の深さは「Quick」「Standard」「Deep」の3段階で、既定はStandard。深いほど費用が増えます。Ownerが組織の既定を決め、リポジトリごとに変えられます。
- 設定は、Claudeの組織のOwner(所有者)がします。管理画面で「Setup」を押して、GitHubアプリを導入し、リポジトリを選びます。点検のタイミングは、リポジトリごとに「作成時に1回」「押すたびに」「手動」から選べます。
- 手動の場合は、プルリクエストに「@claude review」とコメントすると始まります。
プランが対象外でも、手元で変更を点検する「/code-review」という命令は使えます、と公式のページに書かれています。GitHubのアプリは要りません。
「REVIEW.md」というファイルをリポジトリに置くと、見てほしい点や、見なくてよいファイルを指示できます。
道4:Anthropicのクラウドで動かす
自分のパソコンではなく、Anthropicが用意した仮想の作業場でClaude Codeを動かす方法です。公式の文書では、PCを閉じても作業は続き、スマホから様子を見られると説明されています。
手順は公式のページで、次のとおりです。
- claude.ai/code を開き、Claudeのアカウントでログインする。
- 案内に従い、GitHubを接続する(初回だけ)。
- 作業するリポジトリとブランチを選び、やってほしいことを書く。
- 終わると、作業は専用のブランチに送られる。変更の画面で確認し、行ごとにコメントを付けられる。
- 「Create PR」を押すと、プルリクエストになる。
非公開のリポジトリで使うには、ClaudeのGitHubアプリをそのリポジトリに入れる必要があります。また、プルリクエストの失敗した確認や、レビューのコメントに自動で応じる「Auto-fix」という機能もあります。ただし、公式の文書は、コメントに反応する他の自動化がある場合、意図せず動くことがあると注意しています。
料金(2026年10月22日確認)
通貨はドル(USD)です。税は別、変わることがあります。
Claude側
| プラン | 月額 | Claude Code |
|---|---|---|
| Free | 0ドル | 含まれない |
| Pro | 月払い20ドル、年払いなら月17ドル相当(年200ドルを一括) | 含まれる |
| Max | 月100ドルから(使える量が5倍と20倍の2段階) | 含まれる |
| Team | 標準席は年払いで月20ドル・月払いで月25ドル、プレミアム席は年払いで月100ドル・月払いで月125ドル(1席あたり、2〜150席) | 含まれる |
| Enterprise | 年払いで1席あたり月20ドル(20席から)に加えて、API料金での使用量 | 含まれる(クラウド実行はプレミアム席などが対象) |
Proの金額は、10月22日に読んだ料金ページで、10月8日と同じ数字でした。料金ページには「Claude Codeはすべての有料プランに含まれる」とあります。Team、Enterpriseの金額は、料金ページの表示のままです(日本円や税の扱いは読めていません)。
道2のGitHub Actionsでは、2種類の費用がかかります。公式の文書は、GitHubの実行時間(分)と、Claudeの利用量です。鍵にAPIキーを選ぶと、使った分が従量で請求されます。月額プランの鍵を選ぶと、そのプランの枠から引かれます。
道3のCode Reviewは、プランの枠とは別の追加課金(使用量クレジット)で、組織に請求されます。公式ドキュメント(10月22日)は「1回あたりの定額はない」とし、費用は点検の深さ、変更の大きさ、実行の回数で変わると書いています。管理画面の「Average cost」で、リポジトリごとの平均を見られます。1回の平均15〜25ドルという数字は、公式ブログ(2026年3月9日付)にあり、10月22日に読んだドキュメントでは確かめられませんでした。管理者は、月の上限を決められます。
GitHub側
| プラン | 自動実行(Actions)の無料枠(非公開リポジトリ、月あたり) |
|---|---|
| Free(月0ドル) | 2,000分 |
| Pro | 3,000分 |
| Team | 3,000分 |
Freeは非公開のリポジトリも作れる、と料金ページにあります。10月22日に読んだGitHubの料金ページには、Free、Team、Enterpriseの3つが載っていて、Proは見つかりませんでした(Actionsの課金のページには、Proは3,000分とあります)。Teamは「最初の12か月は1人月4ドル」と表示されていて、その後の金額は読めていません。公開のリポジトリでは、標準の実行環境は無料です。Actionsの無料枠は、GitHubの2つのページで一致しました。
向く人・向かない人
見立てです。向きそうなのは、次のような人です。
- 自分のサイトや小さな道具を、AIに作ってもらい、あとから履歴を見返したい人。
- 「困りごとを書くだけで、変更案が届く」流れを試したい人。
見立てです。向かなそうなのは、次のような人です。
- プルリクエストやブランチという考え方を、覚えたくない人。道1〜4のどれも、この言葉が前提です。
- 手軽さを求める個人。道3は会社向けで、費用も大きいです。
- 非公開の仕事のプログラムを、外のクラウドに置きたくない人。道4は、コードをAnthropicの作業場に取り込みます。
つまずきやすい点
公式の文書から、起こりそうなことを挙げます。
- 「@claude」に反応しない。GitHubアプリが入っていない、鍵が登録されていない、コメントした人に書き込み権限がない、などが原因として挙がっています。
- Claudeが作った変更の後に、確認の自動実行が動かない。公式のトラブル対処に、GitHubの既定の鍵で行った変更は、他の自動実行のきっかけにならない、とあります。
- GitHubアプリに許可を求められる範囲が広い。公式は、アプリは全部の許可を受け入れる形で、一部だけの選択はできない、と書いています。必要な許可だけにしたい組織は、自前のアプリを作る方法があります。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたもので、手順は文書から組み立てた想定です。
- 画面の名前やコマンドは、公式の英語の文書から書いています。日本語の画面では確かめていません。
- Code Reviewは、公式ブログ(2026年3月)では研究プレビューとされた、仕様や料金が変わりやすい機能です。10月22日のドキュメントには、点検の深さの3段階や、費用を管理画面で見る流れなど、以前の版(10月8日)に載せていなかった内容も含まれていました。10月8日に読んだページには、7月の更新で「@claude review」の動きが変わった、という記載がありました。
- GitHubのTeamの「最初の12か月」より後の月額、日本円の価格、消費税の扱いは、確認できていません。
- AIが書いた変更には、間違いや、安全でない部分が混ざることがあります。お客さんの情報を扱うものは、取り込む前に、詳しい人に見てもらうのが安心です。
- 鍵(APIキー、OAuthトークン)は、パスワードと同じに扱ってください。チャットやメールには貼らず、GitHubのシークレットに入れます。
出典
- Overview(Claude Code Docs、2026年10月8日確認)
- Claude Code GitHub Actions(Claude Code Docs、2026年10月22日確認)
- Code Review(Claude Code Docs、2026年10月22日確認)
- Common workflows(Claude Code Docs、2026年10月8日確認)
- Use Claude Code in the cloud(Claude Code Docs、2026年10月8日確認)
- Get started with Claude Code in the cloud(Claude Code Docs、2026年10月22日確認)
- Code Review costs and usage(Claude Code Docs、2026年10月22日確認)
- Code Review for Claude Code(Anthropic、2026年3月9日付、2026年10月22日確認)
- Claude Code(Anthropic、2026年10月8日確認)
- Pricing(Anthropic、2026年10月22日確認)
- Hello World(GitHub Docs、2026年10月8日確認)
- About pull requests(GitHub Docs、2026年10月8日確認)
- About billing for GitHub Actions(GitHub Docs、2026年10月8日確認)
- GitHub Actions billing(GitHub Docs、2026年10月22日確認)
- Pricing(GitHub、2026年10月22日確認)
更新履歴
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2026年10月25日 書き方を直しました。
- 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した
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2026年10月22日 公式の資料を読み直して、次の点を直しました。
- 前:Code Reviewの1回の平均費用は15〜25ドル(公式の文書) → いま:定額はなく使った分のクレジット払い。15〜25ドルは2026年3月9日付の公式ブログの数字
- 前:Code Reviewは公式が「研究プレビュー」と書き、点検は平均20分 → いま:どちらもブログの記載で、10月22日に読んだドキュメントには見つからず
- 前:Team、Enterpriseの金額は確かめきれていない → いま:Teamは標準席が年払い月20ドル・月払い月25ドル、プレミアム席は月100ドル・月125ドル。Enterpriseは年払いで1席月20ドル(20席から)にAPI料金を加える形
- 前:GitHubのProとTeamの月額は確かめていない → いま:料金ページにProは見つからず、Teamは最初の12か月が1人月4ドル(その後は読めず)
- 前:Code Reviewの点検の深さの記載なし → いま:Quick、Standard、Deepの3段階で、既定はStandard。深いほど費用が増える
- 前:CMEK(顧客管理の暗号鍵)の記載なし → いま:CMEKを使う組織は、まだ対象外と書かれている
