3行でいうと

  • Gemini Notebook(旧NotebookLM)とObsidianを直接つなぐ専用機能は、公式資料では見つかっていない。
  • 橋になるのはMarkdown(.md)の文字ファイル。Obsidianのメモを資料として渡せる。
  • 無料の範囲は、ノートブック100冊、1冊に資料50件まで。Obsidianのアプリは無料。
  • 書き出したものは、もとのメモと同期されない。そのつど渡す形になる。

先にお断りします。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。手順は「文書から組み立てた想定」です。僕らの考えは、段落の頭を「見立てです。」にして、事実と分けました。

先に結論

それぞれ何か

Gemini Notebook(旧NotebookLM)

Googleの調べもの用のAIです。PDF、ウェブページ、音声などの「資料(ソース)」を入れると、その資料をもとに質問に答え、答えに引用を付けます。音声やスライドなどにまとめ直すこともできます。名前は2026年7月16日に、NotebookLMからGemini Notebookに変わりました。公式のお知らせでは、既存の共有リンクは自動で転送され、使えるままだと書かれています。機能や料金の詳しい話は、別の記事(「NotebookLMは2026年7月にGemini Notebookへ名前が変わった」)にあります。

Obsidian

Obsidian(オブシディアン)は、メモを書くアプリです。公式のヘルプによると、メモは「Markdown形式の、ふつうの文字ファイル」で、「vault(ボールト)」というフォルダに入ります。vaultは、自分のパソコンの中にあるただのフォルダで、ほかのエディタやファイル管理ソフトでも扱える、と書かれています。パソコン(Windows、Mac、Linux)とスマホ(iOS、Android)で動きます。

Markdownとは、見出しや箇条書きを、記号で書く文章の書き方です。特別なソフトがなくても読める文字ファイルです。

なぜ組み合わせるのか(役割分担)

見立てです。2つは、役割がきれいに分かれていると読めます。

役割 Obsidian Gemini Notebook
置き場所 自分のパソコンのフォルダ(vault) Googleのクラウド
得意なこと メモを書く、ためる、リンクでつなぐ 渡した資料の中から答える、要点を整理する
出てくるもの Markdownのメモ 引用つきの答え、音声、スライド、メモ

Obsidianは「ためる場所」、Gemini Notebookは「読み解く係」という分担です。メモが数百、数千になると、自分でも何を書いたか分からなくなります。そこで、テーマごとにメモを選んで資料として渡し、まとめを作ってもらう、という使い方が考えられます。

つなぎ方:公式に書かれている範囲

Obsidianのメモを、Gemini Notebookに渡す

公式のヘルプ(「ソースを追加する」)に書かれた内容です。

ここから組み立てた手順です。

  1. Obsidianのvaultを、ファイル管理ソフト(MacのFinderなど)で開く。
  2. 渡したいメモの「.md」ファイルを選ぶ。
  3. Gemini Notebookで新しいノートブックを作り、「Add sources」からファイルをアップロードする。
  4. 質問する。答えには引用が付き、引用を押すと資料の該当箇所に飛ぶ、と公式にあります。

または、Obsidianでメモの文章をコピーし、「コピーした文章」として貼り付ける方法も、公式に書かれています。タイトルを付けて追加します。

Obsidianのvaultごと、Googleドライブに置く方法

Gemini Notebookは、Googleドライブの資料を数分おきに自動で最新にします。公式のヘルプに書かれています。この仕組みを、Obsidianのメモに使えるかどうかは、少し注意が要ります。

見立てです。Obsidianのvaultそのものをドライブに置くのは避けて、渡したいメモだけを別のフォルダにコピーするほうが、安全だと思います。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。また、Googleドライブのファイルの扱い(Drive for desktopというアプリ)の詳細は、この記事では確かめていません。

Web Clipperで、ウェブ記事をメモにする

Obsidianには、公式の拡張機能「Web Clipper」があります。公式ページによると、Chrome、Safari、Firefox、Edge、Brave、Arc、Orion、Vivaldiで使え、ウェブページを自分のvaultにMarkdownのファイルとして保存できます。無料で、オープンソースだとあります。

Gemini Notebookは、ウェブページのURLをそのまま資料にすることもできます(文字の部分だけを取り込みます。有料の記事は対象外)。ですから、読ませたいだけなら、URLを直接入れるほうが手間が少ないはずです。Web Clipperを通す価値があるのは、自分のvaultにも残したいときです。

Gemini Notebookの結果を、Obsidianに持ち帰る

公式のヘルプに書かれた範囲です。

  1. Gemini Notebookのチャットの答えで、「Save to note」(メモに保存)を押す。表や、出典のリンクも、そのまま残る(この点は10月8日に読んだ内容で、10月22日には読み直していません)。保存した答えは、引用を外してからなら直せる、と10月22日に読んだヘルプにあります。スマホアプリではメモの編集に対応していません。
  2. Studioの欄のメモの横にある「…」メニューから「Export to Docs」(ドキュメントに書き出し)を選ぶ。新しいGoogleドキュメントが開く。表をスプレッドシートに書き出す「Export to Sheets」は、10月8日に読んだ内容です。10月22日に読んだこのページには載っておらず、いまも使えるかは確認できていません。
  3. Googleドキュメントで、「ファイル」「ダウンロード」から「Markdown(.md)」を選ぶ。Googleのヘルプに、この手順があります。
  4. ダウンロードした.mdファイルを、Obsidianのvaultのフォルダに入れる。

3番の注意があります。Googleのヘルプは、Markdownの機能を使うには、「ツール」「設定」で「Markdownを有効にする」を入れる、と書いています。一方、10月22日に読んだ範囲では、ダウンロードの手順(「ファイル」「ダウンロード」「Markdown(.md)」)にこの設定の記載は見つかりませんでした。ダウンロードに設定が要らないと言い切る材料はなく、確認できていません。

4番の「.mdファイルをvaultに入れる」ことで、Obsidianがそのファイルを開けるかは、Obsidianの公式ヘルプに「Markdownのふつうの文字ファイルで、ほかのファイル管理ソフトでも扱える」という趣旨があるだけで、取り込み手順の詳しい説明は確認できていません。

そのほか、Gemini Notebookのスライドは、PDFで書き出せる、暗記カードはCSVで書き出せる、という公式のヘルプがあります(別の記事で確認した内容で、今回は読み直していません)。

また、公式のヘルプによると、書き出したドキュメントを直しても、もとのメモには反映されません。共有の設定も引き継がれません。つまり「行き来して自動で同期する」仕組みではなく、そのつど渡す形です。

反対に、Gemini Notebookのメモを資料に戻す

Gemini Notebookの中では、メモを「ソースに変換(Convert to source)」できます。1つずつでも、まとめてでも、できます。書いたメモを新しい資料にして、また質問できます。これは、Obsidianとは関係なく、Gemini Notebookの中の機能です。

料金(2026年10月22日確認)

この組み合わせ専用の料金は、ありません。それぞれの料金です。通貨は米ドルです。

Obsidian(公式の料金ページ)

項目 料金
アプリ 無料(制限なし)。登録も不要と書かれている
Sync(公式の同期サービス) 年払いで月4ドル、月払いで月5ドル(1人あたり)。標準プランは、同期するvaultが1つ、保存容量1GB、1ファイル5MBまで、変更履歴は1か月
Sync Plus 年払いで月8ドル、月払いで月10ドル。vaultは10、容量10GB(100GBまで増やせる)、1ファイル200MBまで、履歴は12か月
Publish(メモを公開するサービス) 年払いで月8ドル、月払いで月10ドル(1サイトあたり)

Syncは、端末をまたいでメモを同期したいときの有料の道具です。Syncの料金は、10月22日に読んだ料金ページでは、標準が年払い月4ドル・月払い月5ドルまで載っていました。vaultの数・容量・1ファイルの上限・履歴の期間は、標準もSync Plusも、Syncの紹介ページで読みました(料金ページには載っていませんでした)。暗号化は、公式ページに「AES-256」の端から端までの暗号化と書かれています。

商用ライセンス(会社で使う場合、1人あたり年50ドル)は、料金ページに「必須ではないが、組織には購入を勧める」と書かれています。この金額は料金ページでのみ確認しました。

Gemini Notebook

契約 月額 ノートブックの数・1冊の資料数
無料(標準) 0ドル 100冊、1冊に50件
Google AI Plus 4.99ドル 200冊、1冊に100件
Google AI Pro 19.99ドル 500冊、1冊に300件
Google AI Ultra 99.99ドルから(上位の段階は199.99ドル) 500冊、1冊に500件(20TBの段階)。30TBの段階は1冊に600件

月額は、GoogleのAIプランの米国版ページで読みました。日本版のページでは、Plusが725円、Proが2,900円、Ultraが14,500円から(上位の段階は32,000円)でした。税込かどうかは、ページに記載がなく、確認できていません。冊数と件数は、Gemini Notebookのヘルプの表です。無料の50件は、ソース追加のヘルプでも同じでした。Googleのプランは、Gemini Notebookだけの契約ではなく、Geminiアプリやストレージもセットです。

作業の重さによる「利用上限」も別にあります。公式のヘルプでは、計算量で決まり、5時間ごとに回復して、週ごとの上限に達するまで続く、と書かれています。契約なしが標準で、Plusは標準の2倍、Proは4倍、Ultraは契約により Proの5倍か20倍です。Googleのプランのページ(米国版・日本版、10月22日に読みました)にも「2倍」「4倍」とありますが、それはGeminiアプリ全体の使用量の倍率です(比べる相手は無料版)。Gemini Notebookの欄は、米国版ではProに「音声解説やノートブックなどが5倍」とあるだけで、日本版ではPlusもProも「5倍」と書かれています(比べる相手は書かれていません)。ヘルプの「Plusは2倍、Proは4倍」とは書き方が違い、実際の上限がどれに当たるかは、確認できていません。

プライバシー:資料は、どこへ行くか

見立てです。Obsidianに日記、お客さんの情報、パスワードのような内容が混ざっている人は、渡すメモを一つずつ選んだほうがよいと思います。vaultの全部を渡さないことです。

向く人・向かない人

見立てです。

向きそうな人は、次のとおりです。

向かなそうな人は、次のとおりです。

つまずきやすい点

気をつけること

出典

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