3行でいうと
- Gemini Notebook(旧NotebookLM)とObsidianを直接つなぐ専用機能は、公式資料では見つかっていない。
- 橋になるのはMarkdown(.md)の文字ファイル。Obsidianのメモを資料として渡せる。
- 無料の範囲は、ノートブック100冊、1冊に資料50件まで。Obsidianのアプリは無料。
- 書き出したものは、もとのメモと同期されない。そのつど渡す形になる。
先にお断りします。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。手順は「文書から組み立てた想定」です。僕らの考えは、段落の頭を「見立てです。」にして、事実と分けました。
先に結論
- Gemini NotebookとObsidianを直接つなぐ専用機能は、両社の公式の文書を読んだ範囲では見つかりませんでした。確認できていません。
- ただし、橋になる共通点があります。Obsidianのメモは「Markdown形式の文字ファイル」で、Gemini Notebookは「.md(Markdown)」のファイルを資料として受け付けます。どちらも公式のページに書かれています。
- 逆向きも、公式に書かれた範囲でできます。Gemini Notebookのメモは「Googleドキュメントに書き出し」でき、Googleドキュメントは「Markdown(.md)」でダウンロードできます。
- 無料で試せます。Obsidianのアプリは無料。Gemini Notebookは、無料でノートブック100冊、1冊に資料50件までです。
- 見立てです。向くのは、メモをふだんObsidianに貯めていて、その中の一部を「資料として読み込ませ、質問して整理したい」人です。メモの全部を自動で同期する使い方には、公式の道具はありません。
それぞれ何か
Gemini Notebook(旧NotebookLM)
Googleの調べもの用のAIです。PDF、ウェブページ、音声などの「資料(ソース)」を入れると、その資料をもとに質問に答え、答えに引用を付けます。音声やスライドなどにまとめ直すこともできます。名前は2026年7月16日に、NotebookLMからGemini Notebookに変わりました。公式のお知らせでは、既存の共有リンクは自動で転送され、使えるままだと書かれています。機能や料金の詳しい話は、別の記事(「NotebookLMは2026年7月にGemini Notebookへ名前が変わった」)にあります。
Obsidian
Obsidian(オブシディアン)は、メモを書くアプリです。公式のヘルプによると、メモは「Markdown形式の、ふつうの文字ファイル」で、「vault(ボールト)」というフォルダに入ります。vaultは、自分のパソコンの中にあるただのフォルダで、ほかのエディタやファイル管理ソフトでも扱える、と書かれています。パソコン(Windows、Mac、Linux)とスマホ(iOS、Android)で動きます。
Markdownとは、見出しや箇条書きを、記号で書く文章の書き方です。特別なソフトがなくても読める文字ファイルです。
なぜ組み合わせるのか(役割分担)
見立てです。2つは、役割がきれいに分かれていると読めます。
| 役割 | Obsidian | Gemini Notebook |
|---|---|---|
| 置き場所 | 自分のパソコンのフォルダ(vault) | Googleのクラウド |
| 得意なこと | メモを書く、ためる、リンクでつなぐ | 渡した資料の中から答える、要点を整理する |
| 出てくるもの | Markdownのメモ | 引用つきの答え、音声、スライド、メモ |
Obsidianは「ためる場所」、Gemini Notebookは「読み解く係」という分担です。メモが数百、数千になると、自分でも何を書いたか分からなくなります。そこで、テーマごとにメモを選んで資料として渡し、まとめを作ってもらう、という使い方が考えられます。
つなぎ方:公式に書かれている範囲
Obsidianのメモを、Gemini Notebookに渡す
公式のヘルプ(「ソースを追加する」)に書かれた内容です。
- 受け付けるファイルの形式に、Markdown(.md)、テキスト(.txt)、PDF、Word、CSVなどが挙がっています。
- 1件の資料は、50万語まで、またはアップロードなら200MBまでです。
- 入れ方は、パソコンで「Add sources」(ソースを追加)を選びます。ファイルのアップロード、Googleドライブから、コピーした文章の貼り付け、ウェブサイトのURLなどがあります。
- 無料のアカウントは、1つのノートブックに50件まで入れられます。
ここから組み立てた手順です。
- Obsidianのvaultを、ファイル管理ソフト(MacのFinderなど)で開く。
- 渡したいメモの「.md」ファイルを選ぶ。
- Gemini Notebookで新しいノートブックを作り、「Add sources」からファイルをアップロードする。
- 質問する。答えには引用が付き、引用を押すと資料の該当箇所に飛ぶ、と公式にあります。
または、Obsidianでメモの文章をコピーし、「コピーした文章」として貼り付ける方法も、公式に書かれています。タイトルを付けて追加します。
Obsidianのvaultごと、Googleドライブに置く方法
Gemini Notebookは、Googleドライブの資料を数分おきに自動で最新にします。公式のヘルプに書かれています。この仕組みを、Obsidianのメモに使えるかどうかは、少し注意が要ります。
- Obsidianの公式ヘルプ(10月22日に読み直し)では、Googleドライブでvaultを同期する方法を「公式にはサポートされていない」としています。iOSでも未対応と書かれています。
- 同じvaultを、複数の同期の仕組みで同時に動かす(例:Obsidian SyncとiCloudを一緒に使う)と、データの衝突や破損が起きることがある、とも書かれています。
- Obsidian側は、別途バックアップを持つことを勧めています。
見立てです。Obsidianのvaultそのものをドライブに置くのは避けて、渡したいメモだけを別のフォルダにコピーするほうが、安全だと思います。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。また、Googleドライブのファイルの扱い(Drive for desktopというアプリ)の詳細は、この記事では確かめていません。
Web Clipperで、ウェブ記事をメモにする
Obsidianには、公式の拡張機能「Web Clipper」があります。公式ページによると、Chrome、Safari、Firefox、Edge、Brave、Arc、Orion、Vivaldiで使え、ウェブページを自分のvaultにMarkdownのファイルとして保存できます。無料で、オープンソースだとあります。
Gemini Notebookは、ウェブページのURLをそのまま資料にすることもできます(文字の部分だけを取り込みます。有料の記事は対象外)。ですから、読ませたいだけなら、URLを直接入れるほうが手間が少ないはずです。Web Clipperを通す価値があるのは、自分のvaultにも残したいときです。
Gemini Notebookの結果を、Obsidianに持ち帰る
公式のヘルプに書かれた範囲です。
- Gemini Notebookのチャットの答えで、「Save to note」(メモに保存)を押す。表や、出典のリンクも、そのまま残る(この点は10月8日に読んだ内容で、10月22日には読み直していません)。保存した答えは、引用を外してからなら直せる、と10月22日に読んだヘルプにあります。スマホアプリではメモの編集に対応していません。
- Studioの欄のメモの横にある「…」メニューから「Export to Docs」(ドキュメントに書き出し)を選ぶ。新しいGoogleドキュメントが開く。表をスプレッドシートに書き出す「Export to Sheets」は、10月8日に読んだ内容です。10月22日に読んだこのページには載っておらず、いまも使えるかは確認できていません。
- Googleドキュメントで、「ファイル」「ダウンロード」から「Markdown(.md)」を選ぶ。Googleのヘルプに、この手順があります。
- ダウンロードした.mdファイルを、Obsidianのvaultのフォルダに入れる。
3番の注意があります。Googleのヘルプは、Markdownの機能を使うには、「ツール」「設定」で「Markdownを有効にする」を入れる、と書いています。一方、10月22日に読んだ範囲では、ダウンロードの手順(「ファイル」「ダウンロード」「Markdown(.md)」)にこの設定の記載は見つかりませんでした。ダウンロードに設定が要らないと言い切る材料はなく、確認できていません。
4番の「.mdファイルをvaultに入れる」ことで、Obsidianがそのファイルを開けるかは、Obsidianの公式ヘルプに「Markdownのふつうの文字ファイルで、ほかのファイル管理ソフトでも扱える」という趣旨があるだけで、取り込み手順の詳しい説明は確認できていません。
そのほか、Gemini Notebookのスライドは、PDFで書き出せる、暗記カードはCSVで書き出せる、という公式のヘルプがあります(別の記事で確認した内容で、今回は読み直していません)。
また、公式のヘルプによると、書き出したドキュメントを直しても、もとのメモには反映されません。共有の設定も引き継がれません。つまり「行き来して自動で同期する」仕組みではなく、そのつど渡す形です。
反対に、Gemini Notebookのメモを資料に戻す
Gemini Notebookの中では、メモを「ソースに変換(Convert to source)」できます。1つずつでも、まとめてでも、できます。書いたメモを新しい資料にして、また質問できます。これは、Obsidianとは関係なく、Gemini Notebookの中の機能です。
料金(2026年10月22日確認)
この組み合わせ専用の料金は、ありません。それぞれの料金です。通貨は米ドルです。
Obsidian(公式の料金ページ)
| 項目 | 料金 |
|---|---|
| アプリ | 無料(制限なし)。登録も不要と書かれている |
| Sync(公式の同期サービス) | 年払いで月4ドル、月払いで月5ドル(1人あたり)。標準プランは、同期するvaultが1つ、保存容量1GB、1ファイル5MBまで、変更履歴は1か月 |
| Sync Plus | 年払いで月8ドル、月払いで月10ドル。vaultは10、容量10GB(100GBまで増やせる)、1ファイル200MBまで、履歴は12か月 |
| Publish(メモを公開するサービス) | 年払いで月8ドル、月払いで月10ドル(1サイトあたり) |
Syncは、端末をまたいでメモを同期したいときの有料の道具です。Syncの料金は、10月22日に読んだ料金ページでは、標準が年払い月4ドル・月払い月5ドルまで載っていました。vaultの数・容量・1ファイルの上限・履歴の期間は、標準もSync Plusも、Syncの紹介ページで読みました(料金ページには載っていませんでした)。暗号化は、公式ページに「AES-256」の端から端までの暗号化と書かれています。
商用ライセンス(会社で使う場合、1人あたり年50ドル)は、料金ページに「必須ではないが、組織には購入を勧める」と書かれています。この金額は料金ページでのみ確認しました。
Gemini Notebook
| 契約 | 月額 | ノートブックの数・1冊の資料数 |
|---|---|---|
| 無料(標準) | 0ドル | 100冊、1冊に50件 |
| Google AI Plus | 4.99ドル | 200冊、1冊に100件 |
| Google AI Pro | 19.99ドル | 500冊、1冊に300件 |
| Google AI Ultra | 99.99ドルから(上位の段階は199.99ドル) | 500冊、1冊に500件(20TBの段階)。30TBの段階は1冊に600件 |
月額は、GoogleのAIプランの米国版ページで読みました。日本版のページでは、Plusが725円、Proが2,900円、Ultraが14,500円から(上位の段階は32,000円)でした。税込かどうかは、ページに記載がなく、確認できていません。冊数と件数は、Gemini Notebookのヘルプの表です。無料の50件は、ソース追加のヘルプでも同じでした。Googleのプランは、Gemini Notebookだけの契約ではなく、Geminiアプリやストレージもセットです。
作業の重さによる「利用上限」も別にあります。公式のヘルプでは、計算量で決まり、5時間ごとに回復して、週ごとの上限に達するまで続く、と書かれています。契約なしが標準で、Plusは標準の2倍、Proは4倍、Ultraは契約により Proの5倍か20倍です。Googleのプランのページ(米国版・日本版、10月22日に読みました)にも「2倍」「4倍」とありますが、それはGeminiアプリ全体の使用量の倍率です(比べる相手は無料版)。Gemini Notebookの欄は、米国版ではProに「音声解説やノートブックなどが5倍」とあるだけで、日本版ではPlusもProも「5倍」と書かれています(比べる相手は書かれていません)。ヘルプの「Plusは2倍、Proは4倍」とは書き方が違い、実際の上限がどれに当たるかは、確認できていません。
プライバシー:資料は、どこへ行くか
- Gemini Notebookのヘルプ(個人のアカウント)は、入れた内容は、フィードバックを送らない限り、Googleの基盤モデルの学習に直接は使われない、と書いています。フィードバックを送ると、専門の担当者が見ることがあります。
- 仕事や学校のGoogleアカウントでは、人が見ることも、AIの学習に使われることもない、とされています。
- Obsidianのvaultは自分のパソコンの中のフォルダです。しかし、Gemini Notebookにアップロードしたファイルは、Googleのサービスの中に入ります。Obsidianのアプリやプラグインの通信の扱いは、別の記事(「Ollama × Obsidian」)に書いていますが、この記事では確かめ直していません。
見立てです。Obsidianに日記、お客さんの情報、パスワードのような内容が混ざっている人は、渡すメモを一つずつ選んだほうがよいと思います。vaultの全部を渡さないことです。
向く人・向かない人
見立てです。
向きそうな人は、次のとおりです。
- 調べものや勉強のメモがたまっていて、まとめを作りたい人。
- メモの原本は手元に置きたいが、AIにも読ませたい人。
- 無料の範囲で、まず試したい人。
向かなそうな人は、次のとおりです。
- vaultを、まるごと自動で読ませたい人。1冊50件の上限(無料)があり、公式の自動の仕組みもありません。
- メモを外に出したくない人。ローカルAIのほうが向きます(別の記事に書いています)。
- 最新のニュースを調べたい人。Gemini Notebookは、渡した資料の中から答える道具です。
つまずきやすい点
- 資料の数が足りない。無料は1冊に50件までです。数百のメモを入れたいなら、テーマごとにまとめた1つのファイルにするか、ノートブックを分けることになります(見立てです)。
- ObsidianのリンクやタグがGemini Notebookでどう読まれるかは、確認できていません。
- ドライブのファイルを消したりアクセスできなくなると、その資料は使えなくなりますが、資料の数には数えられたままです。公式のヘルプにあります。
- 書き出したドキュメントは、もとのメモと同期しません。直すなら、どちらか1つを正本に決めておくと、混乱が少ないと思います(見立てです)。
- 画面の名前は、英語の公式ページから書いています。日本語の画面では確かめていません。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたもので、手順は文書から組み立てた想定です。
- 専用の連携機能が「存在しない」とは言い切れません。公式の文書を読んだ範囲では、見つかりませんでした。Obsidianには、利用者が作る拡張機能(コミュニティプラグイン)もありますが、この記事では確かめていません。
- Googleドキュメントの「Markdownでダウンロード」に、設定が必要かどうかは、確認できていません。
- Obsidianのvaultをドライブに置く方法は、Obsidianの公式が「サポート外」と書いています。試す場合は、バックアップを取ってからにしてください。
- 料金は、2026年10月22日に読んだ時点のものです。Obsidianは米ドルの表示のみ。税の扱いは確認できていません。変わることがあります。
- 利用上限の倍率は、ヘルプ(Plus 2倍・Pro 4倍)とプランのページ(日本版はPlusもProも5倍)で書き方が違い、どれが実際に合うか確認できていません。
- AIの答えは間違うことがあります。引用を押して、資料の該当箇所を、自分の目で確かめてください。
出典
- NotebookLM is now Gemini Notebook(Google Workspace Updates、2026年7月16日、2026年10月22日確認)
- Add or discover new sources for your notebook(Gemini Notebook Help、2026年10月22日確認)
- Use chat in Gemini Notebook(Gemini Notebook Help、2026年10月8日確認)
- Create & add notes in Gemini Notebook(Gemini Notebook Help、2026年10月22日確認)
- Learn about Gemini Notebook's plans(Gemini Notebook Help、2026年10月22日確認)
- Manage your Gemini Notebook usage limits(Gemini Notebook Help、2026年10月22日確認)
- Privacy and Terms of Use in Gemini Notebook(Gemini Notebook Help、2026年10月22日確認)
- Google AI plans(Google、米国版、2026年10月22日確認)
- Google AI plans(Google、日本版、2026年10月22日確認)
- Use Markdown in Google Docs(Google Docs Help、2026年10月22日確認)
- Obsidian Help(Obsidian、2026年10月8日確認)
- How Obsidian stores data(Obsidian Help、2026年10月22日確認)
- Sync your notes across devices(Obsidian Help、2026年10月22日確認)
- Obsidian Web Clipper(Obsidian、2026年10月22日確認)
- Obsidian Sync(Obsidian、2026年10月22日確認)
- Pricing(Obsidian、2026年10月22日確認)
- Download(Obsidian、2026年10月22日確認)
更新履歴
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2026年10月25日 書き方を直しました。
- 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した
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2026年10月22日 公式の資料を読み直して、次の点を直しました。
- 前:保存した答えはあとから直せない → いま:引用を外してからなら直せる(スマホアプリではメモの編集は未対応)
- 前:「Export to Sheets」で表をスプレッドシートに書き出せる → いま:読み直したページに載っておらず、いま使えるか確認できていない
- 前:Googleドライブ同期はiOSでは限定的に動く → いま:iOSでも未対応と書かれている
- 前:利用上限はPlus 2倍・Pro 4倍と、プランのページ(Pro 5倍)で数字が違う → いま:Ultraは契約によりProの5倍か20倍と追記。プランのページの倍率は、比べる相手が違うと読み、どれが実際の上限かは確認できていない
- 前:Google AI Ultraは99.99ドルから → いま:上位の段階は199.99ドル(日本版は32,000円)。30TBの段階は1冊に600件
- 前:Sync Plusの容量は10GB → いま:100GBまで増やせる
