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OllamaやLM Studioを使うと、AIのモデルを自分のパソコンに置いて動かせます。公式は、手元で動かしている間は入力した内容が外に送られない(Ollamaは「プロンプトやデータを見ない」、LM Studioは「会話や文書は送信されない」)と説明しています。ただし、クラウド機能やネットワーク公開の設定を入れると外に出る道ができるので、その確かめ方も含めて整理します。

こんな人に:会社や自分の資料をクラウドのAIに入れるのが不安で、まず自分のパソコンの中だけで試してみたい人。

最初の一歩

  1. 1ツールを1つ決める:Ollama か LM Studio

    どちらも自分のパソコンでモデルを動かすツールです。Ollamaは、公式のクイックスタートによるとmacOS・Windows・Linux向けで、アプリを開くか、ターミナルで ollama と打って始めます。LM Studioは画面のアプリで、「Discover」タブでモデルを探して使います。迷ったら、画面で進めたい人はLM Studio、コマンドに抵抗がなければOllama、くらいの見当で選んで構いません(記事246・247に最初の手順があります)。

  2. 2小さなモデルで、1回だけ話してみる

    Ollamaの公式クイックスタートの例は、ollama run gemma4:e2b です。ダウンロードは約7.2GBで、公式は約8GBのVRAM(Macならユニファイドメモリ)を目安に書いています。足りなくてもシステムのメモリで動きますが、返事は遅くなることがあるとされています。まず小さいモデルで、動くこと・遅さ・日本語の出来を確かめます。

  3. 3「外に出る道」を3つ確かめる

    (1)Ollamaは、公式FAQで既定では127.0.0.1の11434番ポート(自分のPC内だけ)で待ち受けるとされています。OLLAMA_HOSTを変えると変わるので、変えていないか見ます。LM Studioも、「Serve on Local Network」を入れると、他の機器から届く状態になります(公式は、使うなら認証を有効にするよう書いています)。(2)クラウド機能です。Ollamaにはクラウドモデルとウェブ検索があり、OLLAMA_NO_CLOUD=1 などで切れると公式FAQにあります。LM Studioにもクラウドのモデルやウェブ検索があり、使うと入力はクラウドで処理されます。(3)モデルの検索・ダウンロード・アプリの更新確認には通信が要ります。LM Studioの公式ページは、会話・文書の処理・ローカルサーバーはネット接続なしでも動くと書いています。

  4. 4手元に残るものと、入れる前の確認を決める

    モデルのファイルは、Ollamaなら既定で macOSの ~/.ollama/models、Windowsの C:\Users\(ユーザー名)\.ollama\models などに置かれます(OLLAMA_MODELSで変更可)。メモをObsidianで管理するなら、ノートはパソコン内のフォルダ(vault)にMarkdownのファイルとして置かれます。履歴・ログ・バックアップがどこに残るかは記事269で整理しています。モデルを入れる前の形式・公開範囲・ライセンスの確認は記事19・26を見てください。

どのツールを、どう組み合わせるか

Ollama + LM Studio

どちらも「モデルを自分のPCで動かす」同じ役。1つに決めて使い、慣れたら両方を試して比べる位置づけ。

最初は片方だけ入れて、小さいモデルで1回話す。Ollamaはモデルのファイルを自分の保存先(macOSなら ~/.ollama/models)に置くので、同じモデルを両方のツールに入れると、その分ディスクを使う点に注意する。

Ollama + Open WebUI

Ollamaがモデルを動かす役。Open WebUIは、その上にブラウザのチャット画面を載せる役。

Open WebUIはOllamaのAPI(通常は11434番ポート)につなぐ。DockerでOpen WebUIを動かしてOllamaを本体側で動かす場合は、公式がhttp://host.docker.internal:11434を使うよう案内している。つなぐ先が自分のPC内のままか、設定で確かめる(記事92)。

Obsidian + Ollama

Obsidianはメモを自分のPCのフォルダに文字ファイルとして持つ役。Ollamaは、その内容を手元のモデルで要約・整理する役。

メモはObsidianの保管庫(vault)にあるMarkdownのファイル。AIにかけたい分だけ取り出して渡すと、範囲が分かりやすい。両者をつなぐ方法は記事30で扱っているが、公式機能としてのつなぎ方は、この項目では確かめていない。

公式が紹介している使い方

  • 外に出したくない文章(下書き、日記、社内メモの要約など)を、ネットを切った状態で要約・言い換えに使う(LM Studioの公式ページは、チャットと文書とのチャットはネット接続なしで動くと説明している)。
  • 小さなモデルで、まず自分のPCで動くかどうかを確かめてから、大きなモデルや有料のクラウドに進むか決める(Ollamaのクイックスタートが、約8GBのメモリを目安に書いている)。
  • LM Studioに自分の文書を渡して質問する。公式は、渡した文書は自分のマシンに残り、処理も手元で行われると説明している。
  • ローカルサーバー機能で、手元のアプリ(エディタやメモ)からモデルを呼び出す。待ち受け先を自分のPC内に保つ限り、リクエストは外に出ない設計になっている(LM Studioは、ローカルサーバーのリクエストはローカルにとどまると説明)。
  • ネットがつながらない場所(出張・機内など)で、メモや下書きの整理を続ける。ただしモデルは先にダウンロードしておく。

気をつけること

  • 「ローカル=何もしなくても安全」ではない。Ollamaの待ち受け先を変える(OLLAMA_HOST)、LM Studioで「Serve on Local Network」を入れると、同じネットワークの他の機器から届く状態になる。LM Studioの公式は、使うなら認証を有効にすると書き、「分かっている人だけ」の機能だと注意している。
  • Ollama・LM Studioとも、クラウドのモデルやウェブ検索の機能がある。使った分の入力はクラウドで処理される(Ollamaの公式FAQは、クラウドモデルの入力は保存・ログされず学習に使われないと説明している。LM Studioは、リクエストの処理後は保持しないと説明している)。『完全に手元だけ』にしたいなら、使わない、またはOllamaならOLLAMA_NO_CLOUD=1で切る。サインインの有無も確かめる。
  • モデルの検索やダウンロード、アプリの更新確認では通信が起きる。LM Studioのプライバシーポリシーは、更新確認で端末とアプリの情報とIPアドレスが、モデル検索では匿名化された検索語が相手に届くと書いている。会話や文書は送られないという説明とは別の話。
  • 手元で動かすモデルも、間違える・もっともらしく作り話をする点はクラウドと同じ。出力はそのまま事実として使わず、確かめる(記事251にも、遅い・メモリ不足・繰り返すなどのつまずきの対処がある)。
  • モデルのファイルは何GBもあり、ライセンス(使ってよい範囲)もモデルごとに違う。入れる前に、形式と公開元とライセンスを確認する(記事19・26)。会社のパソコンに入れるときは、会社のルールに従い、迷ったら情報システムの担当に聞く。

僕らの見立て(公式の説明をもとにした考え方で、断定ではありません)

  • 僕らの見立て:最初は「公開してよい文章」で試して、速さ・日本語の出来・メモリの減り方をつかんでから、少しずつ大事な文章に広げると、安心と手間のバランスを取りやすそう。
  • 僕らの見立て:「本当に手元だけにしたい作業」と「クラウドで十分な作業」を2つに分けて決めておくと、迷う時間が減りそう。仕事の資料の線引きは、同時に作る「仕事で使う前のルール」の項目と合わせて考える。
  • 僕らの見立て:ネットワーク公開(家の他の機器から使う)は、手元だけで十分だと分かってから、必要になった時に考えると、設定ミスを避けられそう。
確認できていない点(5件)
  • OllamaとLM Studioが、会話の履歴やログをパソコンのどこに保存するかは、この項目では公式ページを読んで確かめていない(記事269を参照)。
  • LM Studioのローカルサーバーの既定のポート番号と、認証(APIトークン)の設定画面の詳細は、読んだページに書かれていなかった。
  • ObsidianとOllamaをつなぐ公式の機能は確かめていない(記事30で扱う方法は、この項目では検証していない)。
  • Open WebUIが、ネット接続なしでも使えるか・データを外に出さないかは、読んだページに書かれていなかった。
  • LM Studioのプライバシーポリシーは「2026年6月」の表示。細かい日付までは読めなかった。
出典(8件)

確認日:2026年10月23日。取得は要約経由のものを含みます。画面名・機能名・料金は変わります。使う前に、各公式ページで確かめてください。

ラボの資料は、公式の文書を読んでまとめたもので、実際に使って確かめた記録ではありません。日付や仕様は変わるので、使う前に各ページの出典で確かめてください。事実と「僕らの見立て」は、分けて書いています。