3行でいうと
- 公式の料金ページとヘルプは、AI機能をまとめて「Canva AI」と呼ぶ。「Magic Studio」は2023年の発表の総称。
- AIの使える量は「AI枠」で決まる。無料は月に最大20回(目安)。Proは中位のAIが最大200回、最上位が最大20回。
- 作ったものは自分のものになり、合法的な目的なら使える。他人の作品に似ていないかは自分で確かめる。
- Proは年払いで1人144ドル/年、Businessは250ドル/年(米ドル)。月払いの金額は確認できていない。
先に結論です。
- 公式の料金ページとヘルプは、いまはAI機能をまとめて「Canva AI」と呼んでいます。「Magic Studio」は、2023年の発表で使われた総称です。正式に名前を変えたと書いた公式ページは、見つけられていません。
- AIの使える量は「AI枠」で決まります。無料プランは、月に最大20回(目安)。有料のProは、標準的なAIは枠を使わず、中くらいのAIが最大200回、最上位のAIが最大20回です。
- 作ったもの(出力)は自分のものになり、合法的な目的なら使ってよい、というのが公式の規約の説明です。ただし、他人の作品に似ていないかなどは、自分で確かめる必要があります。
この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。僕らの考えは「見立てです。」で始めて、事実と分けます。
名前について
Canvaは、2023年にAI機能の一式を「Magic Studio」として発表しました。公式のニュースの一つには、Magic Studioの機能が合計で160億回以上使われた、とも書かれています。
いまの公式ページでは、次のように呼び分けられています。
- Canva AI:AI機能全体の呼び名。画面の中で会話しながらデザインや文章を作る、アシスタントの名前でもあります。
- Canva AI 2.0:会話でデザインを進める新しい版。公式のニュースでは「研究プレビュー(試験公開)」として始まり、全員への提供は「数週間かけて広がる」と書かれていました。ヘルプにも「機能は段階的に広がっている」とあります。
- 個別の道具の名前:Magic Write(文章づくり)、Magic Layers、Magic Media(写真・グラフィック・動画づくり)、Magic Eraser、Magic Resizeなど。「Magic〇〇」の名前は、いまも個別の道具に残っています。
旧い案内ページ「canva.com/magic-studio」は、10月8日に確認したとき「見つかりません」(404)の表示でした(10月22日には取り直していません)。ただし、そのことが改名の発表を意味するのかは、確認できていません。
できること
公式のAIの案内ページに並んでいる道具から、主なものをまとめます。
| 種類 | 道具の例(公式の名前) | ひとこと |
|---|---|---|
| 会話でデザイン | Canva AI | 文字や声で頼むと、デザインや文書をつくる。あとから手で直せる |
| 画像・動画 | Photo Generator、Video Generator、Magic Media | Magic Mediaで作る動画は、1本が4秒(公式ヘルプ) |
| 写真の編集 | AI-Powered Photo Editor、Magic Background、Magic Eraser | 背景の生成、不要なものを消す、など |
| 文章 | Magic Write、翻訳 | 有料プランでは、枠を気にせず使える扱い |
| デザインの部品 | Magic Layers、AI-Powered Elements、Shape Generator | 要素や図形をAIで作る、など |
| ブランドに合わせる | On-brand Design Generation、Style Match | ブランドの色や字体に合わせて作る |
| プログラミング不要の作成 | Canva Code | 計算機やクイズのような、動くものを説明文から作る |
| 表計算 | Canva SheetsのAI | 式の提案、グラフ作成など。ヘルプには、Sheets内のCanva AI 2.0は英語の地域のみとあります |
| つなぐ | Canva AIとほかのサービス | Slack、Gmail、Google Drive、Notionと連携できると、公式の案内にあります |
なお、同じCanvaには、写真編集やデザインのアプリ「Affinity」もあります。公式の料金ページでは、Affinityは無料を含む全プランで使えるとされ、ProとBusinessではAffinityの中でもAI機能が使えます。無料プランでは、Affinityの中のAI(生成塗りつぶしなど)は使えません。
AIの使える量:3つの「ランク」
Canvaは、AIの道具を3つのランクに分けています。ランクが上がるほど、質は高く、枠を多く使います。
- Standard(標準):品質は十分で、枠の消費は少ない。ヘルプでは、写真に使え、動画には対応しない(動画はPremiumに切り替わる)と書かれています。有料プランでは枠を使わず、無料プランでは使います。
- Premium(中位):ふだんの作業向けの初期設定。写真、動画、グラフィック、音声、3D、フォーム、コード、グラフ、シートに使えると書かれています。
- Ultra(最上位):写真と動画で最も高い品質を出す設定で、枠を最も早く使います。有料プランに限られ、無料の人にはProのバッジ付きで表示されます。
ランクごとの道具の例は、10月22日に読んだヘルプのランクの説明には名前が出ていなかったため、書いていません。
公式のヘルプにある、プランごとの回数の目安は次のとおりです。これは、短い指示で、そのランクでいちばん軽い道具を使った場合の見積もりです。複雑な指示や、何度もの高度な使い方では、回数は減ります。
| プラン | Standard | Premium | Ultra |
|---|---|---|---|
| Free(無料) | 枠を使う(Premiumと合わせて最大20回) | 最大20回 | 使えない |
| Pro(Teams、非営利、教育も同じ) | 枠を使わない | 最大200回 | 最大20回 |
| Business | 枠を使わない(公正な利用の範囲で) | 最大400回 | 最大40回 |
| Enterprise | 同上 | 最大400回 | 最大40回 |
- 「Pro Lite」というプランが、ヘルプの表に出てきます。無料と同じ扱いで、標準的なAIも枠を使い、Premiumが約20回、Ultraは使えません。金額と中身は、読んだ料金ページには出ていませんでした。
- 有料プランの枠は、年払いでも、毎月、請求日にリセットされます。無料プランは、毎月1日の午前0時(UTC)にリセットされます。
- Teams、Business、Enterpriseなどでは、枠はメンバーごとにあり、まとめて共有はされません。
- 使った量は、設定の「請求」にある「AI利用状況」で見られます。
枠が足りないときは、ProとBusinessの追加オプション「AI Pass」があります。公式の説明では、Proの最大40倍、Businessの最大20倍までAIを使えるようになります。取り消しはいつでもできます。金額は、公式ページには書かれておらず、設定の請求画面で見られる形でした。
料金
2026年10月22日に、公式の料金ページ(米ドル表示)で確かめ直しました(10月8日と同じ金額でした)。
| プラン | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| Free | 0ドル | AIは上の表のとおり、回数に限りがある |
| Pro | 144ドル/年(1人) | 年払いの金額 |
| Business | 250ドル/年(1人) | 年払いの金額 |
| Enterprise | 要問い合わせ |
ページには、月払いと年払いの切り替えがあり、「年払いで16%以上おトク」と書かれていました。しかし、月払いの金額は、読んだ表示からは取れませんでした。ページには「表示の金額に税金は含まれていない」ともあります。日本円の金額は、確認できていません。
10月8日に別々の聞き方で2回読んで同じ値、10月22日にも同じ値でした。
商用利用と学習データ
作ったものの権利と商用利用
公式の「AI製品の規約」と、AIの案内ページ、Magic Mediaのヘルプから、短く言い換えます。
- 出力(作ったもの)は、自分のものになります。ただし、Canvaのライブラリの素材(写真など)を加工したり含めたりした部分は、使う許可(ライセンス)であって、自分のものになるわけではありません。
- 出力は、合法的な目的ならどんな用途にも使えます。ただし、使うのは自己責任で、商用の場面で使う前には、専門家の助言を受けることを勧める、と書かれています。
- Canvaは、AIが作ったものが「問題なく使える」と保証していません。他人の作品に似ている場合や、人物・キャラクター・ブランド・ロゴが含まれる場合は、使う側が許可の要否を確かめる必要があります。
- AIが作ったものの著作権のルールは国によって違い、独占的な権利が得られないこともある、と書かれています。
- 知的財産の問題が起きたときの補償(賠償の肩代わり)は、公式のニュースでは「対象となる企業向けの契約の顧客」に限られています。料金ページでも、座席数が100以上などの条件が付いていました。
法的な判断は、この記事ではしません。個別のケースは専門家に相談してください。
学習データ
公式のプライバシーのページによると、Canvaは、あなたの内容を、AI機能の改善に使うかどうかを、プライバシー設定に合わせて決めます。設定は、canva.com/settings/privacy-preferencesで、いつでも変えられます。
- 個人向けの初期設定が「使う」か「使わない」かは、読んだページには書かれていませんでした。
- Business、Enterprise、Education、Teamsのチームの内容は、AIの改善に使われず、この設定は変えられない、と公式にあります。
- テンプレートを提供するクリエイターは、サポートのフォームから、使われることを断れます。
どれを選ぶか
見立てです。
- まずは無料プランで、月20回の範囲で試す。画像づくりと文章づくりのどちらをよく使うかを見る、という段階です。
- 動画や高品質の写真を日常的に使うなら、Ultraが使えるPro以上が前提になります。ただしUltraは、Proでも月20回までなので、動画を多く作る使い方には足りないかもしれません。
- 回数の目安は短い指示での見積もりです。長い指示やくり返しの修正では減るので、無料プランで自分の使い方を試してから、有料に進むのが安全だと思います。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。
- 「Magic Studio」が正式に「Canva AI」へ改名されたのかは、確認できていません。この記事の題名の「いまの呼び名」は、公式の料金ページとヘルプの書き方にそろえたものです。
- Canva AI 2.0は、公式の別ページでは「近日公開」と表示されている一方、ニュースとヘルプでは「提供が始まり、順に広がっている」と書かれていて、ページによって書き方が違いました。自分の画面で使えるかは、確認してください。
- 金額は米ドルです。月払いの金額、日本円の金額、税の扱いは、確認できていません。
- AI枠の回数は、公式が「目安」と明記した見積もりです。
- 個人向けの内容がAIの改善に使われるかどうかの初期設定は、確認できていません。
- AI Passの金額は、公式ページに書かれていません。
- Canva AIの対応言語として、料金ページのよくある質問には、英語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語、ドイツ語、イタリア語に続けて、日本語、韓国語、中国語なども挙がっています。ただし、日本語の画面で、どの機能がどこまで使えるかは、確認できていません。
- 発表の日付が、読んだニュースのページから取れなかったため、Canva AI 2.0の公開日は書いていません。
- 名前、金額、回数は、変わることがあります。
出典
- Canva Pricing(Canva、2026年10月22日確認)
- Understanding your AI usage(Canva Help Center、Canva、2026年10月22日確認)
- Set the quality of Canva AI-generated content(Canva Help Center、Canva、2026年10月22日確認)
- AI Pass(Canva、2026年10月22日確認)
- Canva AI 2.0(Canva、2026年10月22日確認)
- Canva AI: Your all-in-one AI assistant(Canva、2026年10月22日確認)
- Introducing Canva AI 2.0(Canva Newsroom、Canva、2026年10月22日確認)
- Design, code, and create with our biggest AI launches yet(Canva Newsroom、Canva、2026年10月22日確認)
- Use Canva AI 2.0 for Sheets(Canva Help Center、Canva、2026年10月22日確認)
- Use Magic Media to create photos, graphics, and videos(Canva Help Center、Canva、2026年10月22日確認)
- AI Product Terms(Canva、2026年10月22日確認)
- Privacy(Canva Trust Center、Canva、2026年10月22日確認)
- Canva Shield: Safe, fair and secure AI(Canva Newsroom、Canva、2026年10月22日確認)
更新履歴
- 2026年10月25日 書き方を直しました。
- 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した
