3行でいうと
- Notion AIは、Notionの中で動くAI。質問への回答、文章の下書き、会議の記録、作業の代行までできると公式は説明している。
- 本格的に使えるのはBusiness(1人あたり20ドル)とEnterprise。無料とPlusは「お試し」で、回数は書かれていない。
- 公式の説明では、お客さんのデータは、Notionも委託先も、初期設定ではAIの学習に使わない。
- Custom Agentsは「クレジット」の追加料金が必要。月ごとに買うと1,000クレジットあたり10ドル。
先に結論です。
- Notion AIは、Notionの中で動くAIです。質問への回答、文章の下書き、会議の記録、複数の手順にまたがる作業の代行までできると、公式は説明しています。
- 本格的に使えるのは、BusinessとEnterpriseのプランです。無料プランとPlusプランは「お試し」の扱いで、使える回数は少なく、その回数も公式ページには書かれていません。
- Notionの公式の説明では、お客さんのデータは、Notionと、AIを動かす委託先の会社のどちらにも、AIの学習に使われません(初期設定)。
この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。僕らの考えは「見立てです。」で始めて、事実と分けます。
Notion AIとは何か
Notionは、メモ、文書、表(データベース)、タスク管理を1か所にまとめて使えるサービスです。
Notion AIは、そのNotionの中に最初から入っているAI機能です。別のAIアプリを開かなくても、いま書いている文書や、会社の資料の横でAIに頼める、というのが公式の説明です。
なお、公式のヘルプでは、チャットで話しかけるAIのことを「Notion Agent(ノーション・エージェント)」と呼んでいます。エージェントは、質問に答えるだけでなく、ページや表を作ったり直したりといった作業まで進めてくれるAIのことです。
できること
公式のヘルプと製品ページに書かれていることを、表にまとめます。
| 機能 | 何をするか(公式の説明の要約) | 補足 |
|---|---|---|
| Notion Agent | チャットで頼むと、Notionの中身とつないだ外部サービスを見ながら、ページや表の作成・編集まで進める | 公式の料金ページではBusiness以上に含まれる |
| Custom Agents | 決めた時間や出来事をきっかけに、繰り返しの仕事を自動で進める「自分用のAI担当者」 | 使うには「クレジット」が必要(後述) |
| AI Meeting Notes(ベータ版) | 会議を文字に起こして要点をまとめる。会議に参加するボットは不要 | 公式の料金ページではBusiness以上に含まれる |
| Enterprise Search | Notion内に加え、Slack、GitHubなどの外部サービスも横断して探す | 料金ページには「ベータ」と表示 |
| Research Mode | ウェブも使って、長めの調査レポートを作る | 料金ページの比較表では、「お試し(Limited Trial)」の表示が2つ並んでいて、無料とPlusの列のことだと読めますが、文字だけでは列との対応を確かめきれていません。「BusinessかEnterpriseで使える」というヘルプの記述は、10月22日に読んだ範囲では確認できていません |
| AIブロック、インライン編集 | ページの中で文章を直す、要約する、下書きを作る | 変更は、採用するか取り消すかを選べる |
| ページの翻訳 | ページ全体を別の言語に訳す | 日本語に対応しているかは、読んだページでは確認できていません |
| データベースの自動入力 | 表の項目を、ページの内容から自動で埋める。式を書く手助けもする | |
| 画像の生成と編集 | 図や図解を作る。ベータ中は、1人あたり24時間に10回、30日に30回まで | BusinessとEnterpriseで使える。管理者が無効にもできる |
| ファイルの読み取り | PDFや表などを読み込んで、要約したり、ダウンロードできる成果物を作る |
公式のヘルプには、「Notion AIは、その人がもともと見られる情報だけを使う」とも書かれています。つまり、見る権限のないページの内容を、AIが勝手に拾って答える、という作りではない、という説明です。
はじめ方の入口
公式のヘルプによると、使い方の入口は次のとおりです。
- ページの右下の丸いアイコンを押す
- 左側のメニューの「検索」から開く
- デスクトップアプリでは、キーボードのショートカットで開く
文章の中では、スペースキーを押すか、文字を選ぶと、AIに「直して」「短くして」「下書きを作って」と頼めます。AIが直した内容は、「採用」「破棄」「もう一度」から選べます。
料金
2026年10月22日に、Notionの公式の料金ページ(米ドル表示)で確かめ直した内容です(10月8日の内容と同じでした)。
| プラン | 金額(1人・1か月あたりの表示) | Notion AIの扱い |
|---|---|---|
| Free | 0ドル | AIのお試し |
| Plus | 10ドル | AIのお試し |
| Business(「おすすめ」と表示) | 20ドル | Notion Agent、AI Meeting Notes、Enterprise Search(ベータ)を含む |
| Enterprise | 要問い合わせ | Businessの内容に加え、AIの委託先でのデータ保持なし |
料金ページには「年払いで最大20%おトク」とあります。ただし、読み取った表示では、いまの金額が月払いなのか年払いなのかをはっきり確かめられませんでした。実際に払う金額は、申し込み画面で確認してください。
使った分の「クレジット」
Custom Agentsや、一部の高性能なAIモデルは、「Notionクレジット」という追加の料金で動きます。クレジットは、BusinessとEnterpriseだけで買えるオプションです。公式のヘルプによると、新しいBusiness・Enterpriseのワークスペースは2026年10月19日に、すでにあるワークスペースは11月2日に、このクレジットの仕組みへ移ります。
公式ヘルプ(What are Notion credits?)で読み取れた金額は、次のとおりです。
- 月ごとに買うクレジット:1,000クレジットあたり10ドル。毎月リセットされ、余った分は次の月に持ち越せません。
- 年ごとに買うクレジット:1,000クレジットあたり13ドル。年払いのBusiness以上のプランで買えます。更新日までに使い切らないと消えます。
「年払いのほうが安い」わけではなく、ヘルプにも「年ごとのクレジットは月ごとより安くない」と書かれています。使う量が読みにくいチームが、年の途中で自由に使うための枠、という位置づけです。
クレジットが尽きると、Custom Agentsは、次のリセットか、管理者が追加するまで止まります。使用量が80%と100%に達したときは、管理者に通知が行くと、ヘルプに書かれています。
Custom Agentsは、2026年5月3日までは無料でしたが、5月4日からクレジットを使う形になった、と公式ページにあります。
BusinessとEnterpriseに含まれる「使用量の枠」
公式のヘルプによると、BusinessとEnterpriseの席には、1席ごとに「Standardクレジット」(Notionがモデルを選ぶ作業向け)と「Selectクレジット」(自分でモデルを選ぶ作業や、自分のCustom Agent向け)が付いていて、毎月リセットされ、他の人に譲ったりまとめたりはできません。しかし、その具体的な量は、読んだページには書かれていませんでした。
データの扱い
「書いた内容が、AIの学習に使われるのか」は、気になるところです。公式のセキュリティの説明ページの内容を短くまとめます。
- 初期設定では、NotionもAIの委託先も、お客さんのデータをAIモデルの学習に使わない。委託先とは、そのことを禁じる契約を結んでいる、と書かれています。
- 設定画面(管理者・ワークスペースの所有者向け)には「Notion AIの改善のためにデータを共有する」という項目があります。料金ページのよくある質問には、共有の依頼に自分から同意しない限り使われない、という趣旨の説明があります。この項目の初期状態が「オフ」かどうかは、読んだページでは確認できていません。
- AIを動かす外部の会社(言語モデルの提供元)は、Enterpriseでは、データを保存しない設定が初期状態です。Enterprise以外では、最大30日以内の保存で、その後に削除される、と書かれています。
- 一部のAI機能は、データを保存するタイプのモデルが必要になる場合があり、その場合は管理者が設定で有効にします。初期状態では無効です。
- Notion AIは、Notionが取っているセキュリティの認証(SOC 2 Type 2、ISO 27001)の対象に含まれる、と書かれています。
- ウェブ検索を使うかどうかも、ワークスペースの所有者が設定で選べます。
見立てです。仕事の資料を入れる場合、「学習に使われない」ことに加えて、「外部のAI会社に最大30日残る」という点も、社内の決まりと照らし合わせて確認するのがよいと思います。Enterpriseだけが「残らない」設定なのは、料金を考えるうえで見落としやすい違いです。
商用利用について
AIが書いた文章を商用に使えるか、著作権はだれにあるか、という点について、この記事で読んだNotionのページには、はっきりした説明を見つけられませんでした。Notionの利用規約などの原文を、必要に応じて確認してください。法的な判断は、この記事ではしません。
どれを選ぶか
見立てです。
- まずは無料プランで、AIのお試しをしてみる。自分の使い方に合うかを見る、という段階です。お試しの回数は決まっていますが、その数字は公式に書かれていません。
- 会議の記録、複数の外部サービスをまたぐ検索、Agentに任せる作業が仕事の中心になるなら、Businessが現実的な入口だと思います。
- 繰り返しの仕事をCustom Agentsに任せたい場合は、クレジットの追加費用がかかります。1,000クレジットで何回動くかは、公式ヘルプにエージェントごとの目安が出ているので、買う前に読むのがよいです。
- 仕事の機密が多い会社は、Enterpriseのデータ保持なしの設定が合うかを、営業窓口に確認するのがよいと思います。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。
- 金額はすべて米ドルです。日本円の金額、消費税の扱いは、確認できていません。
- Plusの10ドル、Businessの20ドルが、月払いと年払いのどちらの金額かは、読んだ表示からは確かめられませんでした。
- FreeとPlusの「お試し」の回数、BusinessとEnterpriseの席ごとのクレジット(StandardとSelect)の量は、公式のページに書かれておらず、確認できていません。クレジットの仕組みへの移行は、新しいワークスペースが10月19日、既存が11月2日と書かれています。移行後の使い方は、変わることがあります。
- 日本語での回答の質や、日本語への対応範囲は、確認できていません。
- 公式のヘルプの一つに、AIの裏側のモデルとしてGPT-4とClaudeの名前が出てくる箇所がありますが、いまどのモデルが使われているかは確認できていません。
- 機能の多くが「ベータ」です。名前、使える範囲、料金は、変わることがあります。
- Notion AIが作った内容の商用利用や権利については、読んだページでは確認できていません。
出典
- Plans & Pricing(Notion、Notion、2026年10月22日確認)
- Notion AI product page(Notion、Notion、2026年10月22日確認)
- What is Notion AI?(Notion Help Center、Notion、2026年10月22日確認)
- Notion AI security & privacy practices(Notion Help Center、Notion、2026年10月22日確認)
- What are Notion credits?(Notion Help Center、Notion、2026年10月22日確認)
- Notion credits & pricing for Custom Agents(Notion Help Center、Notion、2026年10月22日確認)
- Custom Agent pricing(Notion Help Center、Notion、2026年10月22日確認)
- Everything you can do with Notion AI(Notion Help Center、Notion、2026年10月22日確認)
更新履歴
- 2026年10月25日 書き方を直しました。
- 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した
