3行でいうと

  • NotebookLMは、2026年7月16日にGemini Notebookへ名前が変わりました。調べもの用アプリであることは同じです。
  • 資料を入れて質問し、引用で根拠を確かめます。音声、動画、スライドなどにまとめ直せます。
  • 無料でも使えます。ノートブックは100冊、1冊に入れる資料は50件までです。
  • 有料のGoogle AIプランは月4.99ドルから。重い作業ほど利用上限を使い、5時間ごとに戻ります。

先にお断りです。この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は、Googleの公式の文書を読んでまとめたものです。僕らの考えは、段落の頭を「見立てです。」にして、事実と分けています。

Googleドライブとのつながりと、スマホアプリでできること・できないことは、別の記事(「ありすぎる資料を、NotebookLMで絞る」)にあります。この記事は、それ以外の、全体像、Studioの出力、プランと制限を深掘りするものです。

先に結論

名前が変わった

Google Workspace(仕事用のGoogleのサービス群)の公式の更新情報に、2026年7月16日付で「NotebookLM is now Gemini Notebook」が出ています。

現在のGoogleのヘルプは、すべて「Gemini Notebook」の名前で書かれています。この記事も、以下は新しい名前で書きます。

何をするアプリか

公式のヘルプは、「アイデアを整理し、深めるための、AIのリサーチアシスタント」と説明しています。流れは3つです。

  1. 資料を入れる:PDF、ウェブページ、YouTube(字幕のある公開の動画)、音声ファイル、Googleドキュメント、スライド、画像、Word、PowerPoint、Markdown、CSV、ePub、Google Playブックスの電子書籍(対象のもの)など。1件の資料は、50万語、または、アップロードなら200MBまでです。
  2. 質問する:答えには、資料からの引用が付きます。引用にカーソルを当てると全文が見え、押すと資料の該当箇所に飛びます。
  3. 別の形にする:「Studio」という作業欄で、下の表のようなものを作れます。

「ソース」は、ノートブックに入れた資料のことです。「ノートブック」は、資料と、その上での会話・成果物をまとめた1冊の入れ物です。

チャットの設定

公式のヘルプによると、チャットの話し方は「Default(標準)」「Learning Guide(学習の案内役)」「Custom(自分で指定)」から選べ、答えの長さも選べます。特定の資料だけを選んで質問することもできます。

ヘルプには、チャットがもっと広いことをできる、という説明もあります。ウェブ検索、コードの実行、ファイル(PDF、Word、Excel、PowerPointなど)やグラフの作成です。ただし、公式はこれを「試験的(experimental)」と書き、出力の確認を求めています。ですから、「資料の中だけから答える」という基本の作りの上に、広い機能が足されつつある、というのが現状のようです。

Studioで作れるもの

公式のヘルプの内容です。いずれも、作るには、そのノートブックの編集権限が要ります。

出力 公式の説明の要約 選べること
音声概要(Audio Overview) 資料の要点を、AIの話し手が会話する音声にする 形式(Deep Dive、Brief、Critique、Debate)、言語、長さ(短め/標準/長め。「長め」は英語のみ)、重点を伝える指示
動画概要(Video Overview) 資料を、動画にまとめる 形式(Cinematic、Explainer、Short)、言語、見た目の様式(水彩、アニメ風など)、重点の指示
スライド 資料から、プレゼン用のスライドを作る 形式、言語、長さ、指示。PDFとPowerPoint(.pptx)で書き出せる。あとから修正の指示もできる(修正のときは資料は参照されない)。形式と長さの選択肢の名前は、10月22日に読んだページでは分かりませんでした(10月8日には「詳細版/発表者用」などと読みました)
レポート 文章の資料、または、他の成果物を埋め込んだ対話式の資料 テンプレートの選択と編集(ウェブ版)
マインドマップ 主な話題と関連を、枝分かれの図にする 枝の開閉、ズーム(スマホ版では未対応)
暗記カード・クイズ 資料から問題を作る 難しさ(易しい/普通/難しい)、枚数・問題数、解説、進み具合の記録。暗記カードはCSVで書き出せる
インフォグラフィック 資料を、1枚の図解にする 使える機能として一覧にある。詳しい内容は読んでいません

音声概要をもう少し

初出の機能ではないので、要点だけです。

  • 作るのに数分かかります。裏で作るので、別の作業を進められます。
  • 80以上の言語で作れ、日本語が含まれます。初期設定の言語は、Googleアカウントの言語です。
  • 「インタラクティブモード」では、聞きながら「参加」を押し、声で質問できます。ただし、英語のみで、新しく作った音声概要だけです。
  • 共有は3通りです。音声へのリンク、ノートブックごとの共有、ダウンロードです。リンクで見せるには、ノートブックが相手に共有されているか、「リンクを知っている全員」に公開されている必要があります。公開は個人のアカウントのみで、会社や学校(Workspace)のアカウントでは無効です。音声を消すと、リンクは使えなくなります。
  • 音声は、声も含めてAIが作ったもので、「間違いや、音の乱れが含まれることがある」と公式にあります。

動画概要の注意

作るのに時間がかかります。公式は「30分以上かかることもある」と書いています。Cinematic形式は18歳以上のみで、英語のみです。

プランと制限(2026年10月22日確認)

数の上限

公式の「プランの説明」ページの表です(数字は変わることがあります、と明記)。

標準(無料) Plus Pro Ultra(20TBの段階) Ultra(30TBの段階)
ノートブックの数 100 200 500 500 500
1冊の資料の数 50 100 300 500 600
早期アクセス 標準 早め 優先 優先 優先

高度な共有は有料から。カスタムのチャット設定と分析は、無料でも使えます(表の記載)。

使える回数(利用上限)

数の上限とは別に、「計算量」で決まる利用上限があります。長い会話、重い機能、複雑な頼みごとほど、早く減ります。5時間ごとに戻り、週ごとの上限まで続きます。ヘルプの記載は次の通りです。

契約 上限
契約なし 標準の上限
Google AI Plus 標準の2倍
Google AI Pro 標準の4倍
Google AI Ultra Proの5倍、または20倍

使った量は、設定の「使用量」で確認できます。上限に達したときは、ウェブ版なら「あとで生成」を選べます(数時間かかることがある、と公式にあります)。

有料のGoogle AIプランの金額

Googleのプランのページ(米国版と日本版)で読んだ金額です。日本版の金額は、税込みかどうか、ページから確認できていません。

プラン 米ドル/月 日本円/月 Gemini Notebookについての記載
無料 0ドル 0円 研究・文章作成のアシスタント
Google AI Plus 4.99ドル 725円 音声概要やノートブックなどの上限が増える
Google AI Pro 19.99ドル 2,900円 音声概要やノートブックなどが「5倍」
Google AI Ultra 99.99ドルから(5倍)、199.99ドル(20倍) 14,500円(5倍)、32,000円(20倍) 最大の上限、最良のモデル

Googleのプランは、Gemini Notebookだけの契約ではありません。Geminiアプリや、ストレージ(Plusは400GB、Proは5TB)などもセットです。Pro以上は、Googleドキュメントなどの仕事用プラン(Workspace)や、企業向けのGoogle Cloud経由でも使えます。Cloud経由は「5倍以上の成果物の数」と書かれています。

プランの比較表には、「透かしの除去」という行もあります。Pro以上が「あり」、無料とPlusは「なし」です。ただし、インド、韓国、ベトナムに住んでいると、自動で見える透かしが付く、と注記があります。何に付く透かしなのか、読んだ範囲では書かれていません。また、Veo、Omni、Nano Bananaで作った成果物には、目に見えない電子透かし(SynthID)が入る、とプランの説明ページにあります。同じページには、作られた画像と動画には目に見える印も付き、ProとUltraの契約者がこれを切り替えて管理できる、という説明もあります(「オフにできる」とまでは、読んだ文面に書かれていません)。

Geminiアプリとの関係

2026年のヘルプには、Geminiアプリとの連携が書かれています。

  • Gemini Notebookで作ったノートブックは、Geminiアプリの画面にも出ます。名前の変更、資料の追加、指示の更新は、両方に反映されます。
  • 答え方が違います。Gemini Notebookは、資料の中だけから答えます。Geminiアプリは、資料に加えて、ウェブ検索なども使うことがあります。
  • 音声概要、動画概要、スライドなどのStudioの成果物は、Gemini Notebookでしか作れません。
  • 共有したノートブックは、Geminiアプリには出ません。Geminiの会話を含むノートブックは、共有できません。

安全とプライバシー

向く人

見立てです。公式の説明を読むと、「長い資料を、自分のペースで理解し直したい人」に向く道具だと思います。たとえば、規約や取扱説明書、授業の資料、長い会議の記録です。聞いて覚えたい人には音声概要、試験の前なら暗記カードとクイズ、というふうに、同じ資料から複数の入口が作れるのが特徴に見えます。

見立てです。逆に、最新のニュースや、資料にないことを調べる用途には、Geminiアプリなど別の道具の方が合うと思います。公式の説明も、Gemini Notebookは資料に基づいて答える、と分けています。

気をつけること

出典

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