3行でいうと
- FigmaのAIは大きく3つ。会話で頼むFigma agent、文章から動く試作品をつくるFigma Make、個別のAI機能。
- 使える量は毎月のAIクレジットで決まる。無料のStarterは500、ProfessionalのFullシートは3,000。
- 学習データの初期設定はプランで違う。StarterとProfessionalはオン、OrganizationとEnterpriseはオフ。
- Professionalは1シート16ドルなど(米ドル)。月払いか年払いかは、確かめられていない。
先に結論です。
- FigmaのAIは、大きく3つです。会話で頼める「Figma agent」、文章から動く試作品をつくる「Figma Make」、そして個別のAI機能(文章の書き直し、画像の背景削除など)です。
- 使える量は「AIクレジット」で決まります。公式の料金ページでは、毎月の量は、無料のStarterが500、ProfessionalのFullシートが3,000、OrganizationのFullシートが3,500、EnterpriseのFullシートが4,250です。
- 学習データの初期設定は、プランで違います。公式の説明では、StarterとProfessionalは「内容をAIの学習に使う」設定が初期状態でオン(管理者がオフにできる)。OrganizationとEnterpriseは初期状態でオフです。
この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。僕らの考えは「見立てです。」で始めて、事実と分けます。
何の会社の何か
Figmaは、画面のデザインやチームでの共同作業に使われるサービスです。公式のページには、デザインの「Figma Design」、ホワイトボードの「FigJam」、プレゼン資料の「Figma Slides」、ウェブサイト公開の「Figma Sites」、開発者向けの「Dev Mode」などが並んでいます。
AIはそれぞれの製品に入っています。この記事では、デザインの現場でよく使われるものを中心にまとめます。
3つの入り口
公式のヘルプ「Get started with Figma AI」には、AIの使い方が3つに分けて書かれています。
| 入り口 | 何をするか(公式の説明の要約) | 使える人 |
|---|---|---|
| Figma agent | ファイルの中で、文章で頼む。デザインの作成、編集、デザインシステムの適用、フィードバック、細かい作業の代行 | 全プラン。Fullシートでファイルの編集権限があれば、編集まで頼める。Dev、Collab、Viewシートは相談のみ |
| Figma Make | 文章や既存のデザインから、動く試作品やウェブアプリをつくる。自分のコードをもとにすることもできる | 有料プランのFullシートで全機能。Starterや、Dev・Collabシートは一部を試せる |
| 個別のAI機能 | 文章の書き直し・翻訳・短縮・トーン調整、画像の生成、背景削除、画像の拡張、物体の分離・消去、ベクター化、高解像度化、レイヤー名の自動変更、操作の追加、AI検索など | Professional、Organization、Enterprise。どのシートで何が使えるかは製品ごとに違う |
FigJamには、ボードや図の生成、付箋の分類と要約などが、Figma Slidesには、FigJamのボードから資料の構成案をつくる機能や、発表者ノートの下書きなどがあると、ヘルプに書かれています。
Figma Makeでできること
公式のページとヘルプの説明をまとめます。
- 文章で頼むと、動く試作品やウェブアプリができます。作った画面は、クリックして直接スタイルを変えたり、プロンプトで直したりできます。
- Figmaで作ったデザインを添付して、それをもとに作らせることができます。写真、PDF、動画なども添付できます。
- 外部のツールをつないで、仕様書やチケットなどを参照させることができます。
- 作ったものは、専用のURLで公開できます。公開できるのは、有料プランのFullシートの人と、Starterの人(ただしStarterはFigmaコミュニティにも公開する場合に限る)です。
- Dev、Collab、Viewシートの人は、下書き(ドラフト)の中でMakeを試せます。フォルダに作ったり、ファイルを共有したり、公開したりはできません。
- 公開したアプリは、AWSで動き、初期設定では検索エンジンに載らないようになっています。公開ベータ中は、ホスティング(置き場所)の費用は、今のプランに含まれています。
- K-12(小中高)向けの教育プランでは、Makeは使えません。高等教育とブートキャンプ向けのEducationでは使えます。
- 組織やEnterpriseでは、管理者がAI機能をオフにしていると、Makeも使えません。
AIクレジット
毎月の量
2026年10月22日に、Figmaの公式の料金ページと、AIクレジットのヘルプで確かめ直しました(10月8日と同じ数字でした)。同じ数字が、ほかのブログ記事(Figma公式)にも出ていて、一致していました。
| プランとシート | 毎月のAIクレジット |
|---|---|
| Starter(無料) | 500(1日に150まで) |
| Professional、Fullシート | 3,000 |
| Organization、Fullシート | 3,500 |
| Enterprise、Fullシート | 4,250 |
| Dev、Collab、Viewシート(Professional以上) | 500(Viewシートは1日150まで) |
- クレジットは、個人に結びついていて、他人に譲れません。毎月リセットされ、持ち越せません。
- 切れると、AIの操作はできなくなります。管理者に追加を頼むか、次のリセットを待ちます。
- 管理者は、追加のクレジットを買えます。公式のブログには、5,000クレジットが従量課金で150ドル、月額の購読で120ドル。7,500クレジットが225ドルと180ドル。10,000クレジットが300ドルと240ドル、とあります(2026年3月11日から)。
何にいくら使うか
ヘルプには、機能ごとの消費の目安が出ています(2026年10月15日時点の記載。10月8日に読んだときは10月6日時点でした)。
- 背景削除:1〜5クレジット。画像の拡張、物体の分離・消去、解像度アップ:それぞれ5〜10。
- 画像の生成・編集:使うモデルによって、1回2、6、8、16クレジット。
- 操作(インタラクション)の追加:1回20クレジット。
- Figma Make(2026年2月時点の標準モデルでの目安):フォントの変更で約30以上、画面を動くようにして約75以上、アプリを最初から作って約100以上。
- Figma agent:フォントの変更で約30以上、スマホ画面5枚の購入の流れで約300以上。
これらは「近似値」と明記されています。Make、agentは、モデル、作業の複雑さ、読ませる量で変わります。実行を取り消しても、クレジットは戻りません。
僕らの計算です。Professionalの3,000クレジットを、上の「アプリを最初から作る約100以上」で割ると、30回ほど。ただし、これは最小の見積もりで、実際に直しをくり返せば、もっと早く減ります。
料金
2026年10月22日に、Figmaの公式の料金ページ(米ドル、シート1つ・1か月あたりの表示)で確かめ直しました(金額は10月8日と同じでした)。
| プラン | Fullシート | Devシート | Collabシート |
|---|---|---|---|
| Starter | 無料 | - | - |
| Professional | 16ドル | 12ドル | 3ドル |
| Organization(年払い) | 55ドル | 25ドル | 5ドル |
| Enterprise(年払い) | 90ドル | 35ドル | 5ドル |
- Fullシートは、Figma Design、Figma Make、FigJam、Figma Slides、Sites、Dev Modeなど全製品が使えるシートです。Devシートは主にDev Mode、FigJam、Slides、Buzz。Collabシートは主にFigJam、Slides、Buzz、という説明が、料金ページにあります。
- 日本語の料金ページには「すべての新規プランでAIアドオンが利用可能になりました」と書かれています。
データの扱いと商用利用
学習データ(コンテンツトレーニング)
公式のヘルプとFigmaの「AIの取り組み」のページから、短く言い換えます。
- StarterとProfessionalは、「内容をAIモデルの学習に使う」設定が初期状態でオンです。管理者が、チームの設定でオフにできます。
- OrganizationとEnterpriseは、初期状態でオフです。ヘルプには、今は「オンにすることもできない」と書かれています。
- 設定をオフにした後の新しい内容や編集は、学習に使われません。この設定は、AI機能を使えるかどうかとは別です。
- Education、Governmentのアカウントの内容は、学習に使わないと書かれています。
- 外部のモデルの提供元(OpenAIなど)には、お客さんのデータを学習に使うことを許していません。提供元は、リクエストを処理するために、データを一時的に保存することがあります。
- 学習用に使う場合は、個人を特定できる情報を取り除くなどの処理をする、と書かれています。
作ったものの権利
Figma AIの規約には、入力と出力は「お客さんの内容」で、その権利はお客さんが持つ、と書かれています。また、出力が正しいかをFigmaが確認しているわけではなく、確かめる責任は使う側にある、とあります。
Figma Makeで公開した内容については、公開物の中身の責任は利用者にある、とヘルプに書かれています。公開物は、だれでもURLで見られます。
商用利用そのものの可否について、「商用に使ってよい」と明記した文は、読んだページには見つけられませんでした。法的な判断は、この記事ではしません。
どれを選ぶか
見立てです。
- 無料のStarterで、月500クレジットの範囲で、Figma agentやMakeを試せます。Makeを公開するには、コミュニティにも公開する条件があります。
- 仕事で、Makeでの試作や、画像のAI編集を日常的に使うなら、ProfessionalのFullシートが現実的だと思います。
- 学習データについては、StarterやProfessionalは初期状態でオンなので、機密のデザインを置くチームは、管理者が設定を確認するのがよいと思います。
- AIの利用量は、読みにくいものです。試作を何度も直すと、クレジットは思ったより早く減る可能性があります。管理画面でチームの使用状況を見られるので、最初の1か月は、様子を見るのがよいと思います。
気をつけること
- この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません。この記事は公式の文書を読んでまとめたものです。
- 金額は米ドルです。日本円、税の扱いは、確認できていません。
- Professionalの16ドルなどが、月払いと年払いのどちらの金額か、読んだ表示からは確かめられませんでした(ページには切り替えがあります)。別の取得では、シートの種類が出てこない古い形式の料金(Professionalが月15ドルまたは年12ドルなど)が表示されることがありました。料金は変わることがあるので、申し込み画面で確認してください。
- Figma agentと、Figma Makeでどのモデルが使われているかは、確認できていません。
- 日本語での指示の使いやすさは、確認できていません。
- 「FigmaのAIクレジット」と別に、単体のFigma Weaveアプリ(weave.figma.com)には別枠のクレジットがあると、ヘルプにあります。Figmaの中のWeaveの道具は、ふつうのAIクレジットを使うと書かれています。道具ごとの消費は読んでいません。
- OrganizationとEnterpriseの学習データの設定について、ヘルプは「今はオンにできない」と書く一方、Figmaの「AIの取り組み」のページには、OrganizationとEnterpriseの管理者がいつでもオン・オフできる、という書き方がありました。ページ同士で食い違っているので、実際の設定画面で確認してください。
- Figma Makeの公開は、ベータ版です。無料のホスティングや、独自ドメインの条件は変わることがあります。
- クレジットの消費の目安は、近似値です。
- プラン、金額、名前は、変わることがあります。
出典
- Plans & Pricing(Figma、2026年10月22日確認)
- Plans & Pricing 日本語版(Figma、2026年10月22日確認)
- How Figma AI credits work(Figma Help Center、Figma、2026年10月22日確認)
- Updates to AI credits in Figma(Figma Blog、Figma、2026年10月22日確認)
- Get started with Figma AI(Figma Help Center、Figma、2026年10月22日確認)
- Figma Make FAQs(Figma Help Center、Figma、2026年10月22日確認)
- Figma Make(Figma、2026年10月22日確認)
- Manage AI settings and content training for your team or organization(Figma Help Center、Figma、2026年10月22日確認)
- Building Figma AI(Figma、2026年10月22日確認)
- Figma AI Terms(Figma、2026年10月22日確認)
更新履歴
- 2026年10月25日 書き方を直しました。
- 前:運営者が使っていないと読める書き方 → いま:「この記事は、実際に使って確かめた記録ではありません」。公式の資料を読んでまとめた記事で、使い心地は書いていない、という意味に直した
